概要・あらすじ
シルクハットに赤いスーツの怪盗・ジョーカーは、忍者のハチを助手に、世界中を飛び回ってお宝を盗んでいる。警視庁の鬼山独三郎、ニューヨーク市警のウルフ刑事など、各国に彼を逮捕しようとする人々がいるが、特技のイメージガムを使った変装で相手を攪乱し、様々なトリックを使って決して捕えられることはない。
登場人物・キャラクター
ジョーカー
紫のシルクハット、胸に「J」と書かれた赤いスーツを着ている。身長154㎝と小柄で少年と思われるが、国籍、年齢は一切不明。助手のハチと共に世界中を飛び回ってお宝を盗む怪盗。「奇跡使い(ミラクルメーカー)」の異名を持ち、様々なトリックで危機を乗り越える。イメージガムというフーセンガムを使って変幻自在の変装をする。 宝を盗んだ後は、必ず「オ・ルボワール」と挨拶する。決め台詞は「輝く夜へようこそ」。クールだが三枚目的なボケも多い。人に危害を与えることは一切せず、時には事件の解決や人々の救出にも活躍する。かつては師匠であるシルバーハートの元でスペード、ダイヤモンド・クイーンと共に修行をしていた。
ハチ
忍者服を着た小柄な少年。ジョーカーの助手だが、ドジが多い。普段は家事全般をこなすなど、ジョーカーの身の回りの世話をしており、特に料理の腕は超一流。一人称は「オイラ」で「~っス」が口癖。
スペード
ジョーカーの最大のライバル。長髪で、前髪が金色で逆立った少年。スペード型のピアスをつけている。かつてはジョーカーと同じ師匠、シルバーハートの下で育った。ジョーカー同様イメージガムで変装できる。ジョーカーとは常に張り合っており、表向きは犬猿の仲だが、実は信頼し合っており協力することも多々ある。
ダーク・アイ
ジョーカーのライバル・スペードの助手。顔全体に包帯を巻き、スペードのマークに1つの目がある。包帯の下は女性で、妹のレイ、キラと3人でアイドルグループシャッフル・シスターズを組んでいる。シャッフル・シスターズになった時は、妹達と共に特殊なシャボン玉シャボン・スプラッシュを使える。 ハチは彼女の大ファン。
ダイヤモンド・クイーン
金髪のツインテールの少女。瞳の中のダイヤマークが特徴。伝説の怪盗、シルバーハートの孫。幼い頃、ジョーカーやスペードと一緒に怪盗になるための訓練をしていた。ある事情から祖父・シルバーハートや怪盗達を憎むようになりジョーカーと闘うが、後に和解。その後はジョーカーに協力している。 明るいが少しわがまま。ダイヤモンド製の剣が武器。
シルバーハート
白髪に白い髭の男性。片眼鏡をつけ、赤く「H」と書かれた白いシルクハットをかぶり、白いタキシードを着ている。「銀の魔術師」と呼ばれる伝説の怪盗で、ジョーカー、スペードの師匠。左目には傷があり、のちのプロフェッサー・Cによってつけられたもの。
シャドウ・ジョーカー
外見はジョーカーに瓜二つの少年。漆黒のシルクハットとマントを身につけている。ジョーカーと対照的に、お宝を手に入れるためには手段を選ばない。ある事情によってプロフェッサー・Cの手下となっている。のちにジョーカーと協力する場面もある。
ローズ
ウェーブのかかった長い金髪の少女。頭の上で2か所お団子にまとめているのが特徴。シャドウ・ジョーカーの妹。数万人に一人と言われる「魔女の力」を持つ。かつてプロフェッサー・Cが差し向けた部隊に襲撃され、力を失って眠り続けていた。
プロフェッサー・C (ぷろふぇっさー・しー)
道化のような仮面をつけ、クローバーのマークの付いたマントを着ている。謎の窃盗団の首領。 シャドウ・ジョーカーをジョーカーに差し向ける。かつてシルバーハートと対決したことがあり、スペード、ダイヤモンド・クイーンにも因縁がある。素顔を見た者は、例え手下でも処刑されてしまう。
鬼山 毒三郎 (おにやま どくさぶろう)
