思い、思われ、ふり、ふられ

思い、思われ、ふり、ふられ

正反対の恋愛観を持つ二人の女子高校生・市原由奈と山本朱里。ひょんな事から出会い親しくなった二人が、それぞれに恋愛を経験し、お互いを尊重しながら共に成長していく姿を描く青春ラブストーリー。「別冊マーガレット」2015年7月号から連載の作品。

正式名称
思い、思われ、ふり、ふられ
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恋愛
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あらすじ

第1巻

幼い頃読んだ絵本の王子様に今もあこがれている夢見がちな中学3年生・市原由奈は、高校進学直前のある日、友人のさっちゃんを見送りに行った駅で、同世代の少女・山本朱里と出会う。朱里も駅に見送りにやって来たが、財布を忘れて困っているのだという。そんな朱里にお金を貸した由奈は、自分達が同じマンションに住んでいるうえ、同じ高校に進学する予定である事を知る。これがきっかけで二人は急速に親しくなるが、由奈は朱里の恋愛に対してやや軽薄な一面を、朱里は由奈の恋愛に対して奥手すぎる一面を案じていた。そんなある日、由奈は朱里が恋人とあっさり別れてしまったうえ、現在はアルバイト先の恋人がいる男性・美園といい雰囲気であると聞き、朱里の恋愛観を理解できず腹をたてる。しかし、乾和臣はそんな由奈をたしなめ、反省した由奈は朱里に会いに行く事にする。そこで発覚したのは、朱里が美園に恋人の存在を隠されたまま一方的にアプローチされ、美園の恋人である岡崎に誤解されて困っているという事実であった。真実を知った由奈は朱里に謝罪し、二人はさらに絆を深めるのだった。

第2巻

市原由奈は、山本朱里山本理央が双子ではなく、両親の再婚でできた義理の姉弟であったと知り、衝撃を受けていた。由奈は理央からずっと思いを寄せている女性がいると聞いていたが、その女性こそが朱里だったのである。理央に思いを寄せ始めていた由奈は悩むが、あえて理央に告白してふられ、理央の友人となる事で、複雑な思いを抱える彼の味方になる事を決める。由奈のこの決断は朱里にも影響を与え、朱里は中学時代に親しくしていた男性・瑛士の事を思い出す。当時朱里は瑛士への気持ちを単なるあこがれと思い込んでいたが、それはふられて傷つかないために、自分の気持ちに噓をついていたのではと考えたのである。そこで朱里は衝動的に瑛士に会いに行こうとするが、結局やめて駅で時間を過ごす。しかも連絡もせず帰宅が遅くなった事で、由奈、理央、乾和臣の三人には心配をかけてしまい、特に理央には怒られてしまう。だが後日、朱里にも言い分があると考えた和臣は朱里を誘って出かけ、話を聞く。その優しさに感動した朱里は、次第に和臣を意識するようになる。

第3巻

山本朱里乾和臣といっしょに出かけ、話を聞いてもらった日から、和臣の事が気になっていた。しかし和臣は、朱里がこれまで交際した男性とはまるで違い、恋愛の駆け引きがまるで通じない相手であった。そこで朱里は和臣の事は単なる気の迷いとし、市原由奈も誘って合コンへ行く。だが結局和臣の事が頭から離れず失敗に終わり、観念して由奈に自分の気持ちを打ち明ける。由奈は意外な展開に驚きつつも協力を誓うが、朱里にずっと思いを寄せている山本理央の事を思うと、複雑な気持ちになるのだった。そんな朱里の変化には当然理央も気づいており、理央は何も悪くない和臣に対してつい冷たい態度を取ってしまい、自己嫌悪に陥る。そのままマラソン大会の日が訪れるが、そこで由奈は、まるでやる気のない朱里に、和臣の好みのタイプの女性は、何事にも全力で取り組む女性であると噓をつく。これによって一念発起した朱里はいい記録を残すが、完走後体調を崩してしまい、それを介抱した和臣と急接近する。しかし、その一部始終を見ていた理央は深く傷つき、その直後、道で朱里と歩いていた際、衝動的に朱里にキスをする。

第4巻

山本朱里は、義理の姉弟として接して来たはずの山本理央からキスをされ、困惑していた。この件は市原由奈には相談できず、さらに合コンで会った男子からは、合コンではその気があるように見せておいて、その後は放っておくとは軽薄ではないかと罵倒され、朱里は強い孤独感を覚える。一方その頃、由奈は理央から、朱里にキスをした件で相談を受けていた。由奈はショックを受けつつも、自分から朱里と話す機会を設け、自分はこの件を受け入れたので、理央と仲直りしてほしいという思いを伝える。しかし、朱里もそうしたいとは思うものの、なかなか理央とうまく話せずにいた。そんな折、合コンで会った男子が再び朱里に因縁をつけ、朱里と理央は、本当は義理の姉弟ではなく恋人なのではと揶揄する。しかし、そこに割って入り、彼を叱ったのは乾和臣であった。朱里は和臣の優しさに救われ、同時にその頃、理央も由奈から、これまで朱里が理央との関係を保つため、いかに努力して来たかを知らされる。これによって反省した理央は朱里に謝罪し、二人はようやく元の関係に戻るのだった。

