あらすじ
第1巻
新しい学校への転校初日を迎えた園川モモカは、学校に向かう電車の中で痴漢に遭ったところを、エアガンを持った変な女子高校生の鳳美煌に助けてもらう。そこで、二人は同じ学校に通っている事を知り、モモカは美煌の所属するサバゲ部に勧誘を受ける事になる。すると、周囲のクラスメイトの態度が目に見えて悪くなっていく。美煌は人気者であるが故に、彼女となかよくするモモカには多くの嫉妬の目が向けられていたのだ。その嫉妬はさらにエスカレートして、モモカに対するいじめに発展していく。そんな中、みんなからいじめられていたモモカを美煌が救い、その代償としてモモカは強制的にサバゲ部へと入部させられる事となる。
第2巻
転校して2か月が経った頃、園川モモカは自分の周囲に変態しかいない事に愕然とする。これでは自分の思い描く理想の高校生活からはかけ離れていくばかりだと考えたモモカは、友人から誘われた合コンに参加する事を決める。合コンで出会った男子は、イケメンばかりでモモカは意気込むが、この2か月間、朝夕と部活に明け暮れていたため、みんなとの会話についていけない。それに焦ったモモカは、サバゲ部で身につけた銃に関する知識を披露するが、みんなからは理解されずに落ち込んでしまう。その後もモモカはなんとかみんなと話を合わせようとするが、ことごとく失敗。そして、合コンも終わりに近づこうとする中、店内にゴキブリが現れる。これをチャンスと考えたモモカは、ゴキブリをエアガンで撃退してみせる。しかし、それにより周囲からドン引きされてしまう。結局、合コンは失敗に終わって落ち込むモモカだったが、その一方でイケメンといっしょにいるよりも、サバゲ部のみんなといっしょにいた方が落ち着いている自分に気づく。
第3巻
学校からの帰り道、園川モモカはサバゲ部のみんなとゲームセンターに行く。そこで、銃を使った本格ガンシューティングゲーム「DOT」で騒ぐオタクの青年、からあげ☆レモンを見たサバゲ部のみんなは、彼の姿にドン引きする。しかし、モモカはからあげ☆レモンの存在に気づかず、「DOT」に興味津々。すると、からあげ☆レモンは「DOT」が女子高校生の手に負える代物ではないと、モモカを挑発。そこでモモカとからあげ☆レモンは「DOT」で勝負をする事になる。そして、からあげ☆レモンは「DOT」での凄腕を披露。さらに、からあげ☆レモンはこの勝負に勝てば、モモカと2ショットでプリクラを撮る事を要求する。その後、からあげ☆レモンは順調に得点を伸ばしていくが、どうしても2ショットを撮りたくないモモカは、卑怯な手を使ってどうにか逆転勝利を収めるのだった。からあげ☆レモンの実力を認めたモモカは、その後いっしょにプリクラを撮るが、後日冷静になったところで、プリクラを撮った事を後悔するのだった。
第4巻
園川モモカは経堂麻耶の頼みで、モデルとして撮影会に参加する事になった。当初は撮影会に参加する事に対して気の進まなかったモモカだったが、たくさんのカメラマンに撮られる事で次第にノリノリになっていく。そんな中、カメラマンとしてからあげ☆レモンが撮影会に参加していた。さらにからあげ☆レモンはこの撮影会が有名になった事で、「死のカメラマン」がやって来ないかと危惧していた。すると、からあげ☆レモンの予感は的中して、撮影会に「死のカメラマン」がやって来てしまう。「死のカメラマン」とはモデルのパンチラ写真をHPにアップしている、倫理に反する迷惑集団だった。そして、「死のカメラマン」達はモモカのパンチラ写真をさまざまな方法で撮ろうと画策する。一方、モモカは輪ゴムを使って「死のカメラマン」の持つカメラを落とす事に成功。しかし、「死のカメラマン」はそれでも執拗にモモカのパンチラ写真を撮ろうとする。そんな中、からあげ☆レモンは自らを囮にする事で「死のカメラマン」達の注意を引き、モモカは彼らから逃げる事に成功する。
