星野、目をつぶって。

星野、目をつぶって。

友人を作らず、クラスで孤立する男子高校生の小早川と、派手なメイクで本当の自分を隠して学校生活を送る女子高校生の星野海咲。まるで正反対な二人が織りなす、等身大の高校生の成長を描く青春ラブストーリー。

正式名称
星野、目をつぶって。
ふりがな
ほしの めをつぶって
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
既刊13巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

小早川は、クラスメイトと接する事を拒み、休み時間には一人寝たふりをして孤独な学校生活を送っていた。クラスの中でも特に派手で目立つギャルの星野海咲の事を、海咲の友人達も含めて「最も苦手な人種」として嫌っていたが、ある日、川に流される子猫を海咲が迷いなく助けようとする姿を見かけ、海咲に対する印象を一変させる。同時に、海咲の普段の顔はメイクで作られたものであり、スッピンは超地味で、その姿を友人らに隠しているという秘密を知ってしまう。小早川は美術部に所属しており、顧問の弓削彩乃に唯一心を許しているが、彩乃は海咲の歳の離れた幼なじみであった。海咲は自分でメイクができないため、彩乃に毎朝頼んでいた。自分の代わりに海咲にメイクしてくれる人間を探していた彩乃は、小早川の人物画の腕を見込んで、海咲のメイクをするよう小早川に頼み込む。初めは嫌がっていた小早川だったが、海咲がメイクする事で自分を変える事ができた過去を持ち、メイクした自分の姿にプライドを持って生きている事に胸を打たれ、これを引き受ける。美術画とは異なり、うまくメイクできない小早川だったが、彩乃のメイクに近付けるよう努力する日々を送る。そんなある日、美術部の部員ながらほとんど話した事もなかった松方いおりが、二人に対して「自分も仲間に入れてほしい」と願い出る。

第2巻

星野海咲のメイクを引き受けたものの、小早川はうまくメイクできず、練習する日々を送っていた。小早川と親しくなるうちに、小早川がなぜ友人を作るのを拒むのかが気になる海咲だったが、小早川はその理由を話そうとしない。小早川は過去に、地味だった小学生の頃の自分となかよくしてくれた人気者の男友達がいたが、その友達が妬みからクラスメイトにいじめられてしまった時にかばえなかった事や、クラスメイトの友人に対する態度が急に変わった事がトラウマとなっており、人間関係を築くのを避けていたのだった。そんな時、学校でも有名なヤンキーの加納愛那果とその仲間が、松方いおりをいじめている事を知り、大勢の前で松方が暴力を振るわれている姿を目撃する。小早川はじめ、生徒の誰もが助けに入らず見ているだけの中、メイクを落としたジャージ姿の海咲が松方を助けに入る。何もできなかった過去の自分との違いに胸を打たれた小早川は、海咲の介入により観衆に攻撃されるようになった加納をかばい、同時に海咲は周囲に対し、「他人の正しさや間違いに乗っかるな」と怒鳴りつけるのだった。この事件をきっかけに、メイクを落としたジャージ姿の海咲は「ピンチの時に現れて助けてくれる謎のジャージ女」として有名になっていく。ある日、「ジャージ女」と知り合いだと勘違いされた小早川は、クラスメイトの添島冴子に、バレーボール部の助っ人を「ジャージ女」に頼むようお願いされてしまう。添島は実力はあるものの、女子の馴れ合いを嫌うために女子バレーボール部で浮いてしまい、レギュラーの座を賭けて、先輩達全員とたった一人で勝負する事になっていたのだ。海咲の助けを借り、試合で優勢になる添島だったが、同学年で友人の綾香が先輩と楽しそうにする姿に心乱され、自分が間違っていたのかもしれないと思い始める。そんな添島を小早川は思わず本気で応援し、その声を聞いた添島は全力で試合に臨み、綾香とも仲直りするのだった。

