概要・あらすじ
女らしくなり、恋愛がしたいという目標のため全寮制お嬢様学校に転入した綾瀬梛晦は、梛晦が憧れる女らしい女の子、紺野藤緒とルームメイトになる。だがその日のうちに梛晦は、藤緒が女の子ではなく、実は男の子であることを知ってしまう。
登場人物・キャラクター
綾瀬 梛晦 (あやせ なつ)
私立星稜女学館に転入してきた中学3年生の女子。今まで合気道ばかりやってきたうえ、兄弟が男ばかりだったせいで、女子力がない。そのため、全寮制の私立星稜女学館へ転入し、女子力を上げようと奮闘している。とても女の子らしい紺野藤緒を見本として日々努力しているが、学校の下級生からは「カッコいい」と評判になっており、本人の努力とは逆方向の評価を得ている。
紺野 藤緒 (こんの ふじお)
私立星稜女学館に在籍している中学3年生の男子。実家が歌舞伎の名門で、女らしさを学ぶために、学長以外には秘密で女装をして学校に通っている。歌舞伎の舞台に立つのが夢。正体をばらさないために母方の姓「紺野」を名乗っているが、本名は「時任藤緒」という。普段はとても男子には見えないほど女子力が高い。綾瀬梛晦には彼女の転入初日に秘密がばれてしまい、梛晦にだけは時折男らしいところも見せる。
壬生 (みぶ)
月桂中等部の生徒会長を務める中学3年生男子。時任佳野とは小学校の同級生で、実家は華道の家元。綾瀬梛晦と付き合いたいと思い告白するが、梛晦はその時に既に藤緒を好きになっていたため、断られてしまった。計算高くも、物怖じしない性格。結城とは10年来の親友。
結城 (ゆうき)
壬生のルームメイトの中学3年生男子。ちょっとお馬鹿でビビリなところはあるが、基本的に人が好く、物事をあまり疑わない。壬生に振り回されているように見えるが、結城が壬生を振り回すことも往々にしてある。壬生とは10年来の親友。
時任 佳野 (ときとう よしの)
紺野藤緒の双子の兄で故人。歌舞伎の天才と呼ばれ、藤緒と比べられる際には「出来る方」といわれてきた。藤緒には優しく、生前はよく藤緒ならいつか歌舞伎の舞台に立てると励ましていた。
周防 (すおう)
紺野藤緒の稽古の送り迎えなどを担当する付き人の男性。沈着冷静に見えるが、ちょっと天然の入った人物。時任佳野が亡くなった時に、藤緒に「もう一度稽古を始めて、舞台に立てるように努力しよう」と奮起を促した、藤緒にとって大事な存在。
場所
私立星稜女学館 (しりつせいりょうじょがっかん)
全寮制のお嬢様学校。中学・高校・大学がある。系列校に男子校の月桂中等部があり、よく交流会や合同パーティーなどが開かれている。中学・高校と持ち上がりの子が多いため、下級生は上級生をお姉さまと慕う子が多い。
月桂中等部 (げっけいちゅうとうぶ)
私立星稜女学館と同じ系列の全寮制男子校。私立星稜女学館とは交流会やパーティーが催されることが多く、多くの男子が私立星稜女学館の女子を狙っている。ちなみに、彼らの人気ナンバーワンは紺野藤緒である。