あらすじ
第1巻
ある裕福な家庭に双子が生まれるが、その国では昔から「双子の兄の方は国を滅ぼす存在」として忌み子とされていた。さらに赤子は生まれつきさまざまな知識を持つ「悪魔憑き」だったため、辺境の森に捨てられてしまう。赤子は森に棲む獣に食べられるところだったが、たまたま居合わせたフェンリルのフェルリーダに助けられ、事情を知ったフェルリーダからいっしょに暮らさないかと誘われる。その申し出を快諾した赤子に名前がないことを知ったフェルリーダは、すでに死んでしまった自分の息子の名前である「フェムルード」を赤子に付け、人間とフェンリルの共同生活が始まる。フェムルードとフェルリーダが家族として暮らし始めて12年、フェムルードは立派に成長。フェルリーダが狩った獲物を火で焼いている姿を見たフェムルードは、自分も料理をしてみたいとフェルリーダにお願いする。初めて作った料理は予想以上においしく、料理の楽しさを知ったフェムルードは毎日さまざまな料理を作り始める。
登場人物・キャラクター
フェムルード
フェンリルのフェルリーダ、猫人のクロケットといっしょに暮らす人間の少年。年齢は12歳。生まれてすぐに双子の兄という理由から忌み子とされ、さらに生まれつきさまざまな知識を持つ「悪魔憑き」でもあったため、辺境の森に捨てられる。その後、フェルリーダに拾われ、フェルリーダの息子となる。その際、フェルリーダから「フェムルード」という名前を付けられる。周囲から「ルード」と呼ばれることもある。獣語が理解できるため、フェルリーダやクロケットともふつうに会話ができる。家族思いで優しい性格をしている。「悪魔憑き」なため、誰からも教わっていない料理の知識があり、簡単な野菜炒めを作ったことで料理の楽しさを知る。その後はさまざまな料理を作って、フェルリーダやクロケットと楽しい食卓を囲んでいる。
フェルリーダ
伝説の神獣であるフェンリル族のフェンリラ。周囲から「リーダ」と呼ばれることもある。母性豊かな性格で、捨て子だった人間の赤子を拾い、亡くなった息子と同じ「フェムルード」と名付けて、自分の息子として育て始めた。最近はフェムルードが作る料理がおいしすぎて「食っちゃ寝生活」を送っている。
クロケット
猫人の少女で、年齢は17歳。語尾に「にゃ」を付ける独特なしゃべり方をする。人間に捕まって売り物にされそうなところをフェムルードに助けられ、さらに猫人の里の危機を救ってもらったお礼に、フェムルードとフェルリーダのお世話をするためにフェムルードたちといっしょに暮らすようになる。里を離れる際に、フェルリーダとクロケットの母親であるヘンルーダのあいだの取り決めで、フェムルードの許婚となる。
クレジット
- 原作
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はらくろ
- キャラクター原案
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カット