第5巻

山本理央は、市原由奈に親身に相談に乗ってもらううち、由奈の人柄に触れ、彼女を意識するようになっていた。由奈もまた、理央との距離を縮めるため、山本朱里と相談して、乾和臣も交えた四人で夏祭りに行こうと考える。当日はそこに我妻も参加する事になり五人は楽しい時間を過ごすが、理央は由奈と我妻の距離が縮まっている事に気づき、焦る。一方その頃、和臣は人ごみではぐれてしまった朱里と合流し、交際してみないかと提案されていた。だがその際、朱里は自分が傷つくのを恐れるあまり和臣の事が好きだと言い出せず、和臣の方が自分の事が好きならば交際してもいい、と言ってしまう。和臣はこれを断り、朱里は自分の気持ちを伝える前に失恋するのだった。そして夏休みは終わり、文化祭の準備が始まるが、なんと朱里と和臣は同じ班で作業をする事になってしまう。気まずいながらも朱里は和臣とこれまで通り接するため、まずは借りていたものを返しに乾家へ行く。しかしささいな行き違いから、朱里は訪問して来た理央から身を隠すため、和臣とベッドに隠れる事になってしまう。

第6巻

山本朱里は、乾和臣の家を訪問した事で、乾家の複雑な事情を知る。しかし、これ以上和臣を困らせてはいけないと思うあまり、和臣の事はもう好きではないので、夏祭りでの件は気にしないでほしいと言ってしまう。一方その頃山本理央は、市原由奈に、朱里の事は完全に吹っ切れたので、もう安心してほしいと伝えたうえで告白しようとしていた。しかし、いざ告白しようとした瞬間邪魔が入ってしまい、由奈は理央の気持ちを知らないままに終わってしまう。さらにその直後、理央は我妻が由奈に思いを寄せており、本格的にアプローチを始めた事を知る。そのまま文化祭当日となり、由奈と理央、朱里と和臣はそれぞれ充実した時間を過ごすが、和臣はその最中、朱里への思いを確信する。そこで和臣は、同じように朱里を思っているはずの理央にそれを伝えに行くが、理央の答えは、今の自分は朱里ではなく由奈が好きだというものだった。こうして誤解が解けた理央は、和臣に後夜祭のフォークダンスに由奈を誘いたいと思っている事を話すが、ちょうどその頃、我妻はフォークダンスを利用して由奈に告白する決意をしていた。

第7巻

市原由奈は、文化祭中に我妻から告白されたが、山本理央が好きだからという理由で断った。対する山本朱里は、遊びにやって来た友人の花乃や、元恋人の亮介と再会する。だが亮介からは、自分達が別れた原因は、朱里の傷つくのを恐れるあまり本音を話そうとしない、自分本位な性格にあったと指摘され、落ち込むのだった。乾和臣はそんな朱里を励まし、今からでも本音を伝えるべきだと背中を押す。これによって朱里は、本当は花乃や亮介をとても大切に思っており、転校は非常に嫌だったが、当時はそれを素直に言えなかったと伝える事に成功するのであった。一方その頃、由奈は後夜祭中に理央に告白することを決意し、理央を探していた。そして同じように由奈を探していた理央は自分の思いを告白し、二人はついに恋人同士になるのだった。だが、恋が実る事を想定していなかった由奈は、この日から途端に理央に対してぎこちなくなってしまう。見かねた朱里は、和臣も交えてのダブルデートを企画する。しかし当日、四人が楽しい時間を過ごした帰り道、なぜか亮介が駅で待っていた。

第8巻

乾和臣山本理央は、亮介が再会を機に山本朱里とよりを戻したがっているのではないかと考えていた。その予想は当たり、亮介は朱里に再びアプローチするようになっていく。これを阻止したい和臣は、ある日亮介のもとへ行こうとする朱里を引き留め、代わりに自分が亮介と会う事にする。しかし亮介は、今でも自分は朱里を思っているが、別れを告げたのは自分なので、今後は和臣に朱里を任せたいと語る。だが、あまりもたもたしているのであればその限りではないと告げ、和臣を焦らせるのだった。そしてクリスマスイブとなり、市原由奈と理央は二人きりの時間を満喫するが、両親との関係が悪いままの朱里と和臣は、どちらも一人孤独に過ごしていた。そこで二人はいっしょに過ごす事にし、朱里は両親の喧嘩が長引き家にいづらい事を、和臣は将来映画関係の仕事に就きたいと思っているものの、家庭の問題もあり、一歩踏み出せずにいる事を打ち明ける。こうしてそれぞれのつらい境遇を伝えあった二人は、互いに思い合っている事に気づかないまま励まし合うのだった。