第5巻
生徒会長の石動やよいは、会議を行うたびに奇特な言動でみんなの注意を引く鳳美煌に辟易していた。さらにやよいは生徒会長になる際にも、立候補すらしていない美煌に得票数で負けてしまう。美煌はやよいにとって、目の上のたんこぶとも言うべき存在だった。そんな美煌に一泡吹かせるためにやよいは、美煌のお気に入りである園川モモカを彼女から奪い取ってしまおうと画策する。そこでやよいは、モモカと趣味のかぶる同学年の生徒に変装し、徐々にモモカとの親睦を深めていく。そしてモモカと十分なかよくなったところで、やよいはモモカに対してサバゲ部を辞めるよう説得。すると、モモカはやよいの予想とは裏腹にあっさりとサバゲ部を辞めると口にする。そんな中、やよいの変装がサバゲ部のみんなにバレた事により、モモカを引き込む計画は失敗してしまう。続いてやよいは美煌の苦手な物をリサーチし、美煌が学食のおばちゃんを苦手としている事を知る。そこでやよいは学食の給仕を手伝う事に決めて、学食のおばちゃんを指示し始める。
第6巻
サバイバルゲームで男に舐められないようにと、サバゲ部のメンバーは男装をする事にした。しかし、園川モモカだけがうまく男装ができないでいた。それをもともとの素材のせいだとあきらめていたモモカだったが、豪徳寺かよがコスプレイヤーとしてのテクニックを用いてモモカに化粧を施す。すると、モモカは自分でも驚くほどの美少年に変身。それに気をよくしたモモカは、校内で女子達の注目を集める。さらに複数の女子から言い寄られる状況に楽しくなったモモカは、女子の喜ぶ言動をする事でさらに女子にモテモテ状態になる。しかし、次第に女子達のあいだでモモカの争奪戦となり、校内は険悪なムードになってしまう。すると、その事に悩んだモモカは、女子達のもとから逃げ出してトイレの中に閉じこもってしまう。しかし女子達は、モモカを追ってトイレのドアを蹴破ろうとする。そんな中、サバゲ部のみんなが、トイレの窓を通じてモモカの救出にやって来る。そこでモモカは服を脱ぎ捨てて、どうにか脱出に成功するのだった。
第7巻
サバゲ部の顧問を務める佐倉先生は、サバイバルゲームの大会にエントリーするはずが、誤って軽音部コンテストにエントリーしてしまう。すると、園川モモカがガールズバンドにあこがれていた事と、サバゲ部のみんなが楽器を弾ける事で、軽音部コンテストにそのまま出場する事になる。しかし、サバゲ部のみんなの弾ける楽器は、軽音部コンテストに出場するための楽器とは似て非なるものだった。さらに鳳美煌が出場する事で変に注目を浴びてしまうと考えたモモカは、会場の電源を落とし、大会を中止に追い込もうと画策する。そして、会場では突然電源が落ちた事によりパニックが起こっていた。そんな中、美煌達は会場のみんなを落ち着かせようと、演奏を始める。そんな美煌達の奇天烈な音楽は、みんなの気持ちを沈める事に成功する。その頃、停電により道に迷っていたモモカは、誤って天井からステージに飛び出してしまう。しかし、モモカが天井から落ちた事すら、サバゲ部の演出だと観客は大いに盛り上がる。無事軽音部コンテストは盛況のうちに終了するが、モモカは全治3か月のケガを負ってしまう。
第8巻
