概要・あらすじ
赤ん坊の頃、母親が野良作業をしている隙に鷲にさらわれ、風魔一族の忍者佐助に助けられ、フジ丸と名付けられた少年は立派な忍者に成長。「これがあれば天下を取れる」と言われる秘伝の書、「龍炎の書」をめぐる争奪戦が繰り広げられ、フジ丸はその渦中に居た。
「龍炎」とは、多くの人々の命を奪う「毒ガス」と知ったフジ丸は、「龍炎の書」を焼き捨てる決意をする。フジ丸を使って「龍炎の書」を手に入れようとしていた風魔十法斎を始め、迫り来る強敵と、フジ丸は戦いを繰り広げる。
登場人物・キャラクター
フジ丸 (ふじまる)
赤ん坊の時、鷲にさらわれ助けられた風魔一族の太助に育てられ、忍者となる。風魔十法斎の指示で、「これがあれば天下を取れる」と言われる秘伝の書、「龍炎の書」を手に入れるべく奔走。 「龍炎」の意味を知ったフジ丸は、「龍炎の書」を焼き捨てる事を決意。生き別れになっていた母を捕らえた風魔十法斎は、引き換えに「龍炎の書」を要求。次々迫る強敵を相手に戦いながら、風魔十法斎の元から母を助け出そうと戦う。
ミドリ
甲賀忍者の娘。父を殺され、危ういところをフジ丸に救われた。龍炎の謎を知る老医師、十勘道人の元で助手を務めていたが、フジ丸たちと共に旅をする。原作と初期は美香という名の娘だったが、変更された。
太助 (たすけ)
フジ丸たちと共に旅をする少年。母親を亡くし、父親探しの旅の途中でフジ丸と出会う。フジ丸を立派な忍者と感じ、弟子入りを希望する。フジ丸の育ての親、風魔の佐助と会い、親子であることが判明する。 原作と初期は太郎という名だったが、変更された。
佐助 (さすけ)
フジ丸の育ての親。母の背から鷲にさらわれた赤ん坊を助け、フジ丸と名付けて育てた風魔忍者。フジ丸に「龍炎の書」を探させるが、焼き捨てる決意をしたフジ丸と風魔十法斎によって対決させられ、わざとフジ丸に斬られる。 フジ丸に弟子入りした太助から、母の話を聞き、親子と知る。
風魔 十法斎 (ふうま じゅっぽうさい)
風魔一族の首領。「これがあれば天下を取れる」と言われる秘伝の書、「龍炎の書」を手に入れようと、手下たちを使い画策。フジ丸が「龍炎の書」を焼き捨てる気だと知ると、「龍炎の書」を奪うため佐助と対決させたり、生き別れになっていたフジ丸の母を捕らえ、引き換えに「龍炎の書」を要求する。
十勘道人 (じゅっかんどうにん)
中国から来た仙人。元々は高名な医師。フジ丸に「龍炎の書」の秘密を伝え、その処分を任せる。雲に乗って移動する仙人で、雲から出たり入ったりする。普段は医師として暮らし、フジ丸が助けたミドリを助手とする。
チョロ
フジ丸、太助と一緒に旅をするリス。人の言葉を理解はできても話す事はできず、偵察して集めた情報を、身振り手振りでフジ丸たちに伝える。すばしっこくてちょろちょろと逃げ回り、タヌキのポン吉とは会話ができる(その内容は視聴者にはわかる)。
ポン吉 (ぽんきち)
フジ丸、太助と一緒に旅をするタヌキ。人の言葉を理解はできても話す事はできず、偵察して集めた情報を、身振り手振りでフジ丸たちに伝える。のんびり屋で食いしん坊。リスのチョロとは会話ができる(その内容は視聴者にはわかる)。
フジ丸の母 (ふじまるのはは)
フジ丸の母。鷲に攫われた我が子を探している。七兵衛と出会い、フジ丸の元を訪れるが、七兵衛が凶刃に倒れ目的を果たせぬまま、風魔十法斎に捕らわれる。
七兵衛 (しちべえ)
処刑されそうなところをフジ丸に助けられた根来忍者。後にフジ丸の母と知り合い、フジ丸を探してようやくフジ丸の元を訪れるが、連れの女が母であることを伝えられないまま凶刃に倒れる。
その他キーワード
龍炎の書 (りゅうえんのしょ)
『少年忍者風のフジ丸』に登場する秘伝の書。「これがあれば天下を取れる」と言われ、天下を狙う数々の組織が狙う秘伝の書。風魔一族の首領、風魔十法斎もそれを狙い、フジ丸に探させていた。 十勘道人から、「龍炎」とは多くの人々の命を奪う毒ガスであると知らされたフジ丸は、手に入れた「龍炎の書」を焼き捨てる決意をする。