厄災仔寵（漫画）- マンガペディア

あらすじ

仔寵ちゃん登場!!(第1巻)

冴えない男子大学生・裏野耕作は、代々災厄続きの家系から逃れるため東京の大学に入学したものの、上京後もろくな目に遭っていない。そんな耕作はキャンパスで声をかけてきた美女・役仔寵に半ば無理矢理に仙道占術研究会に入部させられることになる。風水呪術を扱って魔物や悪霊と戦う仔寵の活躍に巻き込まれ、さまざまなピンチやエッチな目に遭いながらも耕作の慌ただしい生活が続くのだった。

突然!! 最強の妹!!(第2巻)

裏野耕作が通う平安大学で発生する連続誘拐事件は、魔王ルシファーを復活させようとする黒魔術研究会によるものだった。耕作もいけにえにされそうになるが、駆け付けた役仔寵と賀茂太一教授の助けを得て、黒魔術研究会を撃退する。その後も仙道占術研究会での活動を続ける耕作のもとに、巨乳のコギャルが現れる。それは仔寵の妹・役仔蘭であった。

口裂け女ブーム再来!?(第3巻)

平安大学に口裂け女が出没するという噂が流れる。身の丈2メートルほどもあり、ボサボサの黒髪で口は耳元まで裂け、顔と全身を拘束具でがんじがらめに拘束した状態で夜に歩いているというのだ。そんな中、裏野耕作は同じ国際情報学を履修している可愛い女の子・京見まどかと親しくなる。しかし、まどかには噂の口裂け女の怪物・ジェニファの別人格が宿っていた。

サラバ! 平安大学!?(第4巻)

賀茂太一教授に恨みを持つ、源京大学の本郷教授が平安大学を壊滅させると宣戦布告してくる。本郷の呪術と式神によって平安大学は壊滅的な被害を受け、学生たちは乱交を始め、学内は大混乱に陥る。本郷も魔物の姿に変貌し、太一に勝負を挑むのだった。その争いもなんとか解決したものの、今度は太一のもとに劉遊眠がやって来るという情報がもたらされる。劉遊眠とはかつてシベリアで謎の大爆発を発生させた張本人で、破壊的な危険人物なのだという。役仔寵と役仔蘭が結界を張って劉遊眠が日本へ来るのを防ごうとするものの、間違えて劉遊眠を召喚してしまう。さらに劉遊眠の来日は、日本の首都を壊滅させることが目的であった。

登場人物・キャラクター

裏野耕作 (うらのこうさく)

東京の都心から2時間ほど離れた場所にある平安大学文学部に通う冴えない男子学生。5月7日生まれのおうし座で、血液型はO型。出身は北海道。先祖は由緒正しい武士だったのだが、関が原の戦いで豊臣方に加勢したことで敗走し、逃げ延びた山奥の村に住み着いたものの、そこも大洪水で流され、以来厄災続きでひっそりと耐え忍んできたという家系。東京へ行けば何かいいことがあると、猛勉強の末に合格し、上京して来た。しかし上京後も街でカツアゲされたり、宗教に誘われたりと散々で、新聞も断り切れず6紙もとっている。大学のキャンパスで役仔寵から声をかけられ、仙道占術研究会に所属することになる。粗チンだが年頃の男の子並にスケベで、仙道占術研究会の活動を続けるうちに仔寵に惹かれていく。

役仔寵 (えんのこちょう)

平安大学文学部の1年生で、仙道占術研究会に所属する女の子。台湾からの留学生で、出身は台北市。生年月日は1976年11月1日。身長158センチ、スリーサイズはB92・W56・H88。仙道占術研究会は顧問の賀茂太一教授と部員の彼女しかおらず、裏野耕作を無理矢理入部させる。可愛らしい顔立ちでスタイルも良く、モデルのバイトもしている。また、仙道占術研究会の発展のためならヘアヌードに挑戦する覚悟もあると言うほど、入れ込んでいる。風水に詳しく、お札を使ったり、除霊をしたりとさまざまなことができるが失敗することも多い。

賀茂太一 (かもたいち)

平安大学の教授を務めている男性。易教地理学の権威だが、学界のつまはじきものといわれている。禿げ頭で眉毛は太く、グルグルうずまきの眼鏡をかけた太った気の弱そうな人物で、彼の講義を熱心に聞いているのは裏野耕作のみ。実は仙道占術研究会の顧問で、風水呪術の実力者。普段は温厚だが、風水呪術を扱う際は眼鏡を外して隈取のようなメイクをし、行者のような衣装に身を包み、魑魅魍魎と戦う。

我王天命 (がおうてんめい)

