妖狐伝義経千本桜

妖狐伝義経千本桜

平安末期を舞台に、初音の鼓を中心に繰り広げられるファンタジー漫画。人形浄瑠璃および歌舞伎の演目のひとつである「義経千本桜」を原作にした、妖怪を史実に折り込んだ独特の世界観が魅力。「月刊Gファンタジー」1999年から2001年にかけて連載された作品。

正式名称
妖狐伝義経千本桜
ふりがな
ようこでんよしつねせんぼんざくら
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

平安末期、霊力を持たない出来損ないの物の怪である白狐は、京の都へと降りて両親のもとへ向かう。しかし京の都で待っていたのは、白狐の両親ではなく黒い怨霊だった。そして怨霊は、白狐の両親が殺され、皮を剥ぎ取られて初音の鼓になったことを告げる。そのうえで怨霊は白狐に、人間たちに復讐しようと提案するが、白狐は誰のもとにつくつもりもないと、その誘いを断る。

源義経が初音の鼓を持っていると知った白狐は、義経に会うために旅立つのだった。

登場人物・キャラクター

白狐 (びゃっこ)

物の怪の長の子であるにも関わらず、霊力を持たなかった出来損ない。だが人間に化ける程度のことは可能で、化けた時の姿は源義経に酷似している。普段は無表情だが、いざ感情が動くとその表現方法は豊富で、特に従者の貂丸の前では喜怒哀楽を激しく表現する。

貂丸 (てんまる)

イタチの仲間であるテンの物の怪。白狐の従者で主を強く慕っており、主の身を守るためなら自らの身を挺して身代わりになることもある。馬鹿にされた主を庇って言い返したりと気の強い一面も持つ。人間に化ける時は稚児の姿となる。

源義経 (みなもとのよしつね)

天候を自在に操ることのできる初音の鼓を持っている人物。正義感が強く、仲間たちを守るために自らの身を犠牲にして命を落とす。まだ牛若丸を名乗っていた頃に白狐と会ったことがあり、その縁から自分が死した後、源義経として振る舞うようにと白狐に頼み込む。実在した人物、源義経がモデル。

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