怪談少年

人並み外れた特殊能力を持つ姉と、ごく普通の真面目な弟が、さまざまな怪奇に遭遇していく連作短編集。「まんがグリム童話」2013年4月号から2013年7月号、2013年9月号から2014年4月にかけて掲載された作品。

正式名称
怪談少年
ふりがな
かいだんしょうねん
作者
ジャンル
怪談・伝奇
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概要・あらすじ

ある日の下校途中、六道辻成は姉の六道影絵と行き会う。影絵は、辻成に今晩「よくないモノ」が来ることを伝え、一緒に帰宅すると、彼の全身に筆で守護の呪文を書き込んでいく。そして迎えたその日の夜。影絵は辻成の寝室の隣の部屋に待機し、「よくないモノ」がやって来るのを待ち受ける。

登場人物・キャラクター

六道 辻成 (ろくどう つじなり)

中学生の男子。六道影絵の弟。黒髪で目鼻立ちがはっきりとしていて、普段は白い半袖シャツに学生帽をかぶり、黒いスラックスを着用している。影絵と2人で借家に住んでおり、毎月、大家さんに家賃を手渡しで支払っている。真面目でおとなしい少年だが、特殊な能力を持つ姉と生活をしているがゆえに、怪奇現象に巻き込まれることが多い。 西本カンナとは同じ学校のクラスメイトで、お互いの家に遊びに行くほど仲が良い。

六道 影絵 (ろくどう かげえ)

六道辻成の姉。特殊な能力を持つ。背中まで伸びた長い黒髪の持ち主で、普段は髪をそのままおろしているが、ときどき後頭部で束ねている。弟の辻成と2人で借家に住んでおり、黒い着物の上に白い上着を羽織っていることが多い。依頼を受けて悪霊を祓う仕事をしている。守護の呪文を書いて辻成の身を守ったり、笛を吹いて、体に取り憑いた使い魔を追い祓ったりしている。

西本 カンナ (にしもと かんな)

中学生の女子。六道辻成の同級生。白い半袖のブラウスの襟にリボンを結び、丈の長いスカートを着用している。長い黒髪を後頭部で三つ編みにして1つに束ねている。クラスで一番足が速い。辻成の学生帽をいきなり奪ってからかうなど、明るく元気いっぱいの少女。辻成とは互いの家に遊びに行ったり、一緒に下校したりと仲が良い。

母親 (ははおや)

六道辻成の母親と名乗る女性。髪の毛を中分けで逆立て、尖った耳をした人間の上半身に、蜘蛛の下半身を持つ。ビルやショッピングモールよりも巨大な体で動き回る。糸を吐いて辻成の体の自由を奪い、度々誘拐しようとする。しかし、いつも六道影絵に邪魔をされて失敗に終わっている。

大家さん (おおやさん)

着物姿の小柄な男性。瓢箪(ひょうたん)を逆さまにしたような禿頭で、鼻の下に髭を生やし、出っ歯と福耳が特徴。六道辻成と六道影絵の姉弟が住んでいる借家の大家。毎月、家賃を受け取るために現れる。20年前に殺した妻が夢に出てくるため、寝不足になってしまい、家賃をまけるから夢祓いをしてほしい、と影絵に依頼する。

宿六 (やどろく)

カラスの頭を持つ、ふくよかな体格をした男性。ワイシャツに黒いネクタイを締め、スーツを着用し、頭にハットをかぶっている。六道辻成以外には、普通の人間に見えているため、町中を何食わぬ顔で歩いている。その存在を不審に思った辻成が、後をつけていった結果、西本カンナの家に入って行くのを目撃する。

西本カンナの母親 (にしもとかんなのははおや)

西本カンナの母親。鼻が長く、長い黒髪を後頭部で束ねている。ふとしたときに、夫が大きなカラスに見えることがある。誰にも気付かれないように、サングラスとマスクをして、六道影絵のもとへ相談に訪れる。

竹青 (ちくせい)

着物姿の女性。鋭い眼光の持ち主で、長い黒髪を後頭部で束ねてお団子にしている。六道辻成が西本カンナの父親を探すため、カラスが沢山集まっている神社行った際、辻成の前に突如として現れて、自分の夫がどこにいるのかと尋ねた。普段は人間の女性の姿をしているが、その正体はカラスの化身。人間の姿になって行方をくらました夫の宿六を探していた。

大家の女房 (おおやのにょうぼう)

幽霊の女性。ボサボサの黒髪で足がなく、死装束をまとって、額に天冠を巻いている。20年前に大家さんに殺され、六道辻成と六道影絵の借家の下に埋められている。そのため、大家さんの夢の中に入っては恨み言を吐く。

