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塀の中の美容室
小日向まるこの代表作。桜井美奈による同名小説をコミカライズした連作短編集。現代の日本の、女子刑務所の中にある美容室が舞台。服役中に美容師の免許を取った受刑者・小松原葉留と、葉留が働く美容室を訪れる女性たちが主人公。悩みを抱えながらも前に進もうとする彼女たちの姿を描いた、あたたかい再生の物語。優れた原作を、繊細なタッチの作画とゆったりとしたテンポで描き切り大きな反響を呼んだ。小学館「ビッグコミック」2020年第7号から第10号、第17号に掲載。2021年3月、第24回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門で優秀賞を受賞。
登場人物・キャラクター
小松原 葉留 (こまつばら はる)
殺人未遂の罪で刑務所に入所している受刑者。お団子ヘアーが特徴の美人。服役中に美容師の資格を取り、刑務所の中にある「あおぞら美容室」で、一般の女性客の髪を切っている。実家は美容室で、母と姉も美容師。基本的に雑談は禁止されているが、女性客の悩みに寄り添った言葉をかけることもある。
芦原 志穂 (あしはら しほ)
「第1話 芦原志穂」の主人公。週刊誌の女性記者。仕事漬けの毎日を送り、そのために彼氏とも破局寸前の状態。ある日、女子刑務所の中にある美容室の取材を命じられ、「あおぞら美容室」を訪れる。
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