ARAGO

ARAGO

人気小説のコミカライズ『ダレン・シャン』に次ぐ、新井隆広の連載作品。舞台は現代のロンドン。神の槍・ブリューナクの力を得た刑事、アラゴ・ハントは、両親の命を奪った怪物・パッチマンへの復讐を誓う。魔都ロンドンに巣食う、モンスターや亡霊との戦いを描いたオカルト・ポリスアクション。小学館「週刊少年サンデー」2010年第4・5合併号から2011年第43号まで連載。

正式名称
ARAGO
ふりがな
あらご
作者
ジャンル
警察官・刑事・検察官
 
ファンタジー
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神の槍・ブリューナクの力を得たアラゴ 

双子の兄弟ユアン・ハントとアラゴ・ハントの両親は、パッチマンと呼ばれる連続殺人鬼に殺された。現場にいた兄弟は奇跡的に一命を取り留め、その後兄・ユアンはエリート警察官になり、弟・アラゴは一人でパッチマンを追うようになっていた。両親殺害から13年後、ついに二人はパッチマンと再会するが全く歯が立たず、車で逃走中に事故を起こしてしまう。見知らぬ地下室で目覚めたアラゴは、瀕死の兄・ユアンの右腕と内臓の一部を移植され、生かされていた。パッチマンの目的は、自分が持つ神の槍・ブリューナクの大きすぎる力の器になれるアラゴの体を奪うこと。そのために、ユアンは犠牲になった。しかし、アラゴを生かすために、ブリューナクの力の半分を与えたため、パッチマンは逆にアラゴに滅ぼされてしまう。そして、両親の敵討ちを果たしたアラゴは、兄の遺志を継ぎ、ロンドン市警犯罪捜査課の刑事になった。 

ロンドンに巣食う怪異 

本作は、アイルランドやウェールズ地方の神話・伝承である「ケルト神話」が世界観のベースになっている。アラゴが得た神の槍・ブリューナクは、「エリンの秘宝」という四つの秘宝の一つである。ブリューナクを宿したアラゴは、他人がまとう感情や一般人には見えない妖魔や妖精の類を見ることができるようになった。そして、腕から放たれる槍のような凄まじい光で、「運転手に取り憑く幽霊馬車」や「他人に化ける怪人シェイプシフター」といった怪異事件を解決していく。また、アラゴの他にも神話世界の力を有する者が現れ、超常者同士のバトルが繰り広げられることになる。 

パッチマンと四騎士 

ある日、アラゴの前に、死んだと思われていたパッチマンとユアンが姿を現す。パッチマンはブリューナクの力の源である種を二つに分け、一つをアラゴに、一つは自分に残していた。その後、アラゴの攻撃により体組織の7割を失うが、ブリューナクの力で復活。そしてユアンを生ける屍として蘇生し、アラゴに対する切り札として側にはべらせている。厄介なことに、パッチマンとユアンは、ブリューナクによって繋がっているため、パッチマンの死はユアンの死を意味する。パッチマンの目的はブリューナクの奪還と、エリンの秘宝により魔の釜を開け、世界を破滅させることである。そのために、青・黒・白・赤の四騎士を従え、アラゴを襲う。

登場人物・キャラクター

アラゴ・ハント

13年前にパッチマンという殺人鬼に両親を殺された銀髪が特徴の青年。身長は179.5センチメートル。ユアン・ハントという双子の兄がいる。兄へのコンプレックスから、一人でパッチマンを追っていた。パッチマンと再会するが、ユアンとともに敗退。パッチマンにより、ユアンの右腕、内臓の一部、ブリューナクの種の半分を移植されて復活。一度はパッチマンを倒す。その後は、ロンドン市警犯罪捜査課の刑事となり、ロンドンで発生する怪異事件を担当する。

ユアン・ハント

13年前にパッチマンという殺人鬼に両親を殺された金髪と眼鏡が特徴の青年。身長は180センチメートル。アゴラ・ハントという双子の弟がいる。パッチマンに襲われた際、弟をかばったために右腕に大きな傷跡が残っている。史上最年少で、ロンドン市警犯罪捜査課の巡査部長に昇進したエリート。再びパッチマンと相対することになり敗北。パッチマンにより、右腕や内蔵をアラゴに移植されて死亡した。

パッチマン

全身の包帯と黒いフード、ツギハギの傷が目立つ212センチメートル大男。13年前から発生していた、四肢のいずれかを持ち去る連続殺人の犯人。ブリューナクという大きすぎる力を持つため体が耐えきれず、損傷した肉体のパーツを、殺した人間のものと入れ替えながら生きてきた。アラゴ・ハントの体がブリューナクに耐えられる器であることを知り、成長した段階で体を奪おうとした。その後、アラゴに与えてしまったブリューナクを取り戻すため、四騎士を従えて襲撃する。

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