概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
アルト
ルナル王国の王立図書館司書を務める青年。男性ながら美少女と見まごうほどの美貌の持ち主。地元の家族に仕送りするため日々まじめに働いていたが、浮き名を流すロイド・ラッセルの痴情のもつれに巻き込まれ、夜になると女性になり、男性を誘うショコラの匂いを放つという呪いを受ける。呪いを解除するためには男性の精を身に受けるしかなく、その日から元凶ともいえるロイドに抱かれる日々が続くようになる。またロイドの従兄弟(いとこ)であり、騎士の鑑(かがみ)として密かに尊敬していたリューン・ラッセルにもなし崩しに抱かれることとなり、従兄弟騎士二人との爛(ただ)れた三角関係を築いてしまう。ロシーヌ地方の国境沿いにある、国の中でも寒冷地の出身で、7年前には酷(ひど)い飢饉に襲われた。その折りに弟を飢餓で失っており、まじめに生きない人間に対して辛辣な態度を取ることがある。そんな地方出身の一般人ながら、司書として並外れた知識を持ち、歴史や文学、語学、天文に加え実家の家業であった農業と幅広い学問に通じ、時に大学の研究員たちを驚かせるほどの叡智(えいち)を見せる。
ロイド・ラッセル
騎士爵家の名門であるラッセル家の嫡男。不良宮廷騎士として有名で、特に女性関係でだらしないことは周知の事実となっている。女性に対して真剣になれない日々が続く中、ある日、王立図書館の司書として新たに配属されたアルトを見て、その美貌に一目惚(ぼ)れするも、のちに男性だと知らされてショックを受ける。しかし、ロイド・ラッセル自身の痴情のもつれから呪いのこもったショコラを女性から受け取ると、そうとは知らずアルトに食べさせてしまう。その結果、夜毎に女性となり男性を誘う匂いを体から振りまく、という呪いをアルトに負わせてしまう。呪いを一時的に解除するには、男性の精を体内に受け入れるしかなく、それからはなし崩しに爛れた関係をアルトと結んでいくこととなる。
クレジット
- 原作
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祈 みさき