概要・あらすじ
大正時代、貞妻女学園に通う井ノ頭まろんはお転婆娘として有名で、騒がしくも楽しい日々を送っていた。ある日、まろんは強引に連れて行かされたお見合いの席で、幼なじみの森島大和と10年ぶりに再会する。それまでのお見合いは断固拒否の態度を一変させて、素直にお見合いを終えたまろんはいつもと同じ生活に戻るものの、大和に対する想いが次第に強くなるのを自覚する。
登場人物・キャラクター
井ノ頭 まろん (いのかしら まろん)
貞妻女学園に通う女の子。年齢は17歳。土建屋「井ノ頭組」の跡取り娘でもある。元気と行動力が取り得のお転婆娘で、学園では授業をさぼったり居眠りするなどして教師に怒られることが多い。お見合いをきっかけにして、森島大和へ恋心を抱く。
森島 大和
井ノ頭まろんのお見合い相手の男性。年齢は19歳。職業は軍人。10年前までまろんの家の隣に住んでいた幼なじみでもある。性格はおおらかで誰にでも優しい。10年前はまろんより体が小さくて気弱だったため、近所の子供からいじめられていたところをまろんによく助けてもらっていた。まろんから「男なら強くなれ」と言われたことから強くなるために鍛錬を重ねて、たくましい日本男児に成長した。 お見合い後は、まろんの許婚として彼女を見守る。
まろんの父 (まろんのちち)
井ノ頭まろんの父親で、土建屋「井ノ頭組」の社長を務めている。「女はしとやかで諸芸百般できればいい」と考えており、正反対なタイプのまろんに頭を悩ませている。井ノ頭組を存続させるためにまろんに婿を取らせる必要があり、森島大和とお見合いをさせる。
まろんの母 (まろんのはは)
井ノ頭まろんの母親。昔ながらの古い考えを持つ夫と、夫の考えと正反対な娘の仲をうまく取り持っている。まろんの良き相談相手でもある。料理や裁縫は苦手。
綾小路 たまき (あやのこうじ たまき)
貞妻女学園に通う女の子。井ノ頭まろんの級友で、お金持ちのお嬢様。やや高飛車な性格をしており、何かと目立つまろんをライバル視している。結婚願望が非常に強いが、3連続でお見合いを失敗している。
大石 けーこ
貞妻女学園に通う女の子。井ノ頭まろんの級友で親友でもある。恋愛小説をよく読んでおり、森島大和を想うまろんの恋を応援している。
田中 美里
貞妻女学園に通う女の子。井ノ頭まろんの級友で、クラスで一番品行方正と評されている。まろんや大石けーこからは「みっちゃん」と呼ばれている。まろんの素行を改善するために、先生の指導のもとまろんの隣の席に移動させられる。
山上
貞妻女学園の女性教師。「女は家にあって家を守る」という昔ながらの考えの持ち主。授業をよくさぼり、お転婆な井ノ頭まろんを叱ることが多い。
- SHARE
-
-
- EC
-