頭頂部が禿げた男性。とがった耳、直角に折れ曲がった口髭が特徴。警視庁怪盗対策本部長。勤務20年のベテランで切れ者。執拗にジョーカーを追い回す。アリババ、ビリジアン、レイ・ドラゴン、スパイダー・A達の協力を仰ぐなど様々な方法でジョーカー逮捕に奔走するが、一向に捕まえられない。
黒崎 ギンコ (くろさき ぎんこ)
黒髪で黒い眼鏡をかけた女性。交通課巡査で、元F1ドライバー。「悪魔の追跡者(デビル・チェイサー)」の異名を持つ。白井モモと組んで改造パトカーに乗り、鬼山独三郎の指示によってジョーカーを追い詰める。
白井 モモ (しらい もも)
小柄でいつも目が笑っている女性。交通課巡査。黒崎ギンコと組んで改造パトカーに乗り、ジョーカーを追う。子どものような風貌だが、元特殊部隊「SAT(スペシャル・アサルト・チーム)」の隊員で、トンファの使い手。
アリババ
褐色の肌にターバンを巻いた男性。初登場時25歳。アラブ首長国連邦の探偵。知り合いと協力して事件を解決するうちにいつの間にか仲間が40人になった。抜群の推理力を持ち、ジョーカーと対決。フランスの探偵ビリジアンと協力してジョーカーからお宝を守ろうとしたこともある。
ビリジアン
初登場時19歳。月と星のマークのついたキャップ型の帽子を被っている男性。フランスの探偵。トリックアートを使ってジョーカーと対決。アラブ首長国連邦の探偵アリババと共に、ジョーカーからお宝を守ろうとしたこともある。ジョーカーのライバルだが、国際指名手配犯と対決した時には彼と協力した。
ミスター金有 (みすたーかねあり)
長い金髪で眼鏡をかけ、口元にほくろのある男性。語尾に「~ザマス」とつけて話す。大金持ちで冷酷。ハチが育った村の宝を盗んだが、ジョーカーに奪われ、以来彼を恨み続けている。のちにジョーカーの師匠シルバーハートやスペード、ダイヤモンド・クイーン達とも対決する。
スパイダー・A (すぱいだー・えーす)
ニューヨーク市警特殊技術部隊のエージェント。普段は気弱だが、任務になると凶暴な性格になる。蜘蛛の糸のように粘るスパイダー・ネットでジョーカーと対決する。
レイ・ドラゴン
チャイナ服を着た女性。香港警察の刑事。女優としてスカウトされ変装してジョーカーを追い詰めた。ネズミが苦手。レイ・ドーラ・ゴンと表記されることもある。
鬼山 ハルカ (おにやま はるか)
髪が長く、鉢巻をした女子。警視庁警部・鬼山独三郎の娘。額に戒疤のような点があり、父の鬼山毒三郎とお揃い。ジョーカー逮捕に動くが、父からは迷惑がられている。空手は30段の腕前。
笹野 パン太 (ささの ぱんた)
いつもパンダの帽子を被っている少年。親友の広山テルと共にジョーカーにエジプトまで連れて行かれた。以来、たびたびジョーカーの活動に巻き込まれている。
広山 テル (ひろやま てる)
キャップ型の帽子を被った少年。親友の笹野パン太と共にジョーカーにエジプトまで連れて行かれた。その後も笹野パン太と共にジョーカーの冒険や騒動に巻き込まれる。笹野パン太とはよくケンカをするが、すぐに仲直りする。
ミス・バタフライ
長い黒髪を巻き上げた女性。ハチが大ファンの小説家。彼女が書く通りの出来事がジョーカーの身に起こる。
DJ・ピーコック (でぃーじぇー・ぴーこっく)
テレビ局のMC。様々な番組の司会を務める。「カウントダウン・テレビジョン」では、視聴率を上げるために24時間以内に死亡する毒に侵されたジョーカーが解毒剤を手に入れるゲームを仕掛けた。「アイドル・グランプリ」ではスペードの助手ダーク・アイが1員となっているアイドルグループ、シャッフル・シスターズにシャボン・スプラッシュで固められてしまった。
ギャンブラー・ファルコン
顔の左側を仮面で隠した長髪の男性。イカサマを使うギャンブラー。カジノ船シーラスベガス号でミスター金有を身ぐるみ剥いだ後、ジョーカーと対決する。