第3巻

小早川は、クラスの人気者で野球部エースの高橋良太から突然相談を受ける。高橋には、同じ野球部で親友の藤本と、野球部マネージャーの辻浦めぐみという二人の幼なじみがおり、親友と同じ人を好きになってしまい、告白したいと思う一方で、今の三人の関係を壊したくないという相談であった。高橋は、小早川が大勢の前で加納愛那果をかばって叫んだ姿に心打たれ、小早川にアドバイスをもらいたいと思ったのだ。小早川と話して決心がついた高橋は告白する事にするが、高橋の好きな人はめぐみではなく、藤本だった。夏休みが近づき、成績の悪い小早川、海咲、松方いおりは補習を避けるため、成績のいい高橋に勉強を教えてもらう。そんな中、加納愛那果は小早川に、以前かばってくれたお礼を言い、夏休みにいっしょに遊んでくれと頼む。一旦断る小早川だったが、加納が金髪ガングロでヤンキーな外見とは対照的に成績がいい事を知り、自分達に勉強を教えてくれるならと、その申し入れを受ける。しかし加納が、小早川達となかよくするのが面白くないヤンキー仲間は加納を呼び出す。「自分のした事のケリは自分でつける」を信条とする加納だったが、放っておけない小早川はホースを持って全員を水浸しにして、加納を助ける。ガングロ化粧が落ちた素顔の加納を見た小早川は、加納が小学生の頃に助ける事ができなかった男友達であった事に気づく。

第4巻

加納愛那果の正体が、昔自分が助ける事ができなかった親友だった事に気づいた小早川は、加納との関係を修復すべく彼女を美術部の合宿に誘う。加納は星野海咲松方いおり、海咲といっしょに出かけたが、みんなに馴染む事ができないでいた。みんなと離れて一人で過ごす加納だったが、海咲と松方が溺れてしまったところを助けたため、噂の「ジャージ女」の正体が海咲である事に気づいてしまう。一方、加納もメイクが落ちた素顔を海咲と松方に見られた時に、女子大学生の「まなピー」のフリをして正体を隠す。小早川に背中を押され、変わろうとする加納に、次第に海咲の友人らも警戒していた態度を変えていくが、過去にいじめていた松方との関係は一向によくならない。しかし、「まなピー」を加納とは別人だと思っている松方は、「まなピー」の前では素の自分を見せるようになる。自分が周りとなかよくなれるよう努力してくれた小早川に対し、加納はもう一度自分と友達になってほしいと告げ、昔のわだかまりを解くのだった。

第5巻

弓削彩乃が学校を辞める事となり、星野海咲のメイクを小早川が正式に引き継いだ。そんなある日、小早川と海咲のもとに、海咲が「ジャージ女」だと見抜いた1年生の鍔生木春が相談にやって来る。木春はスターリリーズというアイドルグループのセンターを務めるアイドルであり、「文化祭でステージに立て」という脅迫文が送られて来て困っているという。小早川は、クラスメイトの西村が以前、木春のファンで手紙を送っていると話していた事を思い出し、西村に話を聞く。西村は「木春が前の学校で文化祭にステージに立ったために前の学校で浮いてしまい、今の学校に転校して来た」という過去を知っており、木春の気持ちを察して、ステージに立たせないためにストーカー探しをしていた。ステージに立たず普通に文化祭を楽しみたいという木春の気持ちを知った小早川は、西村に協力し始める。しかし、そんな小早川と西村、木春の思いとは逆に、学校内に無断で木春のゲリラライブのポスターが貼られ、木春はライブをやらざるを得ない状況に立たされてしまう。犯人は文化祭実行委員であり、文化祭を盛り上げるため、木春の気持ちを無視してライブを強行しようとしていた事を突き止めた小早川だったが、観衆は既に木春のステージを待ち望んでおり、収拾がつかない。そんな中、木春を守るために西村は舞台に立ち、木春の歌を演奏し、歌いだす。ブーイングを受ける西村だったが、西村の勇気に胸を打たれた木春はステージに立ち、大歓声を浴びるのだった。

