好きにならないよ、センパイ

好きにならないよ、センパイ

斎条育は高校の文化祭で美術部所属の爽やかなイケメンの永池蒼紀に出逢い、彼と彼の描く絵に一目惚れしてしまう。しかし蒼紀は、実は女遊びの激しいチャラくていじわる男子だった。そんな危険な相手との恋を描いた青春ラブストーリー。「別冊フレンド」に掲載された作品。

正式名称
好きにならないよ、センパイ
ふりがな
すきにならないよ せんぱい
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
講談社コミックス別冊フレンド(講談社)
巻数
既刊4巻
関連商品
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概要・あらすじ

高校の文化祭で、斎条育は1枚の絵画に目を留める。それを描いたのは、美術部の爽やかなインテリ、永池蒼紀であった。蒼紀に一目惚れした斎条育は、彼を追って同じ高校に進学し、美術部に入部する。憧れの王子様に会えると期待に胸を膨らませていたが、実際の蒼紀はただの女たらしであった。蒼紀の正体を知った育は絶対に好きにならないと心に誓うが、部活が一緒なことや、実は蒼紀の家が自分の家の真向かいであることが発覚する。

それからは何かと接点が増えてしまい、どんどん蒼紀のペースへと巻き込まれていく。

登場人物・キャラクター

斎条 育 (さいじょう いく)

高校1年生の女子。美術部に所属している。髪型はショートヘアで、小柄な小動物のような可愛らしさを持っている。中学時代は相葉和臣と同じ陸上部に所属していたが、高校の文化祭を訪れた際に、永池蒼紀の描いた絵と彼に一目惚れし、高校進学後は美術部に入部した。美術部のマスコット的存在で、先輩たちからも可愛がられており、蒼紀からは、その可愛さゆえに意地悪されることもしばしば。 入部前は蒼紀に対し聡明なイメージを抱いていたが、実際は女たらしだった。そのため一度は嫌いになるが、蒼紀の思わせぶりな言動に惹かれてしまい、付き合うこととなる。料理上手で、蒼紀が風邪をひいた時にはお粥を作ってあげたり、デートの時には弁当を作ってきたりと、家庭的な一面を持つ。 酒に弱く、美術部の野外写生会の打ち上げで、篠崎啓介が誤って買って来た酒を飲んだ際には、その後の記憶を一切失っていた。弟が1人いる。

永池 蒼紀 (ながいけ そうき)

高校2年生の男子。美術部に所属している。黒髪の端正な顔立ちのイケメン。当時中学生だった斎条育が高校の文化祭に訪れた際、永池蒼紀の絵を気に入って褒められたことから知り合った。育と出逢った時は眼鏡をかけていて、落ち着いた雰囲気のインテリ風イケメンに見せていた。実際は二股をかけたり、彼女でもない女性と平気でキスするような女たらし。 育のことは当初、小動物をてなずけるかのように、意地悪しながらも可愛がっていた。しかし、育の真っ直ぐな恋心に次第に惹かれ、付き合うようになる。

相葉 和臣 (あいば かずおみ)

高校1年生の男子。斎条育のクラスメイト。育とは中学1年の時からの友人。走ることが好きで、中学時代は育とともに陸上部に所属しており、相葉和臣は高校でも陸上部に入部した。実は中学時代から育に想いを寄せているが、素直になれず、気持ちを言い出せないうえに、つい意地悪なことを言ってしまう。永池蒼紀に対しては、育が片想いしており、さらに女たらしなので敵対心を抱いており、蒼紀の育に対する発言や行動には敏感に反応してしまう。

篠崎 啓介 (しのざき けいすけ)

高校3年生の男子。美術部の部長を務めている。永池蒼紀の幼なじみで、長身の、おっとりした顔立ちをした人物。美術部の顧問が不在の時には合評の指揮をとったり、劣化したプール横の階段の壁を美術部のアートで美しくして欲しい、と教師に頼まれ、美術部の指揮官としてデザイン集計を取るなど、美術部の活動は篠崎啓介が中心となって回している。 野外写生会を行った際、打ち上げで乾杯するためのジュースを買いに行ったが、誤って酒を買って来てしまった。その時、未成年なのに店員に制止されなかったため、他の部員に「老け顔」であることをいじられるようになった。

小泉 菜穂 (こいずみ なほ)

高校2年生の女子。美術部に所属している。永池蒼紀のクラスメイトでもある。髪型はボブヘアで、ロリータファッションを好む。話し方も性格も非常にマイペース。斎条育が蒼紀に片想いしていることに気付き、気を利かせて2人きりにさせるなど、さりげなくキューピッド役に徹している。少女漫画タッチの絵が非常に上手く、プライベートで漫画を執筆している。 そのための資料として、育や蒼紀、相葉和臣にポーズを取ってもらうこともある。

