概要・あらすじ
財閥のお嬢様であるビアンカ・ベルサーチは、1年前に家出をしたまま行方知れずになっていた。そんな彼女がある日、事故により顔に大けがを負い、ショックで記憶喪失になった状態で発見される。唯一の肉親であった祖父が亡くなったことで、莫大な遺産を相続したビアンカは記憶を取り戻せないまま、何者かによって命を狙われることとなる。
登場人物・キャラクター
ビアンカ・ベルサーチ (びあんかべるさーち)
とび色の瞳とうす茶色の髪を持つ17歳の女の子。血液型はAB型。ベルサーチ財閥の一人娘で、1年前の16歳の誕生日に家出をして以来、ずっと行方不明だった。交通事故に遭って路上に倒れていたところをエリノア・レーマンによって保護されるが、これまでの記憶を失っている。
ティモシー・ステファン (てぃもしーすてふぁん)
一流の腕を持つ整形外科医師の青年。顔面にひどい怪我を負ったビアンカ・ベルサーチの整形手術を行った。精神科医の資格も持っており、ビアンカの記憶喪失の治療も任される。優しくて温厚な性格で、ビアンカにとっての精神安定剤。
ルチアーノ・ロッシ (るちあーのろっし)
セルジオ・ベルサーチの秘書をしている青年で、ビアンカ・ベルサーチを守るために奔走している。もとはイタリア移民の孤児だったのだが、その能力を買われてセルジオの片腕となり、現在は絶大な信頼を得ている。普段は無表情だが、時として優しい笑顔を見せる。
エリノア・レーマン (えりのあれーまん)
セルジオ・ベルサーチの弁護士をしている女性。若いがとても優秀で、ティモシー・ステファンの弁護士も兼任している。家出したビアンカ・ベルサーチを捜索する役目を負っていた。セルジオから絶大な信頼を得ている。
セルジオ・ベルサーチ (せるじおべるさーち)
ビアンカ・ベルサーチの祖父。ベルサーチ財閥の会長だが、今は体調を崩しており療養中。とても厳格で、16歳になったビアンカを早く結婚させようと花婿候補と引き合わせたことが、ビアンカが家出をする原因となった。以降はすっかり気持ちが弱り、優しくなった。
マリア
ビアンカ・ベルサーチのばあやで、昔からビアンカのことをよく知っている。ビアンカの身の回りの世話をしたりするのが仕事。記憶喪失になってからのビアンカのことを偽物ではないかと内心疑っている。