悪魔とドルチェ

悪魔とドルチェ

友達のいない女子高生・小倉マユリと、甘いものに目がない大悪魔・ベルゼビュートが繰り広げる、甘くて苦いロマンチックラブ・コメディ。

正式名称
悪魔とドルチェ
ふりがな
あくまとどるちぇ
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

両親が海外赴任中で一人暮らしの女子高生・小倉マユリは、お菓子作りに勤しむ傍ら、母から教わった召喚の魔法で使い魔を呼び出しては雑用をさせていた。ある日、偶然にも大悪魔・ベルゼビュートを呼び出してしまうが、甘い物に目がないベルゼビュートは、お菓子を交換条件にマユリと契約。その願いを叶えることとなる。

早速、クラスメイトの誕生パーティーへのエスコート役を願うマユリだったが、パーティーの席でベルゼビュートが他人のお菓子を食べようとした姿を見て、なぜか心をかき乱されてしまい、「食べちゃダメ!」と叫ぶのであった。

登場人物・キャラクター

小倉 マユリ (おぐら まゆり)

女子高生。両親が海外赴任しており、現在は一人暮らし。お菓子作りが得意。母から魔法陣の描き方を教わった見習い魔女で、地獄から使い魔を召喚しては使役させていた。ある時、偶然に呼び出した大悪魔・ベルゼビュートと、お菓子を交換条件に契約を結ぶ。引っ込み思案な性格で、高校に入学して半年間、誰も友人ができなかった。 ベルゼビュートのことが好きだが、なかなか素直になれないでいる。

ベルゼビュート

大悪魔で地獄では大公の地位にいる。通称ビュート。甘い物に目が無い。偶然、呼び出されたマユリのお菓子を気に入り、お菓子を作ってもらうことを条件にマユリと契約を交わした。専用の魔法陣を使って直接呼び出すことができる。自覚はないが、マユリに対して好意を持っており、独占欲も強い。 マユリのために良かれと思って行動するが、人間界の常識を知らないため、結果的にマユリを怒らせてしまい、落ち込むこともしばしば。

メフィスト・フェレス (めふぃすとふぇれす)

ベルゼビュートの部下の悪魔。「マユリと友達になれ」というベルゼビュートの命令を受けて、「マコト・フェアフィールド」の偽名でマユリのクラスに転校生としてやってくる。マユリには「マコちゃん」と呼ばれる。ベルゼビュートに対する忠誠心はあるが、時折ベルゼビュートをからかって遊ぶことも多い。 クラスの女子に人気が高いにもかかわらずマユリしか相手にしないため、その結果マユリが嫌がらせを受ける原因にもなっている。

ユフィール

ベルゼビュートの幼馴染みで、地獄一を自負する薬師。ベルゼビュートのことが好き。小さい頃、ベルゼビュートにお菓子を作ってあげたものの、あまりの不味さに吐かれてしまい、それ以来、食べてもらえないでいた。そのため、マユリに習ってお菓子を作ることになる。お菓子を作り終えた後、マユリを毒の香で死なせてしまおうとするが、ベルゼビュートの涙を見て心を改め、解毒剤を作ってベルゼビュートに渡した。

フロスト

地獄の悪魔の一人。かつて幼い頃、ベルゼビュートの庭に迷い込んでしまい、仕掛けてあった罠にかかって、三日三晩、生死の境をさまよった。以来、ベルゼビュートに対して敵愾心を持っている。マユリを掠って自分の城に軟禁して、ベルゼビュートを困らせようと思ったが、ベルゼビュートを信じるマユリの姿に心動かされる。

アスタロト

マユリの母に召喚された大悪魔。死んだマユリの実父の代わりに、マユリが成人するまでの間、父親となる契約をマユリの母と交わした。海外赴任中だったが、休暇を利用して帰宅。その際にベルゼビュートのことを知る。ユフィールと手を組んでマユリとベルゼビュートの仲を裂こうと画策するが、「父と母に憧れていた」というマユリの言葉を聞いて、二人のことを認める。

只野 (ただの)

マユリと同じ学校の生徒。廊下でぶつかって落とした携帯電話を取り違えたことがきっかけになって知り合う。誰の番号も登録していない携帯を見てマユリに興味を持ち、友達になった。メールを送ったり、放課後にたこ焼きを食べに行ったりしている。

岡本 典子 (おかもと のりこ)

マユリのクラスメイト。マユリ同様、クラスに馴染めず孤立していた。ある日、学校でマユリがベルゼビュートを呼び出す様子を目撃。その夜、覚えた魔法陣と呪文を使ってベルゼビュートを呼び出すと、お菓子と引き替えに強くなることを望む。その後、地味な見た目から一変。 さらに悪魔の力で自由気ままに振る舞うようになり、マユリをいじめていたクラスメイトを蛙に変えてしまう。悪魔の力の影響で体が怪物化して絶望するが、マユリの尽力で元に戻り、マユリの友達となる。

三木本 (みきもと)

マユリのクラスメイト。有名な地主の娘。自らの誕生パーティーにマユリも含めたクラス全員に招待状を送るが、友達のいないマユリに無理はしなくてもいいと気を遣う。パーティーでは、人間に姿を変えたベルゼビュートに、一流職人に作らせたスイーツをご馳走しようとしてマユリに邪魔される。

マユリの母 (まゆりのはは)

マユリの実母。マユリが生まれて間もなく、夫を亡くしてしまうが、悪魔アスタロトを召喚、マユリが成人するまでの父代わりとなる契約を交わした。その後は、ハロウィンパーティーに一緒に出掛けるなど、アスタロトと仲睦まじく過ごし、現在は二人で海外に赴任している。マユリに魔法とお菓子のレシピを教えた。

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