真澄 紗香 (ますみ さやか)

高校3年生の女子。美術部の副部長を務めている。黒髪のセミロングヘアで、つり目の可愛らしい顔立ちをしている。普段から言葉数が少なく、表情も変えないクールな性格。小動物のように小さくて可愛い育のことを気に入っている。永池蒼紀の女たらしな性格を知っているため、蒼紀と育の交際に納得していない。実は絵のセンスが極端に乏しく、絵を見ても何をスケッチしたのかわからないほど。

倉木 亜未 (くらき あみ)

高校1年生の女子。斎条育とはクラスメイトでもある。黒髪のショートヘアでタレ目。普段は育やさっちゃんとともに行動しているが、文化祭の日には、高校入学後にできた彼氏と一緒に校内を回るなど、ちゃっかりしたところがある。育と永池蒼紀の恋愛の行く末を気にしており、育が蒼紀の話をしている時には、身を乗り出すようにして聞き入っている。

灰島 由香梨 (はいしま ゆかり)

斎条育の高校で、かつて美術部の顧問を務めていた女性教師。婚約をきっかけに退職したため、美術部の顧問は後任ののんちゃん先生に引き継がれた。ゆるふわロングヘアのおっとりした顔立ちの美人。永池蒼紀が1年生の時に、文化祭で展示した絵画のモデルでもある。蒼紀とは以前交際していたが、灰島由香梨自身の婚約が決まったため別れた。 なおその後、蒼紀のことが気になって婚約を破棄したため、名字は変わっていない。由香梨が顧問だった頃は、渓谷で写生合宿を行うなど、美術部は今よりも活発に活動していた。

斎条 陽向 (さいじょう ひなた)

斎条育の弟。年齢は5歳。幼稚園の年中組。育のことが大好きで、家にいる時は育のそばから離れないほどの甘えん坊。永池蒼紀が育を訪ねて自宅を訪問した際、育に確認を取らずに、初対面で部屋へ通すなど、社交的すぎて危なっかしいところがある。

さっちゃん

高校1年生の女子。斎条育のクラスメイトで、中学時代からの友人。髪を二つくくりにした、少しつり目で長身の女の子。相馬和臣が育に片想いしていることを知っており、育に想いを告げようとしない和臣にヤキモキしている。そのため和臣を「ヘタレ」呼ばわりするなど、口調がきつい時もある。文化祭では和臣と育が一緒に回れるよう計らったりと、気を利かせることもある。

成宮 (なりみや)

高校1年生の女子。陸上部に所属している。部活の時は黒髪をポニーテールにしている。周囲からは、笑った時に見えるえくぼがとても可愛いと評判。同じ部の相馬和臣に片想いしており、メアド交換をしたり映画に誘ったり、さらには彼女がいないか聞いたりと、積極的にアプローチしている。

帆木 咲奈 (ほのき さな)

高校2年生の女子。永池蒼紀のクラスメイト。かつて、蒼紀が二股をかけていた相手の1人。ゆるふわロングヘアの可愛い女性で、蒼紀が斎条育と付き合っているのが気にくわない。担任が産休に入るため送別会を行うことになった際には、そこでプレゼントする絵本を、蒼紀とともに作成することを口実に、わざわざ美術部まで押しかけた。 そして育に蒼紀との仲の良さをアピールするなど、小悪魔ぶりを発揮。しかし、その時点で蒼紀が育に夢中だったため、最終的には振られてしまう。

のんちゃん先生 (のんちゃんせんせい)

斎条育の高校の男性教師。現在の美術部の顧問を務めている。黒髪のショートヘアで、眼鏡をかけた薄顔の人物。非常に気さくな性格で、生徒との距離感が近く、育と永池蒼紀が付き合っていることも知っている。小泉菜穂のマンガ制作の資料用に、育が相葉和臣にラリアットを決めるポーズをとったことがある。その際、2人の距離が近いので蒼紀が妬いていないか問いただすなど、ミーハーなところもある。

書誌情報

好きにならないよ、センパイ 4巻 講談社〈講談社コミックス別冊フレンド〉

第1巻

(2015-07-13発行、 978-4063419979)

第2巻

(2015-11-13発行、 978-4063920192)

第3巻

(2016-03-11発行、 978-4063920321)

第4巻

(2016-07-13発行、 978-4063920536)

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