吉田さん危機一発

吉田さん危機一発

老スパイジェームス吉田の活躍を描くギャグ漫画。全体的に映画『007』シリーズのパロディをベースにしているが、それ以外にも映画、芸能、特撮などのパロディが数多く含まれている。

正式名称
吉田さん危機一発
ふりがな
よしださんききいっぱつ
作者
ジャンル
パロディ
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概要・あらすじ

とある学校の校長である老紳士ジェームス吉田は、実は引退したスパイだった。だが難事件解決のため度々現場に呼び戻されることになる。危機を救うためジェームス吉田は世界を駆ける。全体的に映画『007』シリーズのパロディがベースのギャグ漫画だが、それ以外の映画、芸能、特撮などのパロディも数多く含まれている。

また同作者の他作品の登場人物もスターシステム的に登場する。

登場人物・キャラクター

ジェームス吉田 (じぇーむすよしだ)

角刈りの白髪、中の目が見えない丸眼鏡、口ひげが特徴の老紳士。とある学校の校長を務めているが、実は元スパイ。しかし諜報機関の長、Mに難事件があるたび呼び出され、事件解決のため奔走することになる。引退はしているがスパイの仕事を特に忌避しているわけではない。 現場では諜報機関の科学担当Qと行動を共にすることも多い。好色な部分があり、性欲は年齢不相応に強い。納豆が嫌い。パロディ元の『007』シリーズの007ジェームス・ボンドに相当する。なお、同作者の他作品にも酷似するキャラクターが登場する。

小山内 (おさない)

『吉田さん危機一発』に登場する、黒髪でウェーブのかかったロングヘアの女性。ジェームス吉田が校長を勤める学校の事務員もしくは教師で、ジェームス吉田の秘書的な役割を果たしている。ジェームス吉田が元スパイであることや、現在も諜報活動に携わっていることは知らない模様。

M (えむ)

恰幅の良い壮年の男性。諜報機関の長であり、難事件が起こるたびに、引退したスパイジェームス吉田を回りくどい連絡方法で呼び出す。初期は呼び名に合わせてマゾヒストネタが振られることもあったが、それ以外で特にマゾヒストであるような描写はない。パロディ元の『007』シリーズのMに相当する。

マスター

恰幅が良く眼鏡をかけており、バーテンダー風の服を着ている。元スパイのジェームス吉田が通う店のマスター。この店は一見バーのようだが、酒ではなく歯磨き粉を客に出している。

Q (きゅー)

オールバックの髪型、細い眉、額にある二つのホクロと四白眼が特徴の男性。諜報機関の科学担当で、いつも元スパイジェームス吉田に役に立たないスパイ道具を渡す。また、現場でジェームス吉田と共に行動することもある。パロディ元の『007』シリーズのQに相当する。 なお、同作者の他作品にも酷似するキャラクターが登場する。

タキタ13 (たきたさーてぃーん)

三白眼と波線状の口が特徴の男性。元スパイジェームス吉田の命を狙っているスナイパーで、度々彼の前に現れる。変装が得意。なお、同作者の他作品にも酷似するキャラクターが登場する。

スーパーデラックス

サングラスをかけ口ひげをたくわえた黒人の男性。博士。自分の開発した宇宙ステーションから、各国語に翻訳された太宰治の『人間失格』を世界中にばらまくことで全人類を自殺に追い込もうとした。パロディ元の『007ムーンレイカー』のヒューゴ・ドラックスに相当する。

タイガー丹波 (たいがーたんば)

細い目と細い口ひげが特徴の紳士。元スパイジェームス吉田に仕事を依頼するMの諜報機関と協力関係にある、別の諜報機関の長。部下に美技という美女と、多数の黒子(プロンプター)を従えている。東京都のゴミ泥棒事件でジェームス吉田に協力した。パロディ元の『007は二度死ぬ』のタイガー田中に相当し、モデルもタイガー田中を演じた俳優の丹波哲郎と思われる。

桜井 信吉郎 (さくらい しんきちろう)

ギョロ目で歯をむき出した表情が特徴。双六や野球ゲームなどの古典的アナログゲームの愛好者で、本物のダイヤモンドを使ったダイヤモンドゲームを作るため、10億円分のダイヤモンドを密輸した。この動きを怪しんだ諜報機関の依頼を受けた元スパイジェームス吉田と対決している。 パロディ元の『007 ダイヤモンドは永遠に』のブロフェルドに相当するが、内容および外見の関連性はほぼない。

スカラマンガ・アルカード・リー

オールバックで口から牙を生やし、マントを羽織っている。吸血鬼であり、血を吸うため女性を襲っていた。元スパイジェームス吉田に一騎打ちを申し込む。太陽エネルギーを利用するソーラーガンを開発、諜報機関の長、Mから危険視されていた。イゴールというせむしの部下がいるが、なぜか彼を権助と呼ぶ。 パロディ元の『007 黄金銃を持つ男』のフランシスコ・スカラマンガに相当するが、外見のモデルはフランシスコ・スカラマンガ役の俳優、クリストファー・リーが演じた『吸血鬼ドラキュラ』のドラキュラと思われる。

葱山 するめ (ねぎやま するめ)

髪を短く逆立てサングラスをかけ、素肌の上に革ジャケットを着た体格のいい男。漫画雑誌『マンガちゃんちゃかちゃん』の編集長間際校了を名乗り、同誌をゲリラ的に発行、500万部を売り上げていた。だが同誌にはサブリミナルによる麻薬的効果があったため、諜報機関の長、Mが危険視し、元スパイジェームス吉田に調査を依頼した。 ソリテールという、話す際にいちいちオルガンを弾く部下がいる。実は間際校了の正体は、十年前に『うんとこ小僧』という漫画で一世を風靡した漫画家葱山するめであり、事件は彼を捨てた出版界に復讐するための陰謀であった。パロディ元『007 死ぬのは奴らだ』のミスター・ビッグに相当するが内容的な関連性は薄い。 外見のモデルは『ターミネーター』のT-800と思われる。

大豆道人 (だいずどうじん)

ボロボロの帽子にマントを羽織っており、長髪と帽子で顔は見えない。地球を支配し全人類に納豆ご飯を食べさせることを目論む「納豆の光」教団のリーダー。納豆を操り、相手の動きを拘束する納豆幻術糸引き地獄という技を用いる。元スパイジェームス吉田と対決する。パロディ元007『ネバーセイ・ネバーアゲイン』のマキシミリアン・ラルゴに相当するが、内容・外見共に関連性はほぼない。

オクトパシー

丸刈りで前髪を一房だけ垂らしており、左目が極端に垂れている。また左耳も形が変形している。若干呂律が回っていない。肩にタコを止まらせている。サーカス団を率いて世界を周りながら香辛料を密輸しており、この件を調べていた元スパイジェームス吉田の命を狙った。パロディ元『007 オクトパシー』のオクトパシーに相当するが、外見のモデルはプロボクサーで芸能人のたこ八郎と思われる。

楳図 (うめず)

長髪に太い眉、爛々と光る目、牙の並んだ口が特徴。海洋生物学の権威で教授だが、実は幼少時に一家がダム湖で心中した際、一人だけ水中に適応し水棲人間となってしまった半魚人。ダム工事の遠因となった東京そのものへの復讐を目論み、雨男や雨乞いの歌を詠ませる美女達を誘拐、集中豪雨で東京を水没させようとする。 誘拐事件を捜査していた元スパイジェームス吉田と対決した。和田アキ子によく似た女性の部下がいる。楳図かずおのホラー漫画が元ネタと思われる。

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