速水 京太郎 (はやみず きょうたろう)
車椅子に乗った少年。高校生ながら天才頭脳で次々と事件を解決していく名探偵で、ジョーカーと対決するが、その後はジョーカーのブレーン的な役割で協力する。
不動 仏滅 (ふどう ぶつめつ)
仏像のような顔の男性。鬼山毒三郎に代わって新たに怪盗対策本部長となった警視庁警部。ジョーカー逮捕の指揮を執る。普段は仏のように優しいが、怒ると鬼のように恐ろしく犯罪者からは「魔神」と恐れられている。
フェニックス
鳥のような手足をした怪盗。背中には羽があって空を飛び、炎を操る。ジョーカーとハチが嵐の日にペンションで出会った。普段は少年の姿で赤井翼と名乗る。ジョーカーとの対決をゲームのように楽しんでいた。
ウルフ
逆立った髪で尖った歯の男性。顔に大きくX型の傷がある。ニューヨーク市警の刑事。スパイダー・Aと共にジョーカーと対決する。
コマンドー殺子 (こまんどーさつこ)
三つ編みの髪に太い眉毛、逞しい肉体の女性。初登場時は20歳。アメリカ海軍兵の父と日本人の母の間に生まれた。ミスター金有が自分の花嫁を決めるために主催した世界花嫁グランプリに出場。ダイヤモンド・クイーンや女性に変装したジョーカー達と対決する。
赤サソリ (あかさそり)
赤茶色の髪で、後ろ髪がサソリの尻尾の形をしている男性。裏社会のなんでも屋。ジョーカーに恨みを持ち、彼の命を狙って怪盗学園]に忍び込む。
天草 乱 (あまくさ らん)
国際警察から派遣された凄腕の刑事。鬼山毒三郎と共にお宝を乗せた特別寝台列車に乗り、ジョーカーを捕えた。
アニメ
書誌情報
怪盗ジョーカー 26巻 小学館〈コロコロコミックス〉
第1巻
(2008-03-28発行、 978-4091404978)
第2巻
(2008-10-28発行、 978-4091407078)
第3巻
(2009-03-27発行、 978-4091407856)
第4巻
(2009-09-28発行、 978-4091408488)
第5巻
(2010-02-26発行、 978-4091408945)
第6巻
(2010-09-28発行、 978-4091411266)
第7巻
(2011-01-28発行、 978-4091411983)
第8巻
(2011-05-27発行、 978-4091412690)
第9巻
(2011-09-28発行、 978-4091413635)
第10巻
(2012-01-27発行、 978-4091413840)
第11巻
(2012-06-28発行、 978-4091414861)
第12巻
(2012-09-28発行、 978-4091415233)
第13巻
(2012-12-28発行、 978-4091415684)
第14巻
(2013-04-26発行、 978-4091416346)
第15巻
(2013-08-28発行、 978-4091416674)
第16巻
(2013-11-28発行、 978-4091416223)
第17巻
(2014-06-27発行、 978-4091417756)
第18巻
(2014-09-26発行、 978-4091418142)
第19巻
(2014-12-26発行、 978-4091418401)
第20巻
(2015-05-28発行、 978-4091420398)
第21巻
(2015-10-28発行、 978-4091421036)
第22巻
(2016-04-28発行、 978-4091421586)
第23巻
(2016-08-26発行、 978-4091421845)
第24巻
(2016-11-28発行、 978-4091422279)
第25巻
(2017-03-28発行、 978-4091423580)
第26巻
(2017-09-15発行、 978-4091424969)