第6巻

文化祭も終わり、いつもの日常が戻って来たある日、松方いおりが学校に来なくなってしまう。加納愛那果はメイクをしていない時に偶然泣いていた松方を見かけ、加納とは別人の「まなピー」として松方の相談に乗る。実は松方はすでにプロの漫画家として活動しており、次回作が描けずに悩んでいるのだという。それを聞いた加納は、漫画に詳しくないため、小早川星野海咲に相談する。そのかいあって松方は学校に来るようになったが、松方が漫画家だった事を知った漫画研究部の城戸と部員達は怒り、彼女を仲間はずれにする。小早川は松方と城戸達の仲を戻そうと努めるが、小早川の予想に反して松方は城戸に暴言を吐く。松方の本性を知り、どうしていいかわからず悩む小早川に対し、加納が突然「お前が好きだ」と告白する。しかし、小早川は加納に返事もせずに逃げてしまい、星野に「誰かを好きになれるほど自分の事が好きじゃない」と胸の内を告げる。それを聞いた海咲は、「小早川がなりたい自分になれるよう協力する」と小早川に約束する。海咲は体育祭の副団長に小早川を推薦し、小早川が変わるきっかけを作ろうとする。

第7巻

星野海咲の推薦で体育祭応援団の副団長を務める事になった小早川だが、団長を務めるのが、学校でも不良で有名な小野寺篤だと知って尻込みする。だが小早川は、小野寺が昔から応援団にあこがれており、「ジャージ女」が戦う姿を見て勇気をもらって応援団に立候補した事、応援団をやり遂げたらジャージ女に告白したいと思っている事を知り、見る目を変える。しかし、小早川はジャージ女といっしょにいるところを小野寺に見られてしまい、二人が付き合っていると誤解されてしまう。これにより練習に身が入らなくなった小野寺に対し、小早川は喝を入れるため、騎馬戦でタイマンを申し込む。小早川に勝った小野寺は、メイクをしていない海咲を見つけて告白し、自分の思いを伝えた事で気持ちを吹っ切り、応援合戦を成功させるのだった。

第8巻

小早川星野海咲達は修学旅行に行く事になった。小早川は周囲のグループからあぶれたメンバーと同じグループになってしまい、テンションが下がっていた。しかし同じ班になった縁から、何とか楽しくしようと努力するうちに、なかよくなる事に成功する。修学旅行の夜、松方と二人で話している時に先生に見つかりそうになり、咄嗟に隠れる。声を出せないため絵を描いてやりとりしていた二人だが、松方は小早川に気づかれないよう、小早川のポケットに紙切れを忍ばせた。修学旅行最後の日、小早川は加納に頼まれて二人で観光する事になる。舞妓体験で舞妓に扮した加納に見惚れた小早川は、保留にしていた返事をしそうになるが、ポケットの紙を発見し「好きです」と書いてあるのを見てしまう。それを見て、「松方とのわだかまりを精算するまで告白の返事できない」と加納に伝え、加納は激怒し、小早川を殴ってしまう。加納と松方の二人から好かれている事を知り、自分は誰にも嫌われたくないだけだと自己嫌悪する小早川に、海咲は思わずキスしてしまう。混乱した小早川はクラスメイトの西村に相談するが、小早川が好きなのは海咲だとハッキリ言われ、自分の気持ちを改めて自覚する。そして修学旅行からの帰り道、小早川は海咲に告白し、二人は付き合う事になる。

第9巻

周囲に内緒で付き合い始めた小早川星野海咲は、初デートをする事になった。うまくデートできない小早川に対し、海咲はありのままの小早川が好きだと伝える。このデートを通し、付き合うためにはお金が必要だと悟った小早川は、ファミレスでアルバイトを開始。教育係の小宮涼子に厳しく指導され、挫けそうになりながらも、小早川は海咲に励まされて前向きに頑張る。海咲と付き合う事になったものの、なかなか男女の関係として先に進めない小早川は、学校内で複数の男性といちゃついている女子生徒を見かける。その女性が小宮だと気づいた小早川は、学校にいる時とアルバイトをしている時の違いに驚く。一方、小早川に松方いおりとの問題を精算するように言われた 加納愛那果は、ガングロメイクを止めて素顔を周囲にさらけ出し、松方に歩み寄ろうとする。松方を理解するために、漫画を手伝わせてほしいという加納を無視し続ける松方だったが、加納が手伝うために城戸に漫画の描き方を習ったり、城戸の描く漫画を馬鹿にしない姿勢を見て、松方も次第に加納を受け入れ始める。