突然、鳳美煌がサバゲ部のみんなに「ボンソッス語」はしゃべれるかと尋ねる。それに対して見栄っ張りの園川モモカは、ついしゃべれると返してしまう。すると、美煌は来日していたボンソッスの王女の通訳をモモカに依頼。あとに退けなくなったモモカは、ボンソッスの王女のしゃべっている事をデタラメに通訳してしまう。しかし、周囲がそれを信用している事を知ったモモカは、ボンソッスの王女の通訳をしていると見せかけて自身の欲望を次々と口にし始める。さらに調子に乗ったモモカは遊園地を貸し切り、ボンソッスの王女を連れ回す。そんな中、マスコミにボンソッスの王女が来日している事がバレてしまい、追いかけ回される。そこでモモカはボンソッスの王女を連れて逃げる中、いっしょに危機を乗り越えた事で言葉は通じないながらも彼女となかよくなっていく。結局、マスコミには捕まったものの、美煌が出版社自体を買収した事で大事には至らずに済んだ。後日、ボンソッスの王女が日本との友好関係を築き始める一方で、「ボンソッス語」がしゃべれない事が判明したモモカは、美煌によるお仕置きを受けるのだった。
第9巻
経堂麻耶はテレビ番組「アイドルふれ愛どうぶつの国」という企画で、ニホンザルのアイをサバゲ部の部室に連れて来る。しかしアイは麻耶には懐かず、部室で問題行動ばかりを起こしていた。実は「アイドルふれ愛どうぶつの国」は、人間不信のアイを前にしてアイドルがキレる瞬間を撮るのが本来の目的で、アイは人間不信になるように調教されていたのだ。しかし、根っから優しい性格である麻耶はアイを前にしてもキレる事なく、アイはその優しさに触れて次第に心を開いていく。しかし、番組のプロデューサーはこれでは放送できないと考え、アイに自分の履いていた靴下を押しつける事で再び人間不信に陥らせようとする。すると麻耶は怒りをあらわにして、プロデューサーを叱りつける。そんな麻耶の怖い姿を目の当たりにしたアイは、麻耶をボスと認めて従うようになる。そんな麻耶の姿を見たサバゲ部のみんなは、麻耶を怒らせないようにしようと肝に銘じるのだった。
第10巻
羽黒がサバゲ部の部室を訪れて、園川モモカに小学校の運動会に来ないかと誘う。モモカが羽黒の誘いを断ると、羽黒はそれ以上誘う事なく部室をあとにした。実は羽黒は両親が忙しい事から毎回運動会を一人で過ごしており、その寂しさからモモカを誘ったのだった。そんな羽黒の胸中を察したサバゲ部のみんなは、モモカに運動会に行くように頼み込む。後日の運動会では、モモカが羽黒の応援にやって来る。さらにモモカは応援をしているうちにテンションが上がっていき、保護者参加の二人三脚に出場。いつも保護者に参加してもらえていない羽黒は、モモカが来てくれた事ではしゃいでいた。そんな中、羽黒のクラスメイトが羽黒に、親戚のおばさんにでも来てもらったのかと嫌味を言う。すると、モモカは自分がおばさんだと言われた事に不快感をあらわにし、そのクラスメイトに制裁を加える。一方、モモカの様子を見にやって来たサバゲ部のみんなは、怪しい恰好をしていたために通報されてしまう。
第11巻
園川モモカが朝起きると、なぜか魔法が常識の世界になっていた。実は魔法の世界にもともといたモモカが、魔法を使ってこの世界のモモカと入れ替わったのだ。そこでモモカはサバゲ部のみんなに助けを求めると、世界移動の際に使った魔法陣を使えば元に戻れるとアドバイスを受ける。世界移動の際に使った魔法陣は、自宅の机の引き出しに隠されていた。これを使えばすぐにでも帰れる事が判明したモモカは、せっかくだからと魔法の世界を堪能する事を決める。そこでモモカは春日野うららと空飛ぶ箒で散歩をして、この世界を楽しむ。そして次の日、モモカが元の世界に戻ろうとすると、母親がモモカの机を粗大ごみに出してしまっていた。机が焼却場で燃やされる前に回収するべく、モモカ達は急いで空飛ぶ箒に乗って焼却場に向う。そこでなんとか机を回収したモモカは、魔法陣を使って元の世界に戻る事に成功する。一方、もともと魔法の世界にいたモモカは、今回の件でサバゲ部のみんなによるお仕置きを受けるのだった。
