概要・あらすじ
夫である健の故郷、蓮澄町。そこは、26歳の妻、藤花にとっては、縁もゆかりもない見知らぬ土地だった。東京の大企業を辞め、地元県議の秘書として政治の勉強をする健は、多忙を理由に、藤花に冷たい。言葉をかわさないのはもちろん、メールの返信すらよこさない。藤花は一人で家に残り、長い時間を過ごすが、そんな生活にも慣れたと思い込み、すべてを諦めていた。ある日、暇を持て余した藤花は、縁側で自慰行為にふけっていた。物音に気づき、我に返った藤花は、庭先に中年男性が立っているのを見つける。慌てて、自分の行為を口止めする藤花。男は村田という、園芸店を営む地元の男性だった。村田は、藤花が借りている家の大家と知り合いで、納屋にある道具を取りに来たのだ。軽トラックに道具を積む村田だったが、すべてはのせられなかった。そこで、彼は藤花に、残りの道具を、自分のビニールハウスまで持ってきてくれと頼む。戸惑う藤花に、「さっきの事を内緒にするから」と、村田は耳打ちする。半ば強制的に村田の家に行く事になった藤花。夫との不仲が続く中で、やがて藤花は村田の人間性に惹かれていく。
書誌情報
夫を噛(か)む 3巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2019-04-26発行、 978-4098602988)
第2巻
(2019-07-30発行、 978-4098603626)
第3巻
(2019-12-26発行、 978-4098604678)