第10巻

加納愛那果に本音をぶつけ、正面から向き合う事ができた松方いおりは、加納に漫画を手伝ってもらう事を決心する。既に漫画家として一歩先をいく松方に対する嫉妬の気持ちと向き合う事ができた城戸や漫画研究部の仲間もまた、松方の漫画を手伝いたいと申し出る。アルバイトにも慣れてきた小早川だったが、星野海咲との関係が先に進まない事をじれったく思う小宮涼子は、海咲のメイクを小早川が行っている事を知り、海咲の存在が小早川の負担になっていると考える。その事を小宮に指摘され、小早川に比べて自分が空っぽだと考えた海咲は、メイクをせずに学校に行く事を決心する。自分を偽るのを止めて変わる事を決心した海咲だったが、クラスメイトが自分の顔を見て静まり返ったのを見てショックを受け、そのまま行方をくらましてしまう。海咲を追って東京に行った小早川は、そこで偶然にも加納と松方に会う。松方の漫画を手伝っていた加納は、担当に原稿を見せるため東京に来た松方に対し、最後まで付き合うために同行して来たのだった。

第11巻

東京で加納愛那果松方いおりに偶然会った小早川は、二人が泊まるホテルにいっしょに泊めてもらう。翌日、小早川は加納といっしょにスカイツリーにのぼり、星野海咲を探すが、思い切りが悪い小早川に加納は喝を入れる。そんな中、小早川は学校を辞めた弓削彩乃と再会し、彩乃が今はアトリエを持って、売れない画家をしている事、海咲が彩乃の家にいる事を知る。そして彩乃は小早川に対し、海咲を本当に必要としているのは自分であり、彼女を自分に返してあきらめてほしいと伝える。大学卒業後スランプに陥っていた彩乃は、海咲にメイクをする事で絵が描けるようになったものの、海咲と離れたら再びうまくいかなくなってしまったのだという。彩乃にハッキリと言い返せなかった小早川を見かねた松方は、自身の仕事の打ち合わせに小早川を同行させ、自分が漫画に真剣である姿を見せる。そして、すごいと感心する小早川に松方は、そんな自分が好きになった小早川こそすごい存在であると伝えるのだった。喝を入れられ、自信を取り戻した小早川は、海咲のもとへ向かい、海咲が自分を変えてくれたのだと、思いのたけをぶつける。

登場人物・キャラクター

小早川 (こばやかわ)

高校2年生の男子。美術部に所属している。黒髪のくせっ毛が特徴。人と付き合う事を徹底的に避けており、青春しているクラスメイトの事を見下している。美術部では嫌いな人間の似顔絵を描く事でストレスを発散している。苦手なタイプであるイケイケなクラスメイトの星野海咲を避けていたが、ある日偶然、川に流される捨て猫を迷いなく助ける海咲の姿を見て、見直すようになる。 化粧を落とすと素顔はまるで別人となる海咲の秘密を知ってしまい、唯一心を許している美術部顧問の弓削彩乃から頼まれ、毎日海咲のメイク係としてメイクする事になる。小学生の頃に、自分を助けてくれた親友の男の子が、いじめられた時に助ける事ができなかった事や、クラスメイトの親友への態度が急変した経験がトラウマとなり、他人と関係を築く事ができないでいる。

星野 海咲 (ほしの みさき)

高校2年生の女子。小早川のクラスメイト。年齢は16歳。見た目は派手なギャルで、美人で明るい性格のため、クラスの中心的存在である。ロングヘアを、頭のてっぺんで二つのお団子に結っている。普段の顔はメイクで作られたもので、素顔は非常に地味。教師の弓削彩乃は歳の離れた幼なじみであり、中学生になる時に彩乃にメイクをしてもらい、それまで自信のなかった自分と決別して明るくなる事ができた。 友人の榊莉帆や人気者グループとなかよくしていくためには、明るくオシャレでなければならないと考えており、中学の頃から素顔を彩乃以外の誰にも見せていない。正義感が強く困っている人を見ると放っておけない。身体能力が非常に高く、喧嘩も強い。人前で人助けをする時には星野海咲だとバレないよう、すっぴんにおさげのジャージ姿となる。 そのため、学校では「困った時に助けに現れるジャージ女」として有名になっているが、星野海咲自身は同一人物だとバレないようにしている。自分でメイクすると酷い出来栄えになってしまうため、彩乃や小早川にメイクを任せている。

