幻獣の星座

幻獣の星座

秋乃茉莉の代表作。現代日本の「明応学園」の中等部を舞台に、幻の王国「ダラシャール王国」の法王の生まれ変わりである神志那風斗が、特殊な能力を用いて周囲で起こる事件を解決していく、ファンタジーサスペンス。ふつうの学生生活を送りたいと考えていた風斗が、やがて自分にできることを探求し、成長する姿を描いている。さらに物語が進むにつれ、ガルーダをはじめとした風斗に付き従う守護星獣たちが、もう一人の後継者候補であるアティーシャを支持する守護星獣、ナーガが差し向ける刺客との戦いも見どころとなっている。秋田書店「ミステリーボニータ」2000年11月号から連載の作品で、のちに秋田書店「サスペリアミステリー」に掲載誌を移し、2007年に完結。

正式名称
幻獣の星座
ふりがな
げんじゅうのせいざ
作者
ジャンル
ファンタジー
 
動物擬人化
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

神志那 風斗 (かみしな ふうと)

明応学園の中等部に通う3年生の男子。幻の王国「ダラシャール王国」第42代目法王。秘境カメラマンの神志那健人と、チベットの遊牧民だった神志那ツェルンの息子。現在はツェルンと二人暮らしをしている。やや不愛想でめんどくさがり屋ながら正義感が強く、困っている人を見過ごすことができない。生まれながらに人の気配を読み取る能力を持ち、幼い頃はその能力を使って遺棄された死体を探していた。その行動が周囲から気味悪がられたため、現在は能力を使うのを控え、ふつうの学生生活を優先している。しかし学園に現れたガルーダから、神志那風斗自身がダラシャール王国の法王の生まれ変わりであることを知らされ、成り行きから彼と共に生活することになる。それからは能力が強化されたほか、知らないはずのダラシャール王国に関する幻覚や白昼夢を見るようになる。さらに、もう一人の後継者候補であるアティーシャの側近であるナーガから敵視され、やがて彼の命を受けた刺客に襲われるようになる。

ガルーダ

ダラシャール王国に仕える聖獣「守護星獣」の一体。性別はオス。人間からは大型の鳥にしか見えないが、神志那風斗と会話ができるほか、鳥の頭を持った人間のような姿に変身できる。風斗こそがダラシャール法王の生まれ変わりであると信じており、彼が国を統治することを願っている。王家への忠誠心が非常に強く、ハヌマーンや玄狼将軍といったほかの守護星獣と共に風斗や神志那ツェルン、真由、一条公彦を守ることを自分の役目だと考えている。ふだんから礼節を重んじているが、風斗や王家を守るためなら無関係な人間を犠牲にすることを厭(いと)わないなど、非情な一面を持つ。

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