四畳半のいばら姫

四畳半のいばら姫

『マイルノビッチ』で知られるマンガ家の佐藤ざくりが原作を担当。佐藤は『モジコイネネコイ』の連載終了後、1年ほど休むつもりだったが、「フルで描くよりも休めますよ」と担当編集から言われ、初めてマンガ原作にチャレンジすることに。作画は『彼女が可愛すぎて奪えない』の吉田夢美が担当。吉田もまた原作付きの作画は初めての経験となる。とある日本の共学の高校が舞台。男好きで、子供をほったらかして家を空けるダメ母を持ち、貧乏と闘いながら毎日を必死に生きている女子高生と、学園で一目置かれるカースト上位のイケメン三人組との交流を描いた学園ラブコメディ。集英社「マーガレット」2023年No.6から連載開始。「このマンガがすごい!2024」オンナ編第44位にランクイン。

正式名称
四畳半のいばら姫
ふりがな
よじょうはんのいばらひめ
原作者
佐藤 ざくり
作画
ジャンル
恋愛
 
学園
レーベル
マーガレットコミックス(集英社)
巻数
既刊5巻
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貧乏で孤独なヒロイン×彼女を助けようとするイケメン三人組

16歳の小林しんらは、貧乏で友達もいない。唯一頼れる大人は、男と付き合うとすぐ消息不明になるダメ母のみ。孤独な底辺ガールが、生き抜くために学園で神と崇(あが)められるイケメン三人組と交流していく物語。どんなに貧乏でも、ほどこしは受けないというヒロイン、しんらの芯の強さが魅力的。恋や青春はぜいたく品と、閉じこもった世界で生きてきたしんらが、メイクを覚えたり、初めてスタバに行ったりと新しい世界を知っていく。世間知らずなしんらは、トラブルに遭いやすく、三人のイケメンは連携し、危険な状況に陥るしんらを助け出していく。

みんなが憧れる、個性豊かな美男子三人組

佐々木雷、中村加南、青山百景は学園の人気者。顔良し、高身長、お金持ちと誰もが憧れるスクールカースト上位組。雷は三人の中で一番目立ち、機転が利いて頼りがいがある。加南は優しくて、口数は少ないが、ほどよい距離感で包容力がある。百景は乱暴で頭も悪いが、素直で可愛げがある。三人は仲が良く、常に行動を共にしている。そこに女子が一人加わったことで、周りから羨望のまなざしを向けられる主人公。胸キュンシーンも多く、読者は主人公と自分を重ねて楽しむことができる。

何度拒絶しても関わりを持とうとする雷に、しんらの頑なな心も溶けていく

佐々木雷は地面に落ちた焼肉弁当を食べる小林しんらを屋上から目撃し、彼女に興味を持った。人生がつまらないと感じていた雷は刺激を求めてしんらに近づく。興味本位で友達になりたいと言い出した雷に「お前らの娯楽になる気は一切ない」としんらは猛反発。そんな中、しんらがバイト先のコンビニの店長からセクハラを受けていたことを知った雷。雷はバイトを辞めさせようと、手持ちのお金をしんらに渡そうとするが「バカにするな」とまた激怒されてしまう。ならば、セクハラ店長を社会的に抹殺しようと雷たちはセクハラ行為を動画に撮影、SNSにアップした。すると店長は辞めさせられ、しんらは慰謝料まで受け取ることができた。自分たちは役に立つから側に置いて利用すればいい、という雷の提案を受け入れることにしたしんら。四人で行動を共にするようになり、徐々に彼らとの距離は縮まっていく。

百景からデートに誘われるしんら

しんらが働いていたコンビニが閉店することになり、しんらは百景の父親が経営する古着屋の面接を受けることに。おしゃれな服を持っていないしんらは、面接に行くための服を百景に選んでもらう。これまでおたま女、貧乏女と散々悪口を言っていた百景だったが、メイクしたしんらの顔が自分のタイプだったことに気づく。しんらは雷のお気に入りだとわかってはいたが、百景は雷、加南のいる前でしんらをデートに誘う。

登場人物・キャラクター

小林 しんら (こばやし しんら)

16歳の女子高生。四畳半のボロアパートで母親と二人暮しをしている。父の顔は知らず、他に頼れる親戚もいない。母は男ができるとしんらを置いて、消息不明になる。毎日、食べるために必死で、オシャレをしている余裕はない。ドライヤーは壊れ、カットにも行けないので、肩までの髪はJのカタチになっている。おたまじゃくしみたいと青山百景からはおたま女と呼ばれることも。貧乏ゆえに、ひねくれてしまい、口が悪くよく手も出る。プライドが高くて意地っ張りであり、一人でなんとか解決しようとしがちな甘えベタ。経済格差から、気まずい思いをするので、友達もいない。狭い世界で生きてきたため、世間知らずながら、将来のために勉強を頑張っており、成績は良い。運動は苦手だが、食べ物が関わると俊敏。

佐々木 雷 (ささき らい)

小林しんらと同じ高校に通う男の子。イケメンでお金持ち。学園の人気者で、スクールカーストの上位にいる。神と崇められるほど、ものすごくモテるのに人生つまらないと感じている。基本的に他人に興味はないが、しんらには積極的に関わる。しんらのことを「姫」と呼ぶことも。頭も良くて機転が利き、内には得体の知れない怖さを持っている。母は大物政治家の愛人で、母と二人で暮らしていたが、小学3年生の時に、乳がんを患った母が他界し、政治家の父の家に引き取られる。

中村 加南 (なかむら かなん)

佐々木雷の友人の男の子。小林しんらと同じ高校に通う、ストレートヘアで包容力のあるイケメン。家族と折り合いが悪く、一人暮らしをしており。おにぎり作りが得意。口数が少なくておとなしいが、勘が良く、細かいところにも目が行き届く。ほどこしを受けたくないというしんらに「残り物だから食べてくれると助かる」と、さりげなくおにぎりを渡すような、優しく気遣いのできる男の子。

青山 百景 (あおやま ひゃっけい)

佐々木雷の友人の男の子。小林しんらと同じ学校に通う。おしゃれなイケメンだが、ガサツで、口が悪く乱暴者。勉強は嫌いで、予習復習などしたことがなく、マンガが大好き。単純で素直な性格。親がアパレルショップを経営していることもあり、ファッションに興味を持つ。小学生までは細くて背が小さく、スカートをはいたり奇抜な格好をしていたので、同級生にいじられていた。中学時代は荒れており、しょっちゅうケンカをしていた。

クレジット

書誌情報

四畳半のいばら姫 5巻 集英社〈マーガレットコミックス〉

第1巻

(2023-05-25発行、 978-4088448039)

第2巻

(2023-09-25発行、 978-4088448046)

第3巻

(2023-12-25発行、 978-4088448473)

第4巻

(2024-04-24発行、 978-4088448770)

第5巻

(2024-08-23発行、 978-4088430416)

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