弓削 彩乃 (ゆげ あやの)

星野海咲の歳の離れた幼なじみ。小早川達の通う高校の美術教師を務めている女性。年齢は27歳。美人で気さくな性格のため、生徒から人気がある。美術部顧問で、海咲が中学生の頃から毎朝海咲のメイクを担当していたが、小早川の人物画の腕を見込んで、海咲のメイクを依頼する。海咲は弓削彩乃の事を「お姉ちゃん」と呼び、海咲にとって唯一素顔や本心をさらせる存在である。 小早川が海咲のメイクを完全にできるようになった頃に学校を辞め、アトリエを構えて本格的に画家となった。子供の頃は神童と呼ばれるほど絵がうまかったが、美大卒業後は思うようにいかず、海咲のメイクをする事で自分も精神的な安定を保っていた。

松方 いおり (まつかた いおり)

高校2年生の女子。美術部に所属している。黒髪のセミロングで口数が少なく、クラスでも地味な存在。小早川ともあまり話した事はなかったが、星野海咲の秘密を知って、小早川といっしょにメイクを担当する事になり、小早川や海咲となかよくなる。漫画研究部にも所属しているが、部員の城戸達とはあまり打ち解けていない。学校でも有名なヤンキーの加納愛那果にいじめられている。 漫画研究部では漫画を描いていなかったが、実はプロの漫画家としてすでにデビューしており、次回作が描けないスランプに陥っている。おとなしそうに見えるが、実は口が非常に悪い。漫画家として売れるという野心を持っているため、夢も持っていない周囲の人間や漫画研究部の部員の事を心の中で馬鹿にしている。 小早川といっしょに海咲のメイクに協力するうちに、小早川に好意を抱くようになった。

加納 愛那果 (かのう まなか)

高校2年生の女子。年齢は17歳。金髪でガングロメイクの派手なヤンキーで、松方いおりの事をいじめていたグループの首謀者。外見とは裏腹に成績がよく、料理などの家事も得意で基本的に何でもできる。星野海咲の親友の榊莉帆とは中学の頃からのグループ同士が対立していたため、非常に仲が悪い。松方をいじめていたところを、メイクをしていない海咲が助けに入った事で、海咲の味方をした観衆からブーイングを受けたが、それをかばってくれた小早川に好意を持つようになる。 ガングロメイクを落とすと周囲を圧倒するほどの美女で、その正体は小早川が小学生の頃に助ける事ができなかった親友の女の子。過去にいじめを受けて転校した経験を忘れるため、まったく違う自分になって周囲にナメられないためにヤンキーの恰好をしていた。 初めは反発していたものの、小早川の助けを借りて海咲や莉帆達とも徐々にいい関係を築くようになる。溺れた海咲と松方を助けた際に素顔を見られてしまい、正体を隠すために「まなピー」と名乗って別人のふりをした。

榊 莉穂 (さかき りほ)

高校2年生の女子。星野海咲の一番の親友。口が悪いが、海咲の事を本当に大切な親友と思っており、最近海咲が小早川とばかりいっしょにいるため嫉妬している。過去に所属していたヤンキーグループが、加納愛那果の所属していたグループと対立していたため、加納とは犬猿の仲である。

石橋 (いしばし)

高校2年生の男子。星野海咲の友人。海咲に惚れており、何度も告白するが断られている。明るい性格で、クラスではムードメーカー的な存在。

添島 冴子 (そえじま さえこ)

高校2年生の女子。小早川のクラスメイト。女子バレーボール部に所属している。バレーボールの実力はあるものの、馴れ合う女子気質の先輩達に同調する事ができないため、レギュラーになれずにいた。先輩達とレギュラーの座を賭けて勝負する際、小早川とジャージ女に試合の助っ人を頼んだ。