平安大学に通う学生で、学生写真家の頂点に立つといわれる男性。平安大学写真部の部長を務めている。素人投稿写真誌でめきめきと頭角をあらわし、過激なヌード写真を売り物にしている。ヤッたモデルの数は1000人を下らないといわれ、「ハメ殺しの天ちゃん」の異名を持つスケベ写真家。役仔寵に写真のモデルを依頼し、ハメ撮りしようとする。

田中絹代 (たなかきぬよ)

裏野耕作たち仙道占術研究会が冬合宿で訪れた雪山近くの旅館に現れた女将の霊の正体。明治40年に旅館を建立した田中隆一郎の妻。男と夜逃げしたとされていたが、実は従業員の娘に次々と手を付ける夫から邪魔にされ、絞殺されて宿の地下に埋められていた。セクシーな女将の姿となって耕作を惑わし、耕作の身体に憑依するが、賀茂太一によって祓われ、成仏した。

南里院長 (みなみざといんちょう)

仙道占術研究会の冬合宿で全治3か月の重傷を負った裏野耕作が入院した南里病院の院長を務める男性。病院には若くて美しい2人の看護婦がおり、夜な夜な患者と3Pを繰り広げていたが、看護婦は悪霊であり、交わった患者は翌日に死を迎える。その除霊を賀茂太一に依頼する。

田中みゆき (たなかみゆき)

裏野耕作が入院した南里病院で出会った美少女。高校3年生で、陸上部で走り幅跳びをやっていた。県大会で優勝したこともある実力だったが、1か月前に練習中に倒れた。悪性の腫瘍があり、医者からは余命1か月と言われているが、役仔寵によるとあと3日の命。傍らには死神がおり、耕作は何とかして死神を撃退して、彼女を助けるよう仔寵に頼み込む。

女の地縛霊 (おんなのじばくれい)

裏野耕作が住むボロアパートに現れる女性の地縛霊。耕作が引っ越して来る以前の住人が部屋に貼った女性のポスターから出現する。生前は看護婦で、子供ができると男に逃げられるというパターンを繰り返しており、部屋で子供を何人も堕ろしていたという。さらに口論から男に包丁で刺し殺され、部屋にあったポスターに宿り、下宿人の男たちと交わって精気を吸い取っていた。

サキュバス=リシア

平安大学の黒魔術研究会で部長を務める女性。セクシーなボンデージファッションに身を包んだ美女で、男性会員が押し寄せている。その正体はドラキュラ一族で、魔王ルシファーを復活させるために13人のいけにえを必要としており、平安大学の学生を誘拐している。本当は巨大なコウモリのような姿をしている。

インキュバス

平安大学の黒魔術研究会に在籍する男性。ロン毛のイケメンで、黒いコートを着用している。サキュバス=リシアと同じくドラキュラ一族で、魔王ルシファーを復活させるために平安大学の学生をいけにえとして誘拐している。本当の狼のような姿をしている。

袴田教授 (はかまだきょうじゅ)

平安大学の文化人類学の教授を務めている中年男性。蝶ネクタイをし、髪をセンター分けにして口髭を生やしたスケベそうな顔をしている。昭和6年生まれ。女子生徒の成績を上げてやるかわりに、性行為を強要し、それをビデオで撮影していた。賀茂太一によってビデオの中に封じ込められてしまう。

役仔蘭 (えんのこらん)

役仔寵の妹。高校生のコギャルでFカップの巨乳。日本へやって来て、姉の仔寵と2年ぶりに再会する。ソバージュの茶髪に小麦色の肌、口紅にミニスカ、ルーズソックスというコギャルファッションで、援助交際をしてくれるパパを探すために日本へやって来た。男好きで、仔寵からはヤリマンと言われ、裏野耕作にも手を出そうとする。

異形童子 (いぎょうどうじ)

祠に封印されていた仔犬。役仔寵が封印のお札をはがして解放し、可愛いからと仙道占術研究会で飼うことになる。その正体は奈良時代に封印された、霊鬼疫神の頭領・異形童子と呼ばれる妖怪。正体がバレると仔寵らを殺そうと牙を剥いたが、賀茂太一によって再度お札で能力を封印され、そのまま飼われることになる。

京見まどか (きょうみまどか)

平安大学で裏野耕作と同じ国際情報学の授業を履修している女子大生。黒髪のストレートヘアでおとなしそうな美女。耕作とは大学の図書館で知り合い、親しくなる。しかし、幼い頃から「ジェニファ」という別人格を宿しており、危険だからと両親によって10年以上施設に幽閉されていた。ジェニファが現れると身長2メートルほどの屈強な身体の凶暴な口裂け女へと変貌する。

真妙寺御左 (しんみょうじおんざ)

