概要・あらすじ
成績優秀な女子高校生の天宮一花は、同じ学校に通う生徒会副会長である木崎司のことをライバル視していた。木崎はつねに学年一位の成績で、他人にも厳しく、生徒会の仕事を通じて一花ともよく衝突しているのだった。ある日、一花が学校に内緒でアルバイトをしている喫茶店に、木崎が訪れる。一花は「天宮二葉」と名乗り、別人のふりをしてごまかそうとするが、なんと木崎は二葉に一目惚れ。その後も二葉として木崎に接するうちに、一花自身も木崎に好意を抱き始めてしまう。しかし、ウソが嫌いな木崎に自分の正体を明かすことができず、一花の二重生活が続いていくのだった。
登場人物・キャラクター
天宮 一花 (あまみや いちか)
有名私立高校に通う女子高校生。成績はトップクラスで、生徒会の仕事もこなす優等生。体の弱い母親に女手一人で育てられ、特待制度や大学への推薦枠を勝ち取るため、日々勉強に励んでいる。自分より成績のいい生徒会副会長、木崎司のことをライバル視している。家計を支えるために、喫茶店でウエートレスをしているが、アルバイトが校則で禁止されていることから周囲の知人には秘密にしている。アルバイト中は学校に見つからないように、髪型を変えてメガネを外し、ふだんはしない派手なメイクをしている。学校では優等生を演じるために猫をかぶっているが、実際にはかなり勝ち気な性格。アルバイトも肩の荷が下りるように感じて楽しんでいる。アルバイト中、店に訪れた木崎に「天宮二葉」という偽名を名乗ったことがきっかけで、別人として木崎と接するようになり、次第に木崎に好意を抱くようになる。
木崎 司 (きざき つかさ)
天宮一花と同じ学校に通う男子高校生。生徒会副会長を務め、成績は学年一位。責任感が強く、日頃から、ほかの生徒の規範になるように行動しようと努めている。しかし、他人にも厳しく接していることで他の生徒からは冷血漢と思われている。女子生徒から人気は高く、交際を申し込まれる機会も多いが、まともに取り合ったことはない。ある日立ち寄った喫茶店で、アルバイトをしていた一花と会う。とっさに一花が名前をごまかしたことで「天宮二葉」という別人だと信じ込み、さらに二葉に一目惚れしてしまう。