綾香 (あやか)

高校生の女子。添島冴子のかつての親友。女子バレーボール部に所属している。先輩達の雰囲気にうまく同調できずにいた冴子とは対照的に、先輩達から気に入られたため、冴子とは疎遠になってしまっていた。レギュラーを賭けた試合で本気で冴子と向き合い、関係を修復した。

高橋 良太 (たかはし りょうた)

野球部のエースを務めている人気者の男性。小早川のクラスメイトで、同じ野球部に所属する藤本という男性と、辻浦めぐみという女性の幼なじみがいる。三人は仲がよかったが、藤本を好きになってしまい、めぐみもまた藤本が好きなため、小早川に相談した。成績は学年8位で、他人に勉強を教えるのも得意。星野海咲がジャージ女の正体である事を、一目見ただけで見破った。

鍔生 木春 (つばき こはる)

高校1年生の女子。「スターリリーズ」というグループに所属し、センターを務めるアイドル。小早川のクラスメイトの西村も大ファンで、ファンからは「こはるん」の愛称で呼ばれている。黒髪ロングに大きなリボンが特徴。仕事柄化粧している女性をよく見ているため、星野海咲が「ジャージ女」である事をすぐに見破った。 ストーカーから届く手紙に悩まされ、ジャージ女と小早川に相談を持ちかけた。

西村 (にしむら)

小早川のクラスメイトの男性。目が細く、小太りの体型をしている。人との付き合いを避けている小早川が、唯一毎日挨拶を交わしている人物。鍔生木春の大ファンで、木春がストーカーに悩まされ、望まないライブをしなければならない時には、身を挺して木春を救おうとした。

城戸 (きど)

松方いおりが所属する漫画研究部の部長を務める女性。漫画家を真剣に目指しているが、周囲にはその事を隠している。

尾川 (おがわ)

松方いおりが所属する漫画研究部の部員の女性。いつも城戸といっしょに行動している。

小野寺 篤 (おのでら あつし)

高校3年生の男子。体育祭応援団の団長を務めている。見た目は強面のヤンキーだが、応援団に昔からあこがれていた。勇気を出せずに、これまで立候補できなかったが、「ジャージ女」である星野海咲に一目ぼれし、告白するために体育祭の応援団に立候補した。小学生の頃に合唱コンクールの伴奏を担当して失敗した事があり、トラウマを抱えている。

(たちばな)

高校3年生の女子。体育祭応援団の副団長を務めている。小野寺篤とは小学校が同じで、彼のトラウマの事も知っている。

小宮 涼子 (こみや りょうこ)

高校2年生の女子。ファミレスでアルバイトしており、小早川の上司を務めている。学校内や所構わず複数の男性といちゃついているため、クラスメイトの女性からは嫌われている。しかし、アルバイトの時は責任感を持って働いており、部下からも慕われているため、小早川からは「同一人物に見えない」と言われている。自分を決めつけるのが好きではなく、「どの自分も自分」という信念を持っている。

集団・組織

スターリリーズ

鍔生木春が所属する四人組のローカルアイドルグループ。通称「スタリリ」。センターを務める木春は、ファンから「黒髪の天使」と呼ばれている。

書誌情報

星野、目をつぶって。 13巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2016-07-15発行、 978-4063957068)

第2巻

(2016-09-16発行、 978-4063957662)

第3巻

(2016-11-17発行、 978-4063957976)

第4巻

(2017-02-17発行、 978-4063958683)

第5巻

(2017-04-17発行、 978-4063959147)

第6巻

(2017-06-16発行、 978-4063959574)

第7巻

(2017-08-17発行、 978-4065101148)

第8巻

(2017-11-17発行、 978-4065103586)

第9巻

(2018-01-17発行、 978-4065107607)

第10巻

(2018-03-16発行、 978-4065112441)

第11巻

(2018-05-17発行、 978-4065114155)

第12巻

(2018-07-17発行、 978-4065117989)

第13巻

(2018-09-14発行、 978-4065126066)

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