地球のおわりは恋のはじまり

地球のおわりは恋のはじまり

初の長期連載作『たいようのいえ』に次ぐ、作者・タアモ2作目の連載作品。現代日本の男女共学の高校を舞台に、かわいい双子の妹と比較され、「じゃない方」と呼ばれてきたネガティブ思考の柳瀬真昼が、ミステリアスなイケメンの里見蒼から猛アプローチを受け、戸惑いながらも次第に心惹かれていく過程を描いた青春ラブストーリー。講談社「デザート」2016年1月号から2017年12月号まで連載。

正式名称
地球のおわりは恋のはじまり
ふりがな
ちきゅうのおわりはこいのはじまり
作者
ジャンル
恋愛
 
学園
レーベル
KC デザート(講談社)
巻数
既刊5巻
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ネガティブ女子の初恋

超ネガティブ体質の真昼は、高校に入学してすぐにイケメン男子の蒼と出会う。真昼は「良いことがあれば悪いことが起こる」と信じているため、蒼との距離を保とうとするが、出会って間もないにもかかわらず、蒼から告白される。こんな良いことが続くと、その反動でとても悪いことが起こるのではないかと心配する真昼だったが、蒼の熱心なアプローチに心が揺れ、なかなか断ることができない。そんな日々の中、真昼も次第に蒼に恋心を抱くようになり、追いかける者と追われる者のラブストーリーが始まる。

イケメン男子からの猛アプローチ

真昼はクラスの中でも目立たない存在で、入学してからも友達ができずにいた。そんな真昼に対して、蒼は初対面から積極的に話しかけ、彼女のことをあまり知らないままアプローチを開始する。実は、蒼は母親を病気で失った経験から心を閉ざしていた時期、万引きの疑いをかけられて、絶望的な状況に追い込まれたことがあった。だが、偶然その場に居合わせた真昼に助けられたという過去がある。それ以来、蒼は恩人である真昼をずっと探し続けており、彼女から拒絶されてもあきらめることなく、自分の恋心を伝えていく。

双子姉妹の複雑な関係と愛の試練

本作は、真昼と蒼の恋愛模様だけでなく、真昼のコンプレックスの根源である双子の妹、真夜との複雑な関係も描かれている。真夜は姉の真昼を慕っており、自分だけが周囲から特別扱いされることも決して意図的な行為の結果ではない。実際には、真昼となかよくなりたいと願っている真夜は、姉から避けられたり、結果的に邪魔な存在になってしまうことに対して、やりきれない思いを抱えている。一方で、真昼と蒼が付き合っていることを知りながら、彼に恋心を抱いてしまい、ライバル関係になってしまう。そんな中、真昼は自らのコンプレックスの克服と同時に、姉妹としての絆を再構築するために勇気を振り絞る。

登場人物・キャラクター

柳瀬 真昼 (やなせ まひる)

とある高校に通う1年生の女子。蒼のクラスメイト。双子の妹、真夜とは別の高校に通っている。かわいらしく誰からも愛される妹と何かと比較され、周囲からは「じゃない方」扱いされている。真昼自身も、真夜には勝てないと感じており、それが最大のコンプレックスとなっている。ネガティブ思考の持ち主で、よいことが起これば起こるほど、最悪の事態が訪れるのではないかと不安になり、動揺する癖がある。一方で、不幸な出来事が起こったり、他人から罵られたりすると、どこか安心感を覚えてしまう。蒼から告白を受けた際は「地球が終わるほどの不幸が訪れる」と考えて拒絶していたが、彼の人柄に触れるうちに、初めての恋心を抱くようになる。幼い頃、劇で白鳥の役を演じた際に「白鳥ではなくあひるだ」と笑われた過去があり、そのエピソードを知る昔からの知り合いからは「あひる」と呼ばれている。

里見 蒼 (さとみ あおい)

真昼と同じ高校に通う1年生の男子。真昼のクラスメイト。整った顔立ちのイケメンで、有名人として知られている。真昼と出会ってすぐに告白し、彼女からは避けられてしまうものの、あきらめずに話しかけている。その後も真昼からは避けられ続けるが、自分の気持ちが次第に彼女に伝わり、二人はやがて両思いになる。高校では初対面を装っているが、実は辛い時期に真昼に助けられた過去がある。また、手先が器用で家事全般が得意であり、母親が亡くなってからは、弟と妹の世話もしている。

書誌情報

地球のおわりは恋のはじまり 5巻 講談社〈KC デザート〉

第1巻

(2016-04-13発行、 978-4063658606)

第2巻

(2016-09-13発行、 978-4063658798)

第3巻

(2017-02-13発行、 978-4063658958)

第4巻

(2017-06-13発行、 978-4063659115)

第5巻

(2017-12-13発行、 978-4065105924)

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