第12巻
サバゲ部の部室では、夜な夜なお菓子が何者かにより食い荒らされる事件が発生していた。そこでサバゲ部のみんなで、その事件の犯人を捕まえようとしていた。しかし、その事件の犯人は実は園川モモカだった。ここ最近、母親の作るお菓子がオーガニック系である事に味気なさを感じていたモモカは、部室のお菓子を前にして我慢できなくなってしまったのだ。モモカは自分が犯人だと言い出せずに、犯人捜しを適当に済ませようとしていた。そんな中、単独行動をしていた経堂麻耶が何者かに襲われてしまう。すると、鳳美煌は菓子泥棒が逆上して、麻耶に対して凶行に及んだのだと言い出す。それを聞いたモモカは、自分がやったのではないと混乱していた。そんな中、さらに春日野うららまでもが襲われてしまう。それによりモモカは疑心暗鬼になり、美煌か豪徳寺かよのどちらかが殺人犯だと考えるようになる。二人から逃げ出そうとするモモカに対して、これまでの事はサバゲ部のみんなによるドッキリだったと明かされる。しかし、モモカは驚き過ぎのあまり、気を失ってしまうのだった。
第13巻
園川モモカは父親の仕事で海外の学校に転校する事になった。それをサバゲ部のみんなに話すが、みんなはウソだと言って相手にしてくれない。それでモモカはいじけてしまい、このまま黙っていなくなってやろうと考え、出発の前日、モモカはサバゲ部のみんなに向けて別れの手紙を書く事にした。しかし、モモカは手紙を書いている最中に泣いてしまい、結局手紙を残す事なく部室をあとにする。次の日、モモカがいなくなった事を知らないサバゲ部のみんなだったが、ほかの生徒にモモカが転校する事を伝えられて、急ぎ空港に向かう。結局、飛行機の出発には間に合わなかったものの、飛行機から見えるようにサバゲ部のみんなで「またね」と人文字を書く。みんなの気持ちを受け取ったモモカは、涙を流しながら海外へと旅立っていく。その3日後、モモカは父親が転勤早々ミスを犯した事により左遷され、また学校へと戻って来る。サバゲ部のみんなは、そんなモモカとの意外な再会に喜ぶのだった。
登場人物・キャラクター
園川 モモカ (そのかわ ももか)
高校1年生の女の子。ポニーテールが特徴。表面上は愛想良く普通の女の子だが、本当は毒舌で冷めている性格。同級生を馬鹿にしながらも新しい刺激を求めている。転校初日の通学中に痴漢にあっていたところ鳳美煌に出会い、その後無理やりサバゲ部に入部させられてしまう。
鳳 美煌 (おおとり みおう)
高校三年生の女の子。片方の目が隠れたロングヘアが特徴。変人でサバイバルゲームをこよなく愛している。サバゲ部部長。美しい容姿をしており学校中の女子生徒から崇拝されるほどの人気がある。ペットのカモを連れていた。家が大金持ちでお嬢様なので世間知らずなところもある。実は留年しているので19歳。 園川モモカを無理やりサバゲ部に入部させた。
経堂 麻耶 (きょうどう まや)
高校二年生の女の子。ロングヘアでグラビアモデルをするほどの抜群のスタイルの持ち主。サバゲ部の中では比較的常識があるが、羞恥心があまりなく、脱ぐことに抵抗がないため、何でもない時にでも水着になる。納豆が苦手。
春日野うらら (かすがのうらら)
高校一年生の女の子。ツインテールが特徴。表面上はお嬢様のようなおっとりした性格をしているが、実は腹黒いストーカー体質。鳳美煌の熱狂的なファンで独占欲が強く他の生徒の入部を邪魔していた。園川モモカにも当初対抗心を燃やしていたが、優しくされてからというもの今度は園川モモカに熱狂的な愛情を注ぐようになった。
