家政夫のナギサさん

家政夫のナギサさん

仕事はできるが家事が壊滅的な相原メイと、家事を完璧にこなす家政夫の鴫原ナギサの二人が、最初はビジネスライクに接していたもののいっしょに過ごすうちに相手のことが気になり、少しずつ惹かれていく姿を描いたハートフルラブコメディ。「オヤジズム in 恋するソワレ」で2016年7月から2017年3月にかけて配信された作品。2020年7月にテレビドラマ化。

正式名称
家政夫のナギサさん
ふりがな
かせいふのなぎささん
作者
ジャンル
ラブコメ
 
ヒューマンドラマ
関連商品
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あらすじ

会社から帰宅した相原メイの目に飛び込んできたのは、メイの下着を手にする知らない男性だった。予想だにしていない状況に叫び声を上げるメイだったが、メイの妹であるユイから家事ができないメイのために、家政夫の鴫野ナギサを雇ったことを知らされる。翌日、足の踏み場もないほど物が散らかっていた自宅がキレイに片付けられており、さらに夕食の準備まで整っているのを見たメイはナギサに興味を持ち始める。ナギサが家政夫としてやって来たことで、メイは健康的で穏やかな生活を送っていたが、これまでずっと1位を取り続けていた社内試験で5位になってしまう。ショックを受けたメイは、ナギサが来てからの心地のよい生活で気持ちが緩んでしまったことを反省し、徹夜で勉強をするものの翌朝倒れてしまう。ちょうど泊まりに来ていた母親と、母親から連絡を受けたナギサが助けたことで大事には至らず、メイはすぐに回復する。ふだんどおりの生活が送れるようになったメイは、ナギサのことがこれまで以上に気になるようになり、自分のことを何も話さないナギサをもっと知りたいと思うのだった。

関連作品

テレビドラマ

2020年7月から、本作『家政夫のナギサさん』のテレビドラマ版『私の家政夫ナギサさん』がTBS系列で放送された。脚本は徳尾浩司と山下すばるが務めている。キャストは、相原メイを多部未華子、鴫野ナギサを大森南朋、ユイを趣里が演じている。

登場人物・キャラクター

相原 メイ (あいはら めい)

大手製薬会社の医薬情報担当者(MR)を務める20代の女性。営業成績が非常によく、社内試験でもつねに1位を取っている優秀な人物。しかし家事全般は壊滅的で、一人暮らしをしているマンションは玄関からリビングまでを片づけるのに一日かかるほど散らかっている。食事もレトルト食品やコンビニ弁当、ゼリー飲料などで手短に済ませている。妹のユイが雇った家政夫の鴫野ナギサが来るようになってから部屋はキレイになり、栄養バランスが整った食事を毎日食べていることから健康的な生活を送っている。ナギサのことも最初は得体の知れない男性だと警戒していたが、毎日顔を合わせて人柄に触れていくうちにナギサのことをもっと知りたいと思うようになり、少しずつ惹かれていく。夢は「お母さんになること」。

鴫野 ナギサ (しぎの なぎさ)

ハウスキーパーを育成、斡旋する会社「NTSクリーンハウス」に勤務する男性。年齢は46歳。同じ会社で働くユイの紹介で、就業後の副業として相原メイの家政夫としても働いている。寡黙で強面ながら、家事力は非常に高い。NTSクリーンハウスに勤務する前は最大手の製薬会社「ソルマーレ製薬」で、医薬情報担当者(MR)として働いていたこともある。そのため、メイの家で働き始めてすぐに、メイが結果を出すためにがんばり過ぎていることに気づき、それとなく苦言を呈している。MR時代に母親の容体が悪化していることや、後輩の箸尾が深刻な鬱病になっていたことに気づけず、二人を不幸にしてしまった過去を後悔し続けている。

ユイ

ハウスキーパーを育成、斡旋する会社「NTSクリーンハウス」に勤務する女性。相原メイの妹。母親の教育のおかげで学業は優秀だったが、大学1年の時に妊娠したために退学して結婚した。メイの生活能力のなさを心配して、同じ会社で働く鴫野ナギサをメイの了解を得ず勝手に家政夫として雇って派遣した。寡黙なナギサの性格を理解しており、メイにも家庭の温かさを感じてほしいと思っているなど、家族思いの優しい人物。妊娠した時に母親から勘当されたが、ナギサがあいだに入ったことで母親と仲直りした。

箸尾 (はしお)

最大手の製薬会社「ソルマーレ製薬」で医薬情報担当者(MR)として働いていた女性。MR1年目でやる気に満ちており、仕事を積極的にこなしていた。先輩の鴫野ナギサのことを慕い、さまざまなアドバイスを受けていた。責任感が強い性格なため、自分のキャパシティーを超える仕事を担い、それを誰にも相談できず、自暴自棄になって自損事故を起こすほどの深刻な鬱病になってしまう。その後、会社を辞めて同棲していた男性と結婚した。今では鬱病も回復し、一児の母として幸せに暮らしている。

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