第9巻

2月。山本朱里山本理央の両親は未だに仲直りできず、二人は離婚の危機に瀕していた。そんな理央の心の支えは市原由奈であったが、それを知らない由奈は、理央が自分を選んだのは、理央が朱里との関係に苦しんでいた際にタイミングよくそばにいたからであり、決して自分が魅力的だったからではないと考え、悩んでいた。由奈はその不安をバレンタインの日に打ち明け、理央はそれをはっきりと否定。二人は絆を深めるのだった。一方その頃、朱里は乾和臣が、将来の夢を両親に勘づかれ、映画ソフトのコレクションを勝手にすべて捨てられてしまった事を知り、驚いていた。和臣の支えになりたい朱里は、和臣の夢を応援する事を決意し、同時に、たとえ両親が離婚する事になっても、もう母親にはついていかないと決めるのだった。その直後、朱里は花乃亮介と会い、なぜかすぐに帰ってしまった花乃の代わりに、亮介に悩みを聞いてもらう。これによって改めて朱里を支えたいと考えた亮介は、もうこれ以上待ってはいられないと判断し、和臣に朱里をめぐって宣戦布告をするのだった。

登場人物・キャラクター

主人公

市原由奈の友人で、山本理央の義理の姉にあたる、高校1年生の女子。クラスは4組に在籍しており、義理の父親と母親、そして理央の三人と、由奈と同じマンションの501号室に住んでいる。前髪を右寄りの位置で目が... 関連ページ:山本 朱里

主人公

山本朱里の友人で、朱里達と同じ高校の1年4組に在籍する女子。朱里と同じマンションの305号室に住んでいる。前髪を目の上で切り揃え、胸につくほどまで伸ばしたふんわりしたロングヘアにしている。内気で引っ込... 関連ページ:市原 由奈

山本朱里の義理の弟で、朱里達と同じ高校の1年1組に在籍する男子。父親と義理の母親、そして朱里の三人と、市原由奈と同じマンションの501号室に住んでいる。前髪を目が隠れそうなほど伸ばした、亜麻色のショー... 関連ページ:山本 理央

市原由奈の幼なじみで、山本朱里達と同じ高校の1年4組に在籍する男子。由奈や朱里と同じマンションの106号室に住んでいる。前髪を目の上で切った、黒のショートカットヘアにしている。由奈からは「和くん」山本... 関連ページ:乾 和臣

山本朱里の元恋人で、朱里が以前住んでいた地域の高校に通う1年生の男子。前髪を目が隠れそうなほど伸ばした、ふんわりとしたショートカットヘアにしている。無愛想でいつも気だるげな雰囲気のため何事にも無関心に... 関連ページ:亮介

山本理央の友人で、市原由奈と山本朱里達と同じ高校の1年1組に在籍する男子。前髪を目が隠れないように切った、ふんわりとしたショートカットヘアにしている。穏やかで落ち着いた人当たりのいい性格で、周囲の相談... 関連ページ:我妻

山本理央の友人で、市原由奈と山本朱里達と同じ高校の1年1組に在籍する男子。前髪を額が見えるほど短く切って真ん中で分けた、ショートカットヘアにしている。明るく友達思いな性格。しかし、それが災いして、友人... 関連ページ:

市原由奈の友人で、由奈達とは別の地域に住む高校1年生の女子。前髪を左寄りの位置で目が隠れないように分け、胸につくほどまで伸ばしたロングヘアを、耳の下の高さで二つに結んだ髪型をしている。「さっちゃん」は... 関連ページ:さっちゃん

美園の恋人で、市原由奈、山本朱里達と同じ高校の1年1組に在籍する女子。前髪を真ん中で分けて額を見せ、胸につくほどまで伸ばした、ふんわりしたロングヘアにしている。高校入学後、クラスの異なる由奈と朱里とは... 関連ページ:岡崎

岡崎の恋人で、市原由奈、山本朱里達とは別の高校に通う男子。前髪を真ん中で分けて額を見せたウルフカットヘアにしている。由奈と朱里が高校1年生の春、朱里が美園と同じ店でアルバイトを始めた事により親しくなる... 関連ページ:美園

山本朱里の友人で、朱里が以前住んでいた地域の高校に通う1年生の女子。瑛士の妹でもある。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、胸につくほどまで伸ばしたロングヘアにしている。明るく親しみやすい性格で、朱里とは... 関連ページ:花乃

花乃の兄で、山本朱里の知人の男子大学生。朱里とは花乃を通じて知り合い、朱里がよく自宅に遊びに来る関係で親しくなった。高校3年生のある日、恋人にプレゼントとしてブレスレットを贈ったところ、こんな安物はい... 関連ページ:瑛士

山本朱里の実母で、山本理央の義理の母親。前髪を真ん中で分けて額を見せ、胸につくほどまで伸ばしたロングヘアにしている。プライドが高く、自分が悪いと思っていてもなかなか謝れない不器用な性格。これまでに2回... 関連ページ:山本朱里の母親

乾和臣の兄で、年齢は22歳。前髪を目が隠れそうなほど伸ばして、肩につくほどまで伸ばした、ぼさぼさのボブヘアにしている。マイペースで、固定観念に縛られない自由奔放な性格。かつては模範的な優等生として、両... 関連ページ:乾和臣の兄

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