人形の少女 (にんぎょうのしょうじょ)

少女の姿をした人形。大きな屋敷のベッドに寝かされている。リボンとフリルの付いた洋服を着用し、肩までの長さの黒髪で、前髪を真ん中で分けている。屋敷の寝室で何年も眠り続けており、おばあさんによれば、「眠れる森の美女」のように、男の子からキスをされると、目を醒ますのだという。

おばあさん

屋敷に住んでいる小柄な老婆。長い髪を後頭部で1つに束ねて、お団子にしている。鼻が大きくて長く、メイド服を着用している。人形の少女と共に屋敷に長く住み続けており、人形の少女が男の子からキスをされると、目を醒ますと思い込んでいる。通りがかった六道辻成を呼び止めて屋敷に招き、人形の少女にキスをして欲しいと頼む。

刺青の男 (いれずみのおとこ)

六道辻成が銭湯で出会った男性。短髪で耳が尖っており、背中には、目を閉じた女の生首がリアルに彫られている。そのモデルは元妻。元妻は男たらしの浮気な女で、刺青の男が、男漁りはやめてくれと言っても、小馬鹿にした目で笑われていた。頭に血が上って、元妻を出刃包丁で刺し殺し、首を切り落として彫師の所へ駆け込み、背中に刺青を彫らせた。

刺青の女 (いれずみのおんな)

六道影絵が銭湯で出会った女性。長い黒髪で、背中には、リアルな元夫の生首の刺青が彫られている。若い女性に目がない遊び人の元夫に苦労させられており、出刃包丁で刺し殺した後、首を切り落として彫師のところへ持ち込み、背中に刺青を彫らせた。

黒猫 (くろねこ)

人間の女性の頭に、黒猫の体を持つ人面猫。袋に入って川に流されていたところを西本カンナが発見し、六道辻成が救助した。以前は、夫を持つ普通の人間の女性だった。働きもせずに酒ばかり飲んでいる夫に意見したところ、飼っていた猫と一緒に包丁で刺し殺された。悔しさのあまり成仏できず、夫が証拠を消すために放火した屋敷の焼け跡から蘇った。 しかし、猫と一緒に焼かれたので、体が猫の姿になってしまう。

黒猫の夫 (くろねこのおっと)

黒猫の元夫。黒髪で、白いワイシャツの上から黒いベストを羽織っている。酒乱で暴力を振るい、黒猫の親の遺産があるので働いてもいない。それを黒猫に意見されて逆上し、飼っていた猫と一緒に包丁で刺し殺した。その後、屋敷ごと火をつけて証拠を隠滅。現在は、黒猫の保険金を手に入れ、アパートに引っ越して1人で暮らしている。

別荘に住む少女 (べっそうにすむしょうじょ)

別荘で出会った少女。六道辻成と六道影絵が、週末の連休を利用して別荘を訪れた。長い黒髪で、朝顔の柄の着物に白い羽織を羽織っている。別荘にある沢山の人形たちの主。辻成の来訪に喜び、別荘の庭で鬼ごっこやかくれんぼをして遊ぶ。

祖母ちゃん (ばあちゃん)

おかっぱ頭の女性。全編を通して漫画のコマの端にいる。ふくよかな体型で、紅葉柄の服の上に白いエプロンを着用している。ある朝、巨大な蟲の姿になってしまった六道辻成が、自衛隊の戦車や戦闘機に攻撃された。そして、母親の蜘蛛女に「共に人類の敵となれ」と誘惑されていたところに、突如として現れた。普段は小柄だが、自在に体の大きさを変えることができる。

その他キーワード

猿の手 (さるのて)

猿の左手。六道影絵が、仕事の謝礼に報酬とは別に、客からもらった物。何でも願い事を3つだけ叶えてくれる。日中は動くことはないが、夜になると意思を持って動き出す。眠っている六道辻成の首を絞めようとしていたところを影絵に見つかり、以後は板に釘で打たれて、身動きが取れなくなってしまう。

(ふえ)

丸い形をしたトゲのある笛。六道辻成が、1人で家の留守番をしていた際に、サングラスをかけてマスクをした男性から手渡されたもの。その男性は、六道影絵に頼まれて持ってきた品物だ、と言っていた。これを吹くと、半透明の使い魔が出てきて、吹いた者が殺したい相手を抹殺する手助けをしてくれる。使い魔は一度笛から出てくると、誰かを殺さない限り、笛の中に戻ることはない。

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