豪徳寺かよ (ごうとくじかよ)
高校一年生の女の子。ショートカットが特徴。サバゲ部では経理を担当している。普段は無口で大人しいのだが、好きなことに関すると饒舌になる。コスプレが好きでオタク的な趣味がある。
カモ
カモノハシだと思われる動物。目つきが悪く気に食わないことがあると鋭いくちばしでつついてくる。当初は鳳美煌のペットだったが園川モモカに譲られてしまう。なぜか勉強ができる。
園川 かず江 (そのかわ かずえ)
園川モモカの母親。園川モモカのことを大切にしており非情に可愛がっている。どこか変わっており鳳美煌達、サバゲ部の部員がおかしいこともわかっておりながら喜んで受け入れている。
羽黒 (はぐろ)
茅野小学校の女子サバゲクラブに所属する女の子。パーマのかかったロングヘアが特徴。生意気な性格で園川モモカに挑んできた。過去に鳳美煌と出会って逆恨みをしており、サバイバルゲームを申し込んできた。
サバゲ大好き男子高校生 (さばげだいすきだんしこうこうせい)
サバイバルゲームが好きな男子高校生3人組。リーダーの篠原をはじめ好戦的だが、どこか間が抜けている。サバイバルゲームのグッズショップで鳳美煌達と衝突しファッション対決をすることになった。
からあげ☆レモン (からあげれもん)
オタクの青年。ガンシューティングゲームのDOTの日本チャンピオン。ゲームセンターで園川モモカ達に出会い、園川モモカとDOTで対決することになる。
佐倉先生 (さくらせんせい)
サバゲ部の顧問の女性の教師。悪気はないのだが驚異の悪運の持ち主で何かとやっかいごとをサバゲ部に持ち込むことから部員には厄病神扱いされている。
石動 やよい (いするぎ やよい)
高校三年生の女の子。梧桐学園高校の生徒会長。黒髪パッツンの髪型が特徴。鳳美煌をライバル視しており、鳳美煌を陥れようとして身分を偽り園川モモカに近づく。
ヤミー
国民的アイドルの女の子。経堂麻耶の友達で同じ事務所に所属している。好きな人にフラれたことをきっかけに激太りしてしまいダイエットのためにサバゲ部にやってきた。
梧桐学園高校 (あおぎりがくえんこうこう)
園川モモカ達が通う高校。二年前まで女子校だっため女の子の比率がかなり高い。
シルバー人材派遣センターのみなさん (しるばーじんざいはけんせんたーのみなさん)
シルバー人材派遣センターに登録している老人達。サバイバルゲームを行うために鳳美煌により招集された。サバイバルゲームでは無駄な動きをしない事でスナイパーとしての適性を見出し、さまざまな策を弄してサバゲ部のメンバーを追いつめた。当初は若いサバゲ部のみんなに対して嫉妬心をあらわにしていたが、サバイバルゲームを通じて彼女達と友好を深めていく。しかし、サバイバルゲームで無理をし過ぎたために、途中で倒れてしまう者が続出した。
かよの祖母 (かよのそぼ)
豪徳寺かよの祖母。白髪の老人で、ふくよかな体型をしている。かよをかわいがっており、彼女の誕生日にはいつもプレゼントを用意している。しかし、リアクションの薄いかよが、プレゼントを喜んでいないと勘違いした結果、毎年プレゼントをグレードアップさせていった。それがかよにプレッシャーを与える事となり、彼女が笑顔の練習を始めるきっかけを作った。その後、原寸大のお菓子の家を作ろうとして腰を悪くしてしまい、病院に運ばれる事態に陥った。入院中も来年のプレゼントをどうするか考えており、かよからは身体を心配されている。
社長 (しゃちょう)