平安大学の教授で、同大学附属病院の医学博士でもある男性。京見まどかの親から全権の委託を受け、まどかの身を預かっている。まどかがジェニファに変貌すると、牧師となって聖水を浴びせる。バックには製薬メーカーがついており、大学に巨額の寄付金を収めて、大学でやりたい放題の研究をしている。自分の出世のために弱い人間を利用していると賀茂太一から抗議され、まどかの公開エクソシズムを決行する。

お乱 (おらん)

京見まどかが変貌するジェニファの正体。壇ノ浦の合戦で一族を滅ぼされた豪族・中納言紀乃捨麻呂の妻。900年前にまどかの祖先である京見一族によって殺された恨みで、京見の子孫を殺そうとしていた。賀茂太一によって供養され、成仏する。

岸川 (きしかわ)

裏野耕作が住むアパートの隣人で、平安大学の7年生。頭にターバンを巻き、袖を破いた派手なノースリーブ、リストバンドにブーツというファッションで、髭を生やした老けた顔立ちをしている。万馬券を当てたと、耕作をソープランド・ドリームクラブ「オクトパス」へ連れて行ってくれる。その店で金を使い果たして、アパートの大家から追い出されてしまう。

多児足八 (たごあしはち)

裏野耕作が岸川に連れて行かれたソープランド・ドリームクラブ「オクトパス」の店長。禿げ頭で、ナマズのような口髭を生やした小柄な怪しい風貌の男性。正体は頭部から多数の触手を生やした化け物で、店に来る人間を快楽の虜にして、ツボに精気を吸い取っていた。

加奈子 (かなこ)

裏野耕作が岸川に連れて行かれた合コンで知り合った女の子。耕作と意気投合し、合コン後に2人で待ち合わせした。東京多摩地区に本部を置く宗教法人ポロンポカッパンダ神仙の会という怪しげな新興宗教団体の会員であり、耕作に開運グッズとしてシアワセを呼ぶパンダのぬいぐるみなどを30万円で売りつけようとした。

オッパイ怪獣 (おっぱいかいじゅう)

役仔蘭が遭遇した妖怪。プロレスラーのような巨体と巨根を持つ男性の姿をしている。クラブで出会った仔蘭とのトイレでのSEX中、触手のような多数の乳房を伸ばす正体を現し、その乳房から射出される母乳のようなものを仔蘭に浴びせ、仔蘭のFカップの巨乳をペチャパイにしてしまう。最近、西麻布や六本木のクラブ、トレンディスポットを中心に発生しているオッパイを盗られる事件の犯人。

本郷 (ほんごう)

平安大学の向かい側の丘に建つ源京大学の教授。賀茂太一の古くからの知り合い。本郷家総主である父親が、息子の自分ではなく太一に仙道の秘伝を授けたことを恨んでおり、命をかけて太一と平安大学を潰すと宣戦布告してくる。太一と袂を分かった後、厳しい修行を積んで新たな術も使えるようになっており、無数の蝿に姿を変えることもできる。式神を使った怪しげな秘術を使い、平安大学を混乱に落とし入れる。

希美子 (きみこ)

本郷の娘で、源京大学で事務職を務めている。長い金髪を後ろでリボンで結び、眼鏡をかけた可愛らしい顔立ちの女性。平安大学を滅ぼそうと魔物の姿に変貌した父親を止めようと駆けつけてくる。

劉遊眠 (りゅうゆうみん)

賀茂太一のもとへ台湾からの新たな留学生としてやって来た女の子。1920年に旧ソ連のシベリアで発生した謎の大爆発、80キロ四方が焼け野原になったという「ツングースの大爆発」を起こした張本人といわれる危険人物。ショートカットの髪型でチャイナドレスの美女で、なぜか関西弁を話す。役仔寵と役仔蘭の姉妹の知り合いで、2人は劉遊眠が危険人物であることを知っており、結界を張って遊眠が日本に来ることを阻止しようとするが、間違えて召喚呪術を使ってしまい、日本へやって来た。日本へ来た目的は、香港マフィア九龍団の密命を受けて、日本列島を掌握すること。中国4千年の歴史が生み出した「阿鼻叫喚終末世界之図」と呼ばれる風水呪術を背中に宿した生体最終兵器で、その呪術が発動すると、その地に眠る鬼脈、龍脈をすべて暴れださせ、都市を壊滅させるという。裏野耕作を触媒として呪術を発動させ、日本の首都は殲滅。死者20万人、負傷者50万人、家屋倒壊100万戸という大惨事を引き起こした。さらには陰界と陽界のバランスが崩れて世界が交わってしまったことで、太一はニワトリ、仔蘭はブタ、仔寵はバイクと人間が融合した「バイクウーマン」の姿へと変貌してしまう。その新東京シティで、遊眠は神を名乗り、風水的に強固に守られた呪縛要塞・東京九龍城で酒池肉林の生活を始める。

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EC

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