吉原のMIRAIさん

吉原のMIRAIさん

真里まさとしの代表作の一つで、遊郭や女郎をテーマにしている。原作は「地獄先生ぬ~べ~」シリーズで知られる真倉翔が担当。現代日本と江戸時代の日本を舞台に、タイムスリップによって過去に飛ばされた風俗嬢の未来が女郎となり、吉原遊郭での活躍や出会いを描いたセクシー花魁コメディ。集英社「ビジネスジャンプ」2005年10号から2006年9号にかけて連載の作品。本作の続編に、真里まさとしの『時をかけるMIRAIさん~吉原のMIRAIさん「特別編」~』がある。

正式名称
吉原のMIRAIさん
ふりがな
よしわらのみらいさん
原作者
真倉 翔
作画
ジャンル
水商売
 
ギャグ・コメディ
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ソープ嬢が江戸時代にタイムスリップ

本作は、現代日本の吉原でNo.1のソープ嬢である未来が、同僚の嫉妬により合成麻薬入りの飲み物を飲まされたことをきっかけに過去にタイムスリップし、江戸時代の吉原で女郎のトップに成り上がっていく過程を描いたタイムスリップ・コメディ。江戸時代の遊郭「丸海老屋」が主な舞台で、未来は丸海老屋の新人女郎として生活を始める。当時の遊郭に関する専門用語や解説が豊富に盛り込まれており、華やかな遊郭の表舞台だけでなく、その裏事情や豆知識を学びながら楽しむことができる。また、遊郭という重いテーマを扱いながらも、コミカルな表現や明るくポジティブな展開が多く見られる点も、本作の大きな魅力となっている。

吉原の遊郭で成り上がっていく

本作では、各エピソードごとに異なる男性が登場するが、彼らには仕事や恋愛に関する深刻な悩みを抱えているという共通点がある。ソープ嬢としての豊富な経験を持つ未来は、疲れや悩みに苦しむ男性たちを放っておけない優しい性格の持ち主。そんな未来は、遊郭の常識や裏事情に疑問を抱きつつも、古いマニュアルに縛られることなく、それぞれの客に合ったおもてなしやテクニックで、疲れた男性たちを癒していく。また、持ち前の美貌やプロ意識に加え、21世紀から持ち込んだ携帯電話などの小道具を駆使し、最新の技術や知識を活用して、さまざまな工夫を凝らして客を喜ばせる未来は、一番人気の女郎として「呼出し」の地位を手に入れることになる。

「格子女郎」への挑戦

本作は、なんらかの悩みを抱える男性たちとの出会いや交流が描かれ、物語が進行するにつれて浮世絵師の鈴木春信をはじめとする実在の人物をモデルにしたキャラクターが登場する。江戸時代から始まった第二の人生が順調に進む中、療養から復帰した「格子女郎」である夢路の実力を思い知らされた未来は、夢路に代わって格子女郎を目指すことを決意する。同じく格子女郎を目指すと宣言した舞雪や、未来のソープ嬢としてのテクニックを盗んで人気を得ていく新人女郎の小雛が、彼女のライバルとして立ちはだかる。新たな目標を胸に、男性たちを魅了し続ける未来の活躍や、出世を懸けたライバル女郎たちと緊張感あふれる対決が見どころとなっている。

登場人物・キャラクター

未来 (みらい)

現代日本に住むソープ嬢の女性。金髪ロングヘアで、明るくポジティブな性格の持ち主。実力でトップに上り詰めるものの、同僚に逆恨みされ、合成麻薬入りの飲み物を飲んだことで江戸時代にタイムスリップしてしまう。行き先は吉原の遊郭「丸海老屋」で、元の時代に戻るまで新人女郎として働く羽目になる。ソープ嬢時代に身につけた知識と技術を駆使しながら、短期間で売れっ子女郎へと成長していく。ライバルの舞雪と共に丸海老屋の「呼出し」となってからは、見習い女郎のウメに世話係を任せている。

舞雪 (まいゆき)

江戸時代の吉原にある遊郭「丸海老屋」で人気を誇る女郎。未来の同僚でもある。美しい容姿を持ちながらも、プライドが非常に高い。当初は新人女郎の未来を見下し、時には嫌がらせをすることもあった。しかし、未来が実力でのし上がり「呼出し」に出世し、舞雪と同格になったことをきっかけに、次第に彼女の実力を認めるようになり、上客を巡って競い合うライバル関係へと変わっていく。また、引退間近の「格子女郎」である夢路が店に戻ってきたことを契機に、彼女に代わる格子女郎を目指すようになる。

クレジット

原作

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