会社を経営している男性。仕事の関係で経堂麻耶と知り合いになる。黒髪の短髪で、園川モモカからはイケメンの若社長だと評されていた。社長であるために女性にモテるが、かわいいだけの普通の子には飽き飽きしている。その結果、変わった女の子にしか興味を示さなくなっている。そんな中、麻耶の事を気に入り、彼女を口説き落とそうと食事に誘った。その際、サバゲ部のメンバーによる指示で、麻耶は社長を幻滅させられるような行動を取っていたが、そんな麻耶の行動を気に入ってますます好きになる。その結果、初めての食事で麻耶にプロポーズするが、麻耶からは拒否されている。その後、ふられて傷心だったところを矢野みどり子により励まされ、彼女を代わりにデートに誘っている。
4号 (よんごう)
鳳財閥が仕切る宇宙開発事業部のコンテナに迷い込んで来た地球外生命体。不細工な猫のような外見をしている。雑食なため何でも食べ、地球のカロリーを摂取し続けると巨大化していく性質を持っている。コンテナで運んでいた際にペット事業のコンテナと混ざってしまった結果、鳳家が品種改良を進めていた家ネコだと勘違いされてしまう。その後、園川モモカの手に渡り、彼女のもとで飼われる事となった。「グレート・オオトリ・F4世代」という品種名が付けられており、モモカには「4号」という名前で呼ばれている。モモカのもとで大切に飼われるようになるが、過保護で育ったために巨大化してしまい、手がつけられなくなった。
スパンキング住職 (すぱんきんぐじゅうしょく)
梧桐学園高校の近所にある寺の住職を務めている男性。禿頭で顎鬚を生やしている老人。サバゲ部のメンバーが座禅体験をするために来た際、彼女達を警策で打つ事を楽しんでいた。その事からサバゲ部のみんなには「スパンキング住職」というあだ名を付けられている。その際、仏道に興味を示した鳳美煌を跡継ぎとして勧誘するが、住職であった事自体がウソだった事が判明する。美煌らに対して現金を騙し取った疑いで、警察により逮捕された。その後、仮釈放されて寺の住職としてアルバイトを始めるが、まったく反省しておらず、通販で買った中古フィギュアを秘仏だと言い張って見物客を集めようとした。しかし、サバゲ部のメンバーにより中古フィギュアを壊されてしまい、園川モモカと中古フィギュアの代わりを探すために奔走する。
ボンソッスの王女 (ぼんそっすのおうじょ)
ボンソッス国の王家に生まれた王女。小麦色の肌をした、かわいらしい見た目の少女。ボンソッス王家と鳳家のあいだに古くからの付き合いがあった事から、鳳美煌のもとにやって来た。その際、日本の女子高生と交流をしたいと美煌に頼んだ結果、サバゲ部の部室を訪れた。しかし、サバゲ部のメンバーの中にボンソッス語を理解できる人物がおらず、ボンソッス語がしゃべれると勘違いされた園川モモカによりデタラメな通訳をされてしまう。さらにモモカによりさまざまな場所に連れ回される事となり、その出先でパパラッチから追い掛け回される事となった。しかし、モモカといっしょにパパラッチから逃げ回るうちに、言葉が通じないにもかかわらず彼女とのあいだに友情が芽生える。それがきっかけで例え言葉が通じなくとも、人と人は理解し合えると考えるようになり、その事を伝える見事なスピーチをテレビの中継を通して披露した。
鹿江 (かのえ)
