概要・あらすじ
小さな会計事務所を経営する中条は、50歳を迎えたことを機に残りの人生をナンパに費やすことを決意する。中条には妻子もおり、これまでナンパなどしたこともなかったが、隠れ家としてマンションを用意し、ナンパ用に作った名刺を持って、気に入った女性に次々と声をかけていく。奮闘のかいあってさまざまな女性とSEXをし、心を許せる飲み友達もできるが、中条の女への欲望はなかなか満たされることはなく、今日も街へ繰り出すのだった。
登場人物・キャラクター
中条
中条会計事務所という小さな会社を経営する会計士の男性。年齢は50歳。オールバックの髪型で男前、経済的にも多少の余裕はある。長男は1年前の大学入学時から一人暮らしを始めており、妻と高校2年生の娘とマンションでの3人暮らし。かつて加奈子というOLと5年にわたって愛人関係にあり、それが妻にバレて大変な修羅場を味わっている。 それ以来、夫婦の仲は冷え切っており、家に帰ることを苦痛としか感じなくなっている。50歳を契機に、残りの人生を自分のために使うことを決意し、隠れ家としてマンションを借り、これまで経験したことのなかったナンパに精を出す。それ以来、さまざまな女性とのSEXを経験し、人生について考えを巡らせている。好みのタイプは、自然で普通の可愛い女性。 色白で髪は染めてなく、化粧は薄いほど良く、体型は中肉中背以下でヒップが美しいことが条件。
川上
中条の友人の男性。年齢は50歳。医師で、中条とは飲み仲間でもある。妻帯者だが女子大生の愛人がおり、中条に愛人を作ることを薦める。その後、女子大生とは別れるが、援助交際には積極的で、バーで見かけた黒ギャル2人組にもアグレッシブに声をかける。
岩瀬
中条の友人の男性。癌で入院中。夫婦仲の良さと固ブツで有名な人物だったが、容態が悪いという知らせを受けて見舞いに来た中条に対して、いい女とやりまくれば良かった、それだけが大きな悔いだと告白した。自分の人生は自分のための人生なんだから、妻を裏切ることなど気にしなくていい、男は女とやるために生まれて来たんだ、とも告げる。 「俺の分も女とやってくれ」と中条に涙ながらに訴え、その2日後に亡くなった。この岩瀬の言葉は中条の心に突き刺さり、彼の人生を変えることになる。
美子 (みこ)
A女子大に通う女子大生。年齢は20歳。黒髪ロングストレートの上品そうな美女。ナンパを始めた中条が、最初に声をかけた女性となる。育ちも良く、会話も弾み、3度目のデートの後に中条とSEXするが、中条にとっては体の相性が悪く、体型も肌もあまり良くなかった。中条のほうから別れを切り出そうとしたところに、彼氏が乱入して来て中条を殴り、それを機に別れる。
加奈子
10年前、中条と5年間にわたって愛人関係にあったOL。中条が生涯で一番愛した女性だったが、愛人関係に疲れ、別の男性と結婚した。5年ぶりに突然、中条に電話をしてきて、会いたいと電話番号を伝える。しかし、中条は、他の男と暮らしていて歳も30を超えている加奈子に興味を持てなくなっており、電話番号を書いたメモをすぐにゴミ箱に捨てた。
合田
中条が経営する中条会計事務所で働く男性。容姿が良く、会計士を目指している将来有望な青年。川岸という美しい女性と婚約しているが、川岸の我が強い性格に疲れ、結婚に踏み出すことを躊躇している。
川岸
合田の婚約者。ショートカットの髪型をした美女。紹介された中条に、「なんていい女だ!」と一目惚れされた。中条は一度でいいから抱いてみたいと考えるが、さすがに部下である社員の婚約者を横取りするわけにはいかず、内心で川岸が合田と早く別れることを望んでいる。
エリ
専門学生の女の子。年齢は17歳。友達と2人でバーにいた時、川上からナンパされる。友達が川上と2人で消えたため、残った中条と飲むことになる。黒ギャルで中条の好みとは真逆で、会話もつまらない。しかし、2度目のデートで投げやりになった中条がSEXしたところ、体の相性はバツグンでエリとのSEXにのめり込む。その後、八重美に出会った中条から別れを切り出されて関係は終わる。
八重美
31歳の人妻。中条がナンパした、透き通るような色白のセクシーな美女。子供はまだいない。3度目の食事の後、中条の隠れ家であるマンションでSEXすると、体の相性もバツグンで、中条は身も心ものめり込む。やがて中条が八重美の夫に嫉妬するほど夢中になったため、八重美のほうから姿を消した。
ミハル
21歳の女子大生。中条がナンパした女性。5度目の食事で中条が家に誘うと、次のデートでSEXすることを承諾した。しかし、それを最後に連絡がつかなくなったため、SEXはしていない。
