概要・あらすじ
身体から炎を生む力をもつ少年・花菱烈火の夢は忍者になること。ある日、鉄骨の落下事故で危険に陥った少女・佐古下柳を救ったさい、治癒能力というやはり常人にない秘密の力をもつ柳と心を通わせる。
烈火は彼女を自分の姫として守護する事を決め、その後次々ふりかかる危難と戦っていく。その過程で、戦国時代の忍者集団と現代の自分をつなぐ因縁を知った烈火は、同じ炎の力をもつ紅麗と対決する宿命に直面する。
登場人物・キャラクター
花菱 烈火 (はなびし れっか)
16歳の高校1年生。熱血漢の少年。忍者に強い興味をもつ。身体から炎を放出する能力をもっており、その力は戦国時代の忍者集団・火影忍軍に由来をもつ。後に、本人自身が戦国時代から時空を超えて現代へ送られた存在だと明かされ、陽炎や紅麗との深い因縁を突きつけられることになる。
火影忍軍 (ほかげにんぐん)
『烈火の炎』に登場する組織。戦国時代の忍者集団。火影の一族は身体から火炎を生成する能力をもっている。烈火は六代目の当主と陽炎の息子。
水鏡 凍季也 (みかがみ ときや)
烈火の1つ年上で高校2年生。烈火の率いる現代の火影忍軍の一員となって、闇の武闘大会・裏武闘殺陣へ参加する。参加目的は柳のために加え、姉を殺した仇に復讐すること。冷静かつ頭脳明晰な少年で、水の属性をもつ剣技を駆使して非情ともいえる戦いぶりをみせる。
霧沢 風子 (きりさわ ふうこ)
16歳。烈火とは幼なじみの間柄。姐御肌で気が強い。烈火が見初めた柳には当初は気を悪くしていたが、しだいに距離を縮め、友人になっていく。烈火の率いる現代の火影忍軍の一員となって、闇の武闘大会・裏武闘殺陣へ参加した。 土門から好意を寄せられている。投錐のほか、風を司るアイテムに五本爪の武器を組み合わせたものを装備に加えていく。
小金井 薫 (こがねい かおる)
13歳の少年。身寄りのない自分を自殺から救った紅麗になついていたが、柳が裏武闘殺陣の報酬として掲げられたさい、彼女に好感をもっていたため救出のため元の勢力を離脱し、烈火の側につく。体格が未発達なため腕力はないが、動きの速さや形状変化する武器を活かして敵を翻弄する戦闘を得意とする。
佐古下 柳 (さこした やなぎ)
16歳の女子高生。ひとの傷を癒やすヒーリング能力の持ち主。資産家の令嬢で、一般人とテンポのズレた挙動がみられる。烈火にお姫様として見初められ、固い絆を育む。絵本の作成が趣味。前世では実際に戦国時代の姫であり、その出自と能力から身柄を狙われ、烈火たちの戦いの引き金となっていく。
陽炎 (かげろう)
外見上は20代前半の女性。戦国時代から4世紀に及ぶ長い時を生きているくノ一。はじめは烈火の力を覚醒させるため戦いをしかけてくる謎の人物として現れたが、烈火の実の母親であること、時空を超える忍術で息子を現代へ送り出したことなどを明かし、じょじょに母子の親交を深めていく。 ベテランの忍者として、烈火率いる現代の火影忍軍を鍛え導いていく。
紅麗 (くれい)
烈火と同じ炎の使い手。400年前、火影忍軍の当主と側室の間に生まれた子で、烈火からみて異母兄にあたる。烈火が生まれたさい一族のなかで迫害を受けた過去があり、烈火を激しく恨んでいる。 影炎の使った時空を越える術の巻き添えで現代へ漂着し、現代人の女性に養子として育てられる。裏武闘殺陣で烈火と骨肉の死闘を繰り広げる。顔半分に大きな火傷跡がある。
石島 土門 (いしじま どもん)
16歳。烈火の喧嘩友達。身長が190cm以上ある巨漢。荒っぽい風貌のわりに、花を愛する優しい一面ももつ。腕力がずば抜けて強い。烈火の率いる現代の火影忍軍の一員となって、闇の武闘大会・裏武闘殺陣へ参加した。 様々なアイテムを使いこなして戦うが、戦闘法の基本は力を活かした直接攻撃による接近戦。風子に惚れている。
イベント・出来事
裏武闘殺陣 (うらぶとうさつじん)
『烈火の炎』に登場するイベント。ある富豪が自らの欲望と陰謀のために主催する、武器使用あり、殺傷ありの非合法な武闘大会。烈火率いるチーム火影と紅麗のチームが対決する。劇中で行われたのは通算第3回目の大会となる。
クレジット
原作
烈火の炎 (れっかのほのお)
炎を操れる能力を持つ主人公花菱烈火が、治癒能力を持つ少女佐古下柳を守るために仲間とともに、迫り来る敵たちと闘っていく。安西信行の代表作。小学館「週刊少年サンデー」1995年16号から2002年9号まで... 関連ページ:烈火の炎