サスケ

サスケ

白土三平の代表作の一つである忍者漫画をTCJ(現・エイケン)がアニメ化。江戸時代初頭、豊臣方の忍者の一族の少年サスケが、徳川家配下の秘密組織公儀隠密に追われながらも力強く生きる姿を描く時代アクション。

正式名称
サスケ
ふりがな
さすけ
原作者
制作
TCJ
放送期間
1968年9月3日 〜 1969年3月25日
放送局
TBS
話数
29話
ジャンル
アクション
 
時代劇
 
戦国
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概要・あらすじ

徳川家が豊臣家を滅ぼし、天下を握った元和元年(1615年)、豊臣方に従った忍者の一族猿飛忍群は、公儀隠密の元締服部半蔵の厳しい残党狩りに遭っていた。猿飛忍群の一人大猿大助公儀隠密配下の忍者に襲われ、妻を失いながらも息子サスケと共に逃げのびた。

こうして、大猿大助サスケの父子二人の、襲い来る徳川方の刺客達との戦いの日々が始まった。

登場人物・キャラクター

サスケ

豊臣方の武将である真田幸村配下の猿飛忍群の一員である忍者大猿大助の息子。まだ少年だが、父に仕込まれた忍術の腕は確かなもので、大人の忍者とも対等に渡り合う。猿飛の術や分身の術などの忍術も会得しており、自ら円月手裏剣という特殊な武器も考案した。 父と共に徳川幕府の秘密組織公儀隠密の差し向ける刺客と戦う中で非情さも身に付けていくが、豊臣の残党狩りで亡くした母への思慕の念が強く、旅の途中で出会った娘椿 カスミを慕う少年らしい一面もある。

大猿 大助 (おおざる だいすけ)

豊臣方の武将である真田幸村配下の猿飛忍群の一員である忍者で、サスケの父。幕府の秘密組織公儀隠密の豊臣残党狩りで妻を亡くし、息子のサスケと共に逃亡する。サスケに忍術を厳しく仕込み、又忍びとして生き方をも教えていく。 素手で牛の首を折るほどの怪力の持ち主であり、超巨大手裏剣である風車手裏剣のような特殊な武器も使いこなす凄腕の忍者。

(かえで)

徳川幕府の秘密組織公儀隠密の首領服部半蔵の娘。犬よりも優れた嗅覚で敵の存在を察知する。サスケの母を殺した。後に山猫の群れを使って、サスケをも襲う。

公儀隠密 (こうぎおんみつ)

『サスケ』に登場する組織。徳川幕府配下の伊賀忍者を中心とする諜報や破壊工作、暗殺などを行う秘密組織。豊臣家滅亡後、その残党狩りを徹底的に行う。首領は服部半蔵。歴史上、実在した組織。

糸瓜 狂之介 (へちま きょうのすけ)

ある領主の用心棒として雇われた、異常に長い顔が特徴の剣客。忍者の投げた手裏剣を全て剣で叩き落すほどの凄腕。しかし、超巨大手裏剣である風車手裏剣を使った大猿大助に敗れる。瓜二つの容貌をした双子の弟である忍者の糸瓜 斬死郎がいる。

椿 カスミ (つばき かすみ)

父を殺され、仇を探すために覆面の剣士となって、辻斬りを繰り返していた娘。サスケの父大猿大助と出会い、復讐を諦めるとしばらく行動を共にした。母を失ったばかりのサスケに慕われる。

ワカナ

隠れキリシタンの女性。幕府のキリシタン弾圧を逃れて、伊賀抜け忍の隠れ里にやってきた。そこで病に倒れた大猿大助を看病したことから、想いを寄せるようになり、一緒に暮らすようになる。

糸瓜 斬死郎 (へちま ざんしろう)

ある領主の用心棒として雇われた剣客糸瓜 狂之介の双子の弟。兄と瓜二つの容貌をしている。三つの鎖と分銅を組み合わせた微塵という武器を使い、兄の仇である大猿大助をつけ狙うが、息子のサスケと対決。 サスケの使った円月手裏剣で破れる。

霧隠 才蔵 (きりがくれ さいぞう)

サスケの父大猿大助の盟友である猿飛忍群の一員。公儀隠密の探索を逃れるために「霞の小源太」と名乗り、大猿大助の危機を救う。

服部 半蔵 (はっとり はんぞう)

徳川幕府の秘密組織公儀隠密の首領にして、伊賀忍者の頭領。幕府の命を受け、豊臣方の残党狩りを行う。サスケとその大猿大助を執拗に狙う宿敵。後に大猿大助を罠にかけて殺した。歴史上、実在の人物。

猿飛忍群 (さるとびにんぐん)

『サスケ』に登場する集団。木の上を動く猿のように、素早く移動する猿飛の術を会得した甲賀忍者の一群。名前に「猿」という文字を持つ。サスケやその父大猿大助、霧隠歳三などが属する。豊臣方の武将、真田幸村配下であったため、徳川方の残党狩りに遭って、多くが殺された。

その他キーワード

風車手裏剣 (ふうしゃしゅりけん)

『サスケ』に登場する武器。サスケの父大猿大助が、普通の大きさの手裏剣を剣で叩き落す糸瓜 狂之助の剣術を破るべく使った超大型の手裏剣。その大きさと重量で、糸瓜 狂之助の剣を元ともせずに胴体を真っ二つにした。 持ち運ぶ際には、大猿大助が背中に背負う。

微塵 (びじん)

『サスケ』に登場する武器。サスケの父大猿大助を兄糸瓜 狂之助の仇とつけ狙う忍者糸瓜 斬死郎の使う、鉄の輪に三つの分銅を鎖で繋いだ武器。振り回したり、投げたりと色々な戦法で父の替りに対決したサスケを苦戦させた。

円月手裏剣 (えんげつしゅりけん)

『サスケ』に登場する武器。サスケが異貌の忍者糸瓜 斬死郎の武器微塵に対抗するために使用した。三日月上の形をしており、投げるとブーメランのように手に戻ってくる。

分身の術 (ぶんしんのじゅつ)

『サスケ』に登場する忍術。同じところに留まらずに高速で移動し続けることによって、相手に残像を見せて、自分を何人もいるように思わせる術。サスケは自分を四人に見せる「四つ身」が出来るが、一人前の忍者は「八つ身」や「十身」も可能。

猿飛の術 (さるとびのじゅつ)

『サスケ』に登場する忍術。木の上を動く猿のように、素早く移動する術。移動する姿が人間の目には見えないほど速い。この術を会得した忍者の一群が猿飛忍群である。

クレジット

原作

脚本

田代淳二

作画

菰岡静子 , , 木村光男

アニメーション制作

TCJ

原作

サスケ

公儀隠密など様々な敵を相手に、甲賀流少年忍者サスケが活躍する時代劇アクション。忍術を科学的解釈で描くことで、それまで忍法=魔法だった少年漫画を一変させた。 関連ページ:サスケ

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