概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
藤縞 宝 (ふじしま たから)
高校1年生。高校入学直後に一緒に暮らしていた祖母が亡くなり、母親も亡くなっていることから寮生活を始めることになった。入学から2週間後に登校し、しばらくはクラスでいじめにあっていた。寮は214号室。高校の入学式でケンカした清嶺とはルームメイト。しかも出席番号も並びであり、学校の席も隣である。 大きな目と華奢な体つきをしていて、背が低いことを気にしている。気が強くプライドの高さゆえに感情的になりやすいが、根は素直なため周囲には好かれやすい。いじわるばかりの清嶺の内面を知るうちに、意識していく。
保坂 清嶺 (ほさか きよみね)
宝とは高校の入学式で席が隣になり、たまごっちに似ている等暴言を吐いたせいで第一印象は最悪であった。寮は宝と同じ214号室。背が高く、目つきはきつめ。ゲームが大好き。兄姉とは父親が違う。自分の領域に他人が入ることを嫌い、そのため同室の宝とは衝突しあってばかり。一度キレると前後の記憶がなくなるくらい暴走してしまう。 幼いころ、家政婦に虐待を受けていた辛い過去がある。ケンカばかりしている宝のことを一緒に暮らすうちに次第に大切な存在として意識していく。
奥野 善也 (おくの よしや)
宝が寮の前で迷っていたのを助けてくれて案内してくれた先輩。メガネをかけて温和な印象の2年生。寮では309号室。同室の柏木とは幼馴染でもある。誰にでも優しく、寮の良心とも言われているが、柏木に言わせると、二重人格で冷たい人間らしいが、本心は他人には見せない。幼いころの事故で左目はあまり見えていないらしい。 実家は歯科医院をやっている。
鈴木 有朋 (すずき ありとも)
寮生で、208号室の住人。清嶺とは中学からの友人。「サクラ」という名の白いフェレットを飼っている。妹の入り知恵で男子高にはホモが多いと信じこんでいる。と言いつつも、小さくてかわいいものには目がなく、サクラを助けてくれた宝のことを気に入り、交際を申し込んでしまうほど、猛アタックを始める。
麻生 夏樹 (あそう なつき)
宝の友人の1年生。寮生で、213号室。ルームメイトは久住渡。ハーフで整った容姿をしており、女子からの人気は高い。男子特有のノリの良さも持っている。失神するほど幽霊が怖いという一面もある。
久住 渡 (くずみ わたる)
宝の友人の1年生。寮生で、213号室。ルームメイトは麻生夏樹。弓道部所属。冷静沈着で表情から感情を読み取るのは難しいが、笑うとかわいい。実は霊感が強く、除霊もできてしまうほど。
柏木 怜一 (かしわぎ れいいち)
2年生。寮長を務めており、奥野と同室の309号室。奥野を振り回すのが大好き。宝曰く、派手な雰囲気をしており、美しい顔立ちをしている。抜群のカリスマ性で寮ばかりか学校でも一目置かれている。150人もの寮生の顔と名前を記憶していて、歩く電子辞書と呼ばれるくらい記憶力が良い。清嶺の従兄弟で、分家の血筋にあたる。 清嶺にとっては兄代わりのような存在で、気にかけている。宝は大のお気に入り。
瓜生 七瀬 (うりゅう ななせ)
宝の幼馴染の女の子。ウェーブのかかったロングヘアをしていておとなしく天然な性格。宝のことが大好き。料理が得意で、宝のためにお弁当を作ってくれている。
高山 睦美 (たかやま むつみ)
肩までのボブカットでしっかり者の女の子。言いたいことはハッキリと言う。宝と七瀬は幼馴染で、2人の保護者の役を買って出ている。学校が終わると近くのファミレスでウエイトレスのアルバイトをしている。
望月 明里 (もちづき あかり)
ショートカットの活発な女の子。清嶺とは中学が一緒で、周囲に特別に思われたく、友人として仲良く見せている。女子高生を売りに、お金を提供してくれる男たちと援助交際のようなことをしているが罪悪感は感じていない。女友達との付き合い方がわからずいつもケンカばかり。自分にまっすぐに向き合い言葉を投げてくる宝のことを最初はウザイと思っていたが、後に友達になる。 さらに、宝と清嶺の仲をプッシュし、後援会会長として2人のツーショット写真を女子に売りさばいて布教をしている。
柏木 亜也子 (かしわぎ あやこ)
清嶺の姉。27歳。警視庁渋谷署の刑事。ロングヘアーの美人な大人の女性。幼いころの清嶺を精神的に支えたこともあり、清嶺に溺愛されている。最近は、宝の父の晧が気になっているようだ。
新田 塔矢 (にった とうや)
宝と同じ1年生だが、実は1歳年上。問題を起こして、一旦退学している。両親に自分を否定され傷ついた心を宝に救われ、復学する。そのせいもあって、宝を信じ切っており、心酔している様子。美しい顔立ちをしており、明里からは神経質そうなところが素敵とアタックされている。
柏木 征也 (かしわぎ まさや)
清嶺と亜也子の兄。29歳にして、築地署署長に抜擢されたキャリア組。メガネをかけているだけで、外見や仕草は清嶺そっくり。清嶺は毛嫌いしているが、実は征也のほうは態度には示さないが弟を溺愛している。最近は、宝のことがお気に入り。清嶺と同じ、蒼陵高校と風の門の出身である。
藤縞 晧 (ふじしま こう)
宝の父親。34歳。宝の母親を愛し、高校生時に宝が生まれた。主に動物中心のカメラマンをしており、世界中を飛び回っている。息子のを溺愛しており、初めての写真集に息子の名前をつけてしまうほど。宝といつも一緒にいる清嶺を危険視している。
集団・組織
私立蒼陵高校 (しりつそうりょうこうこう)
宝たちが通う高校。2年前に男子校から共学になり、2クラスだけ女子クラスがある。寮があるのは男子のみ。
場所
蒼風寮 (そうふうりょう)
私立蒼陵高校の寮。宝たちが暮らしている。2人一組の個室タイプの各部屋にはバス・トイレ・洗濯機・机・ベッド・エアコンが完備。寮の規則は厳しくなく、寮生はのびのびと生活している。
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