川越
街中でナンパする中条に声をかけてきた中年男性。残りの人生をナンパにかけており、中条も同志と見越して声をかけ、飲みに誘う。中条にとって、心をさらけ出せる貴重な飲み仲間となった。現在は、中学2年生で14歳の女の子と心の底から愛し合っているという。家庭的にうまくいっていないその女子中学生から、一緒に死んでくれないかと頼まれており、それも悪くないと考えている。 もし連絡がつかなくなったら、女子中学生と心中したと思ってほしいと中条に伝え、以後消息不明となる。
レナ
24歳のOL。中条がナンパした女性。年齢は24歳。茶髪のボブカットの髪型で、タップリとしたヒップをした女性。中条の隠れ家であるマンションでSEXするが、中条にとっては何の感動もなく、ただの排泄行為でしかなかった。
カオリ
17歳の女子高生。中条がナンパした女性。中条は法律的にやばいからと、女子高生はナンパの対象外にしていたが、14歳の愛人を持つ川越の話に刺激を受け、声をかけた。何度かの食事の後、週イチで月50万円の援助交際をカオリから提案する。しかし、SEXすると中条が初めて経験するマグロ女であり、関係はすぐに終わる。
大田
中条が経理を担当する顧問先の内科医の男性。年齢は51歳。中条の飲み仲間でもあり、愛子という34歳の人妻を愛人にしている。不感症である愛子になんとか性の悦びを味わわせたいと思っているが、うまくいかない。愛子と街を歩いているところを愛子の夫に見つかって取っ組み合いになり、押し出されたところを車に轢かれて死亡する。
ヨシコ
女子大の4年生。中条がナンパした女性。年齢は21歳。就職難で、また電車のチカンも多い、日本の状況に愚痴をこぼしている。就職先が見つからないため、月20万円で中条の愛人になろうかとも考えている。何度かSEXするが、中条に飽きられて捨てられる。
人見
48歳の男性。中条が住宅街でたまたま出会った。長髪で髭面のうえ、中条が見かけた時はパジャマ姿の裸足で歩いていたため、ホームレスと間違われた。中条がコートを貸したことをきっかけに飲み仲間となる。一流企業のエリート部長だったが、半年前に突然退職し、現在は毎日好きな詩を作って過ごしている。人間とは考える力を持ったために本能に逆らうことになり、迷いや悩みなどの闇の部分を持ってしまった、地球上で一番不完全な生物だと語り、その言葉は中条の心に深く残ることになる。
淳子
21歳の女子大生。中条がナンパした女性。普段は恥ずかしがり屋でおとなしい性格ながら、酒が入ると突然淫乱になり、酔うとすぐノーパンになる。その新鮮さで中条は久しぶりにSEXに夢中になるが、ほどなく姿を消してしまう。
津川
61歳のダンディな男性。中条が経理を担当する顧客の社長。3年目に年が30以上離れたやえこと再婚した。しかし、年のせいかインポぎみで、バイブでやえこを責めることしかできなくなっている。そこで中条に、津川の見ている前でやえことSEXしてくれないかと依頼してくる。
やえこ
津川の妻。年齢は31歳。黒髪ロングストレートのセクシーな美女。3年前に年が30以上離れた津川と再婚したが、津川は性的不能に悩んでいる。津川が見ている前で他の男とSEXしてほしいと依頼され、やえこ自身も中条が相手ならいいと了承している。
ユカ
17歳の女の子。高校を中退した、プータローで、中条に逆ナンしてきた。親の顔を見たくないからと中条に声をかけ、中条の隠れ家であるマンションでしばらく過ごすことになる。顔がイマイチなので、家に泊めても中条は手を出さなかったが、たまたま入浴中の姿を見て、そのスタイルの良さを知る。脱ぐとスゴイ肉体で、中条はユカとのSEXのとりことなる。
下田
中条が経理を担当する顧客の男性。年齢は63歳。人生唯一にして最大の悔しさは、SEXで女性をイカせたことのないまま人生を終えることだ、と中条に告げる。妻も、商売女もイカせたことがなく、死ぬまでに一度でいいから女性をイカせてみたいと思っている。
上原
中条の古くからの知人。51歳の男性。51歳を迎えたいま、女性の体に強くのめり込む一方だ、と中条に告げる。これ以上歳をとって、自分が女性に興味を持てなくなることが一番恐ろしいと告白する。
カヨコ
19歳の大学2年生。中条がナンパした女性。何度かの食事を経てSEXすると、5分おきくらいに6回もイクという感度のいい女性。そのイキまくりは、中条に経験のないSEXの充実度を与え、満足させた。その後、月20万円で愛人契約を結ぶが、やがてカヨコのほうから別れを切り出される。