800年前の合戦中に亡くなった武士の男性。鳳家の祖先。口髭を生やした、いかつい見た目をしている。根っからの小心者であるが、非常に心優しい性格をしている。合戦中に迷い込んで来た子供をかばった事により死んでしまい、さらに目の前にあった武勲を捨てて子供をかばった事で、鳳の名を汚した臆病者だと後世の世に伝えられてしまう。さらに臆病者であるという誹(そし)りを受けた事により、祖先に合わせる顔がなかった事から成仏できず、兜に宿ったまま800年を過ごして来た。その後、鳳美煌により兜が持ち出され、興味本位から兜をかぶった園川モモカに憑(かか)りついた。そして、サバゲ部のみんなにより成仏できるようにと、度胸を鍛えるための特訓が行われる。それでも鹿江には度胸がつかなかったが、子供をかばって死んだ行為自体が勇気のある行動だと、サバゲ部のみんなにより称賛された結果、未練を断ち切り成仏する事ができた。
犬神 (いぬがみ)
ドッグカフェ「Ciel d'une Personnel Chien」を経営している女性。セミロングの髪型にしている。犬と人間が心地よい空間を共有できる店作りを目指しており、そのお洒落な雰囲気が評判を呼んでいる。その一方で、行儀の悪い犬をただの畜生に過ぎないと評しており、そんな犬の入店を断固として拒否している。当初は犬以外の来店を断っていたが、来店した園川モモカとカモのあいだにある確かな絆を垣間見た結果、犬以外の入店も許可するようになった。その後、鳳美煌がライオンを連れて来店した事がきっかけで、店は「珍獣カフェ」として一躍有名になった。
山本 みずき (やまもと みずき)
園川モモカの小学校の頃の友人である少女。小学校の頃は黒髪のショートヘアで、おとなしくて目立たない存在だった。転校して来たばかりのモモカと友人になるが、彼女とは喧嘩別れしている。その頃の事を後悔しているモモカが謝罪をするために、高校生の頃に再会。その頃には山本みずきは髪を金髪に染めており、不良のような容姿に変貌していた。モモカが謝罪を申し出た際には、小学校の頃の事を覚えていないとウソをつく。その後、モモカから問い詰められた事によりウソをついていた事を認めた。そして、モモカと殴り合いの喧嘩をした事でわだかまりが解け、再びモモカとの友情が芽生える。
ボーン・F・京子 (ぼーんえふきょうこ)
山中にあるあばら家に住んでいた女性。昔話に出て来る山姥のような外見をしている。実は「技の魔術師」として知られた伝説の女子プロレスラーで、山籠もりをしてクマやイノシシを相手に技の研究を行っていた。そんな中、家出をして山で遭難しそうになっていた園川モモカと春日野うららを家に迎え入れ、豪華な食事でもてなした。しかし山姥に似た外見や奇妙な言動から、本物の山姥だとモモカ達に勘違いされた挙句、恐怖を抱いたモモカ達は家から逃げ出してしまう。
アイ
「アイドルふれ愛どうぶつの国」という番組で経堂麻耶と共演する事になった猿。アイドルが激怒する姿を撮りたいという番組の趣旨のもとで、人間には懐かないように調教されている。それにより麻耶に対しても当初は懐かず、彼女に数々の嫌がらせを行った。しかし、どんなに嫌がらせをしても怒らない麻耶に対して次第に心を開いていくようになる。その後、麻耶が番組のプロデューサーに対して激怒している姿を目撃した事で、麻耶をボスだと認めて彼女に屈服する姿勢を見せた。
カニ
鳳美煌が鍋で食べるために部室に持ち込んだ食用の越前ガニ。体長はかなり大きめで、豪徳寺かよによると最高級の天然物で、キロ2万円の価値はあると評されていた。サバゲ部のみんなに鍋に投入される寸前に、逃げ出してカモとバトルを繰り広げる。その後、バトルにより友情を育んだカモによりかばわれ、結局部室で飼われる事となった。
ヤミーの父 (やみーのちち)
ヤミーの父親。インテリ風の外見で眼鏡をかけている。絵に描いたような仕事人間で、外出する際もノートパソコンを持ち、仕事に勤しんでいる。ヤミーのアイドルとしての活動に理解を示しておらず、彼女がネットでの殺害予告を受けた際にも、自業自得だと断ずる厳しい発言を口にしていた。その一方で、ヤミーの活動に関してはチェックを怠っておらず、彼女の踊りを完璧に再現する事ができる。
