概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
カナン
尼僧見習いの少女。明るめの茶髪ベリーショートで、小柄でスレンダーな体型をしている。ボーイッシュな雰囲気を漂わせているため、少年に間違えられることも多く、自らの女の子らしくない体型にコンプレックスを抱いている。聖龍信仰の総本山であるラマ山の尼僧見習いで、麓の村で買い出しのお使いを頼まれるが、スリにあって路頭に迷ってしまう。ラマ山に帰ることができなくなり、偶然出会った人に行く当てがないのならサンワの庄に行くよう勧められる。サンワの庄になんとかたどり着き、ラムカに出会ってお情けで働かせてもらうこととなる。カナン自身も自覚するほどのドジっ子で、仕事も失敗することが多い。しかし唯一、動物と心を通わせる特技を持ち、それを活かした仕事をしていた。そんな中、空を飛ぶ「飛蛇」の密猟者との戦いの際に致命傷を負ってしまい、ラムカに飛蛇の内臓を薬として服用されたことで、不思議な力に目覚めていく。以前、飛蛇の内臓を飲んだことのあるラムカも、夜寝なくても平気だったり、飛蛇の催眠能力に目覚めたりと、体に大きな変化が起きている。
ラムカ
サンワの庄の領主の息子。漆黒のロングヘアの美丈夫で、剣を武器にして領地の治安を守っている。父親とは血のつながりはなく、義理の息子ながら関係は良好で二人で領地の運営を行っている。標高の高いサンワの庄は、天の遣いとも言われる空飛ぶ大蛇「飛蛇」が数多く生息しており、飛蛇による家畜や人への被害が絶えない。そのため飛蛇が地上に近づいたら、剣で追い払う様子がよく見られる。しかし、飛蛇は聖なる獣とされているために傷つけるのは厳禁なため、ラムカはすぐに生え変わる尻尾の部分だけ狙って、追い払うようにしている。また、飛蛇の内臓は妙薬の材料として重宝されており、その内臓を狙う密猟者退治も行っている。幼い頃に死にかけた際、飛蛇の内臓を薬として飲んでおり、それからは常人をはるかに超える力を手にしている。カナンが死に瀕した際も妙薬を与えるが、効果が現れるのは一部の人間だけでほとんどの人間は死んでしまう。また、適合しても常人とは違う存在へと変貌するため、ラムカはカナンに妙薬を与えたことに、言い知れぬ不安と責任を感じている。