概要・あらすじ
渋谷宏幸(ヒロ)は、高校卒業が迫るなか、いまだ進路を決めずに美術部で友達とふざける毎日を過ごしていた。美術部顧問の阿部先生は、何とか絵を描かせようと苦心するが、ヒロは真っ白なキャンバスを作品として提出する始末。そんなヒロに密かに好意を抱く美奈川由美も、真剣に絵を描こうとしないヒロにやきもきしていた。彼女は、ヒロが実は優れた絵の才能の持ち主であることを見抜いていたのだ。
登場人物・キャラクター
渋谷 宏幸 (しぶや ひろゆき)
美術部に所属する高校3年生の男子。勉強はできず、部活動中もまったく絵を描かずに友達とふざけているやんちゃな性格。しかし、絵の才能はあり、高校生活の一瞬を切り取るような優れたデッサン力の持ち主。3学期になっても進路を決めずにふらふらしている。
美奈川 由美 (みながわ ゆみ)
渋谷宏幸(ヒロ)と同じ美術部に所属する女生徒。高校卒業後はM美大に進学を希望している。球技大会での勝利を喜ぶクラスメイトたちを一瞬でデッサンしたヒロの姿を見ており、彼の絵の才能を見抜いている。ヒロに好意を抱きつつ、絵に真剣に向き合わない彼にやきもきしている。
阿部 (あべ)
渋谷宏幸(ヒロ)の所属する美術部の顧問。メガネをかけ、ちょびヒゲを生やした中年男性。勉強のできないヒロの卒業後を心配しており、美大へ進ませるためヒロに絵を描かせようと苦労している。