花子さん (はなこさん)
梧桐学園高校のトイレに出没する少女の幽霊。黒髪をおかっぱ頭にしている。梧桐学園高校の生徒達に対して首を絞めたりする悪さをしていたところ、サバゲ部のメンバーにより退治される事となった。その際、園川モモカを憑(かか)り殺そうとするが、鳳美煌により聖水で清めたBB弾をお見舞いされて浄化させられた。
北見 (きたみ)
梧桐学園高校に通う1年生の男子。豪徳寺かよとは家がとなりの幼なじみ。短髪で、爽やかな外見をしている。園川モモカからは1年生の中でも屈指のイケメンだと評されている。明るく気さくな性格で、トーク力もあるため、クラスではムードメーカー的な存在。読書が大好きで、読書感想文での受賞歴もある。かよに思いを寄せており、事あるごとに彼女に話し掛けているが、かよからは鬱陶しい人物だと認識されている。そんな中、かよには好きな男性がいると勘違いして、しばらくのあいだ彼女に話し掛けるのをやめていた。その後、かよに告白とも取れる発言をしたものの、彼女にはゲームの台詞を再現したものだと勘違いされてしまう。それにより、かよの好きな男性がゲームのキャラクターだと分かり、勇気を出した告白すらも伝わらない事に嫌気が差していた。
矢野 みどり子 (やの みどりこ)
梧桐学園高校に通う1年生の女子。ショートカットの髪型にしている。地味でおとなしく目立たない存在であるが、それは矢野みどり子自身が周囲にそう思わせるように振る舞った結果である。実は非常に処世術に長けており、教師にもイメージがよくなるように根回しを欠かさない。さらに自身の目的達成のためならば手段を選ばないゲスさを併せ持つ。バレンタインの一件で、園川モモカによりその真意を見透かされてしまうが、彼女を超える処世術を発揮したために、モモカからは師匠として慕われるようになった。後日、社長に言い寄られる経堂麻耶にアドバイスを行いつつ、麻耶にフラれた社長を慰めた事により、社長の彼氏をゲットする事に成功する。
うららの父 (うららのちち)
春日野うららの父親。うららが幼かった頃に借金の保証人になるが、借金を借りていた友人に逃げられた事により貧乏生活を強いられている。その結果、人間不信となって酒浸りの生活を送るようになり、妻には愛想を尽かされて出て行かれた。無精ひげを生やしてやせ細った、見すぼらしい容姿をしている。そんな中、うららにより勇気をもらった結果、再起を図って働き始め、事業で成功を収めてお金持ちになる。その後、体格もふくよかとなり、成金趣味に走った恰好を好んでするようになった。
集団・組織
死のカメラマン (しのかめらまん)
アイドルの撮影会に現れる三人組の男達。アイドルのパンチラ写真を激写し続けている。激写したパンチラ写真を情け容赦なくネット上にアップロードするため、パンチラ写真を撮られたアイドルは恥ずかしさのあまり引退する者も少なくない。その事から「死のカメラマン」というあだ名が付けられている。もともとは美しい花などの風景写真を撮っていたが、周囲からの嘲笑を受けた事で、その腹いせにパンチラ写真を撮るようになった。それが反響を得た事で増々エスカレートしていき、やがて自己表現の一環として、アイドルのパンチラ写真を撮るようになった。そんな中、撮影会に参加した園川モモカのもとにも現れ、彼女のパンチラ写真を激写するためにあらゆる策を弄した。しかし、モモカやからあげ☆レモンによる妨害を受けて捕縛され、激写したパンチラ写真はモモカの手により削除された。