概要・あらすじ
マリー・フローラ・ベル(メイ)は悪夢にうなされる日々を送っている。その夢は、10歳くらいの女の子になって証言台へ向かうものであった。夢の中のメイはちゃんと年齢を重ねていく。何度かの法廷の夢のあと、16歳になって寄宿学校へ隔離される夢を見る。しかし、「夢の中の現実」ではラドというボーイフレンドがいて、平穏な日々を送っていた。
そんな彼女には贈り物がよく来る。中身は宇宙空間だったり、荒波の情景だったり。やがて、それも夢だと思うメイ。しかし、実際の彼女はムーア・コート開放刑務所に終身拘禁されている犯罪者なのだった。しかし、それすらも、夢だと思い、早く目覚めることをメイは願うのだった。
登場人物・キャラクター
マリー・フローラ・ベル (まりーふろーらべる)
1968年、当時11歳の彼女は2人の男の子を殺害した罪に問われ、終身拘禁の判決を受けた。作品内では「1978年までの調べによると、まだムーア・コート開放刑務所で刑に服している。おそらくこれからも……」と書かれている。男性についてトラウマがあるらしく、いきなり配達人が下半身を露出したり、ナンパされてSEXを楽しもうとすると、相手がラドだったり。 どちらも狂気が生み出した人物で、メイにとっての悪夢となっている。なお、現実のマリーベル事件の犯人は1980年に出所している。
ママ
メイにとってやさしく接してくれる唯一の存在。夢の不安も打ち明けていたが、それも夢。現実はここ何年もママから刑務所に贈り物は来ていない。
ラドクリフ
ママ公認のメイのボーイフレンド。しかし、友人とヒッチハイクで拾ったクルマの助手席にいて、メイとのSEXを期待するが、メイはラドとの出会いはこんなだったわけがないと否定。悪夢だと確信して、意識はママを探してその場を去る。
リタ
メイの友人。寄宿学校の同級生として夢に出てくるが、実在しているかどうか不明。
シンディ
メイの友人。実在しているのか夢の中だけの存在なのか不明。「夢にまで見てくれるなんて」と言っているが、会ったことのあるはずのラドのことは知らない様子。