巨人たちの伝説

巨人たちの伝説

6万年前の地球と現代の2つの時代を舞台に、氷河期の厳しい気候変化にそれぞれの科学力で克服しようとした、プロムや野武ら人類の意志と挑戦する姿を描く。

正式名称
巨人たちの伝説
ふりがな
きょじんたちのでんせつ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

第四氷河期 の始まりつつあった6万年前の地球で、巨人族であるタイタン人は地球と木星の間に太陽の一部を切り取った第五惑星をつくることで氷河期を乗り切ろうとしたが、その試みは失敗に終わる。それから時代は移って現在、地球は新たな氷河期と立ち向かう運命にさらされていた。最後の望み、木星を爆破して第二の太陽をつくり地球を救おうという挑戦が始まったのだった。

登場人物・キャラクター

プロム

巨人族であるタイタン人のリーダー的存在。移動手段である円盤を念力で操る力を持ち、その行動力と誠実さに民衆たちの信頼は厚い。足の不自由な王女ドーランの手足となり、弟エピムの反逆にも命をかけて王女ドーランの楯になって守ろうとする。

王女ドーラン

巨人族が住むタイタン国の王女。予知能力の持ち主だが生まれつき足が不自由で、念動力を持つ侍女の力を借り行動している。第五惑星計画が失敗する事を予知しながら、抗えないタイタン人の運命に苦悩する。プロムはそんな王女ドーランの唯一の心の支えであり、深い信頼と愛を秘めている。

野武 (のぶ)

木星爆発計画のメンバー。宇宙飛行士の資格を持つ日本人として宇宙船の操縦士としてスカウトされた。誠実さと優れた行動力を持った青年ではあるが、妻の秋子を氷河期による人間たちの暴動の犠牲で亡くしたことで、人間に絶望し憎しみを抱いている。そのため人類を救うための計画へは苦悩を抱きつつ協力していくことになる。

エピム

巨人族であるタイタン人で、細身で金髪の青年。王女ドーランの側近の一人で、念動力の扱いに長けている。新しい太陽を生み出す計画には強く反対し力尽くで止めようとする。

ノブ

原始人類で氷河期のなか雪崩にあって命をおとしかけたところをプロムに救われる少年。タイタン族の第五惑星計画に立ち会う。現代の登場人物である野武とイメージが重なるような存在。

ボリス

ノブと同じようにタイタン族に救われてタイタンの都で住んでいる。色が黒くて現代の登場人物であるボリス博士にイメージが重なるような存在。

キャン

木星爆発計画の重要なメンバー。中国人でキュートで愛嬌のあるかわいい女性。野武に想いをよせている。持ち前の明るく前向きな性格で、人間を信頼しない野武の頑なな心を少ずつ開いていく。

サタノフ博士 (さたのふはくし)

世界を氷河期から救うために木星爆破計画を考えた科学者。

ボリス博士 (ぼりすはくし)

レーザー工学の専門家で木星爆破計画に加わる。

ゴーリ

木星爆破計画の重要人物だったが、土壇場で恐れをなして寝返り、反乱を起こした。

秋子 (あきこ)

野武の妻。野武が宇宙飛行士を目指してアメリカに渡っている間に、氷河期による暴動の犠牲になって死んでしまう。

タイタン族 (たいたんぞく)

四千年の歴史があるタイタンの都に住む種族。タイタンの都は他の地域より重力が弱いため、人々は平均6メートルの巨人となる。それぞれが特殊な能力を持ち、高度な文明を築き上げている。

その他キーワード

木星爆破計画 (もくせいばくはけいかく)

『巨人たちの伝説』で登場する氷河期克服の計画。木星にレーザー砲で四箇所からいっせいに集中砲火することにより木星の中心核は重力が高まり一気に爆発温度にするという計画。爆発した木星は第二の太陽になるというもの。

第五惑星計画 (だいごわくせいけいかく)

『巨人たちの伝説』で登場する氷河期克服の計画。木星と地球の間に太陽の一部分を切り取って転送させるというもの。実際の木星で確認されている小惑星の集まりトロヤ群というのがその名残りという設定になっている。

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