概要・あらすじ
霊に憑かれやすい体質の持ち主、佐藤凪は、沖縄県に引っ越してきて早々、霊にとり憑かれてしまう。困った凪は、母の知り合いだというユタ(沖縄の霊媒師)を訪ねることにした。地図を片手にユタの家を探している途中、凪は美しい女子高生、新垣黒子に出会う。彼女こそ、凪が探していたユタであった。黒子の家に行き、さっそく除霊を受ける凪。すると悪霊はその姿を変え、可愛(かわい)らしいものになった。黒子によると、それは「マブヤー」という人間の魂だという。穢(けが)されたマブヤーが悪霊のような姿になっていたのだ。黒子によって浄化されたマブヤーは、凪の体に戻された。しかし黒子は、凪には大きな問題があるという。普通は七つあるマブヤーが、凪には二つしかないのだ。マブヤーを全部失うと死んでしまうという。どうやら、凪がかつて沖縄に住んでいた10歳の頃、心霊スポット探検などでマブヤーを失ってしまったらしい。そんなわけで、凪は黒子のユタの仕事を手伝いながら、自分のマブヤーを探すことにした。
登場人物・キャラクター
佐藤 凪 (さとう なぎ)
高校2年生の男子。アホ毛と鼻筋の絆創膏(ばんそうこう)、左目下にあるほくろが特徴で、心優しい性格。10歳の頃、沖縄県に住んでいたことがある。その後東京で育ち、再び沖縄に引っ越してくる。霊に憑かれやすい体質の持ち主で、それをきっかけに、ユタ(霊媒師)である新垣黒子と知り合う。黒子の仕事を手伝いながら、なくしてしまったマブヤー(魂)を回収しようとする。黒子には「なーぎー」と呼ばれている。
新垣 黒子 (あらかき くろこ)
高校2年生の女子。黒髪のロングヘア、小麦色の肌が特徴で、沖縄県の方言で話す。母親と二人でユタ(霊媒師)の仕事をしており、普段は照れ屋な部分もあるが、除霊の際は凛々(りり)しい。佐藤凪のことは「なーぎー」と呼んでいる。料理が得意。