概要・あらすじ
幼い頃から同性が好きだった篠田ナツは、仲のいい後輩の池内智弘に恋をしてしまう。恋愛ではなく、遊んでくれるだけでもいいと思ったナツは、クールでイケメンなうえに彼女も居る智弘に面倒な奴だと思われないように、遊び慣れた風を装ってモーションをかける。一度はスルーしたものの、けなげに自分を誘ってくるナツに、智弘も徐々に惹かれていく。
登場人物・キャラクター
篠田 ナツ (しのだ なつ)
バスケットボール部に所属する高校2年生の男子。物心ついた時から男性が好きだったが、男性と付き合った経験はまだない。池内智弘を好きになり、当初は彼女と掛け持ちでも構わないと本気で思っていたが、智弘と付き合ううちにどんどん欲深くなっていく自分に戸惑いを覚え始める。美しい顔立ちで、性格も真面目なため男女を問わずにモテるのだが、自分に自信がなく、ちょっとしたことでマイナス志向に陥ってしまう。 細身だが大食漢で、腕力も強い。数学だけはちょっと苦手。
池内 智弘 (いけうち ともひろ)
バスケットボール部に所属する高校1年生の男子。元々ゲイではなく美保という彼女もいたが、篠田ナツのけなげで必死の告白に心動かされ、ナツと付き合うことになった。クールな性格のイケメンで意地悪な言動も多いが、自分に自信がないナツを気遣う優しさも持ち合わせている。根は体育会系で、先輩のいうことには逆らえない。
美保 (みほ)
高校1年生で池内智弘の元彼女。智弘にフラれた直後は態度を著しく硬化させていたが、元々は人当たりのいいかわいい子であったため、落ちついた後は友人として智弘と付き合っている。篠田ナツとも仲良くしているが、智弘の新しい恋人がナツであることは知らない。
皆川 晴彦 (みながわ はるひこ)
サッカー部に所属する高校2年生の男子。見た目は男前だが、男をとっかえひっかえしている軽い性格のゲイ。篠田ナツとは友人だが、1年の時からナツのことを想っており、告白してフラれた経験があるが未だに諦めてはいない。幼なじみの慎一を何かと頼りにしている。
慎一 (しんいち)
バスケットボール部の部長を務める高校2年生の男子。篠田ナツとは友人で皆川晴彦とは幼なじみであり腐れ縁。ナツと後輩である池内智弘のことをいつも心配しており、何かと世話を焼いている。幼い頃から自身の性癖に気づいていた晴彦の相談相手であり、晴彦の初めての相手でもある。