勇者のクズ

勇者のクズ

ロケット商会の小説『勇者のクズ』のコミカライズ作品。21世紀の半ば、東京の裏社会はエーテル強化手術を受けて「魔王」と化したマフィアたちによって支配されていた。そんな中、「勇者」として魔王たちを討伐する活動を行っているヤシロは、勇者養成機関「アカデミー」に所属する女子生徒・城ヶ峰亜希に懐かれたことがきっかけで、東京中に改造薬物をばら撒いて暗躍する謎の組織「ハーフ・ドラゴン」との激しい抗争に巻き込まれる。ヤシロと亜希はが師弟としての絆を深めながら、数々の困難に立ち向かう姿を描いた現代ファンタジー。本作はセリフやモノローグを含むすべてが横書きで、一般的な洋書と同様に左綴じ製本となっている。コミカライズ担当のナカシマ723によれば、これは主人公・ヤシロが駆使する西洋剣術をよりダイナミックに表現するためだと語っている。同人誌として発表されたあと、リイド社「コミックボーダー」にて2022年2月18日から連載。2022年4月22日に同社より商業版コミックス第1巻が刊行。また、2025年にテレビアニメ版の制作が発表された。

正式名称
勇者のクズ
ふりがな
ゆうしゃのくず
原作者
ロケット商会
漫画
ジャンル
バトル
 
ファンタジー
レーベル
ボーダーコミックス(リイド社)
巻数
既刊7巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

ヤシロ

「勇者」を稼業とする男性。黒とオレンジのツートンカラーの髪をオールバックにしている。自らの稼業を、最低のクズが行う商売だと考えており、同じ勇者仲間たちも友人として認識しつつも、クズだと見なしている。そのため、城ヶ峰亜希が勇者養成機関「アカデミー」に所属していることを知った際には、勇者を辞めるように忠告した。体感時間を延長し、高速思考と超反射を可能にするエーテル知覚を持ち、放たれた弾丸をスローモーションのように視認することができる。西洋剣術を得意としつつ、日本の古流剣術も使いこなす。ヤシロ自身は不本意ながら、なし崩し的に亜希ら三人娘の教官役を務めることになった。亜希からは「師匠」、印堂雪音からは「教官」、セーラ・カシワギ・ペンドラゴンからは「センセイ」と呼ばれており、「死神のヤシロ」という二つ名も持っている。

城ヶ峰 亜希 (じょうがみね あき)

勇者養成機関「アカデミー」に所属する女子高校生。紺色の長い髪にピンクのインナーカラーを入れ、ポニーテールにしている。まじめで実直な性格だが、臨機応変な対応や応用が苦手な一面も持っている。同じアカデミーの仲間である印堂雪音、セーラ・カシワギ・ペンドラゴンと共に、魔王・琥珀の茨卿討伐に挑んだ際、セーラがさらわれ、城ヶ峰亜希自身も負傷し、眷属に追い詰められてしまう。その窮地を救ったのは、のちに師となるヤシロだった。他人の心を読むエーテル知覚を持ち、ヤシロの内に秘めた実力と優しさに触れ、一方的に慕うようになる。さらに、強くなりたいと懇願し、教えを請うことになる。幼少期に他界した父親・鷹宮清人はヤシロの師匠であり、亜希は生前の父がヤシロの活躍を嬉しそうに語るのを聞かされていた。

クレジット

原作

ロケット商会

書誌情報

勇者のクズ 7巻 リイド社〈ボーダーコミックス〉

第1巻

(2022-04-22発行、978-4845861194)

第2巻

(2022-05-20発行、978-4845861231)

第3巻

(2022-06-24発行、978-4845861286)

第4巻

(2023-01-27発行、978-4845861514)

第5巻

(2023-09-22発行、978-4845861668)

第6巻

(2024-05-31発行、978-4845866236)

第7巻

(2025-03-21発行、978-4845867837)

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