愛しのアニマリア

愛しのアニマリア

人間のおじさんのイツキに恋をしたオランウータンの女の子、オラミの姿を描く、種族ガン無視ラブロマンスコメディ。作中に登場する人間はオラミが恋したおじさんだけで、それ以外はさまざまな動物を擬人化したキャラクターとなっている。「漫画アクション」2019年5月7日号から掲載の作品。

正式名称
愛しのアニマリア
ふりがな
いとしのあにまりあ
作者
ジャンル
ラブコメ
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あらすじ

第1巻

元気一杯なオランウータンの女の子、オラミは最近、アパートの隣室に住む人間のおじさんに恋をしている。しかし、毎朝6時に窓を開けてタバコを吸うおじさんの横顔を、花に水をやるふりをして眺めるだけで、話し掛けたこともなかった。オラミは、昔から好きな男子にどう接したらいいかわからずに、ついラリアットを食らわしてしまう癖があったのだ。オラミと同じアパートに住む親友のフリルは、そんなオラミの恋を応援するため、オラミとおじさんの部屋の番号プレートをこっそり入れ替える。フリルの狙いどおり、間違えてオラミの部屋のドアを開けたおじさんに、オラミは勇気を出して声を掛ける。しかしその直後、オラミはおじさんについうっかり強烈なラリアットを決めてしまう。(第1話。ほか、6エピソード収録)

第2巻

隣室で暮らす人間のおじさんのイツキに恋をするオラミは、おじさんと自然に会話ができるほどの仲になっていた。ある日、川辺の土手で絵を描いているおじさんを見かけたオラミは、おじさんのことが好きだと自分の気持ちをはっきりと伝える。しかし、おじさんは親子ほどの年の差があることを理由に、オラミの気持ちには応えられないと告げる。降りしきる雨の中、自分が失恋したことを悟ったオラミは、人目もはばからずに号泣するのだった。(第8話。ほか、7エピソード収録)

登場人物・キャラクター

オラミ

オランウータンの女の子。年齢は18歳。アパート「メゾンフィッシュスケイル」の305号室で一人暮らしをしている。漫画家を目指しており、「やんちゃな子犬バーサーカー」という投稿用の作品を執筆している。どこにでもいるふつうの女の子だが、非常にポジティブな性格で、口調はギャルっぽい。握力は推定500キロで、毎朝素手でスイカや野菜を握りつぶしてスムージーを作っている。隣室に住む人間のおじさん、イツキに恋をしているが、恋愛には奥手。

イツキ

人間の中年男性。近くの大学で美術の教授を務めており、イツキ自身も絵を描いている。アパート「メゾンフィッシュスケイル」の304号室で一人暮らしをしている。アパートの隣室に住むオラミから好意を抱かれており、オラミからラリアットされたり、背負い投げされたりしてもまったく怒らない優しい性格の持ち主。

フリル

眼鏡をかけたかわいいネコ科の女の子。アパート「メゾンフィッシュスケイル」の202号室で一人暮らしをしている。オラミが「宝」と表現するほどの大親友。幼い頃は両親が共働きのため一人でいることが多く、学校の弁当も作ってもらえずにコンビニ弁当で済ませていた。そのためにクラスメートから意地悪されることもあり、机に彫刻刀で「滅」と彫るほど心がすさんでいた。当時、そんな闇から救ってくれたのがオラミだった。今ではオラミの漫画執筆を手伝ったり、恋のアドバイスをしたりと、オラミの一番の理解者でもある。

エドワード・ブリュッセル

オオカミの男性。オラミたちが暮らすアパート「メゾンフィッシュスケイル」の管理人を務めている。いつもアパート入り口の受付で居眠りをしている。金とうまい話にしか興味がなく、気性も荒いために住人への態度も厳しい。特にオラミとは犬猿の仲である。

ケヴィン

ハダカデバネズミの青年。アパート「メゾンフィッシュスケイル」で一人暮らしをしている。イツキが教授を務める大学のダンス学科に通っている学生。イツキを尾行するオラミに興味を持ち、大学を案内して以来、オラミとなかよくなる。ファッションセンスがなく、いつも変な文字のプリントされたTシャツを着ている。

キーラ

チーターのお姉さん。大学でイツキの助手を務めている。長いまつ毛にきれいな毛並みで、オラミが「美のカリスマ」という印象を受けたほどのオシャレな美人。イツキの絵のヌードモデルもしている。漫画が大好きで、オラミともすぐになかよくなった。親切な優しい性格で、オラミがイツキとうまくいくように応援している。

コウモリ

コウモリの男の子。アパート「メゾンフィッシュスケイル」の405号室にこっそり寝泊りしている。親とケンカして故郷の洞窟を飛び出し、上京したものの宿に泊まる金もなく、3日3晩飲まず食わずでさまよったのち、たまたま開いていた窓から405号室に侵入した。空腹のあまり無意識でイツキの血を吸ってしまったが、管理人のエドワード・ブリュッセルから匿ってくれたイツキとオラミの優しさに打たれ、故郷へ帰っていった。

コプリー

オネエ口調で話すアルパカの男性。オラミが漫画を持ち込んだ出版社「双歯社」が発行している「漫画ハクション」の編集者。オラミの投稿作品「やんちゃな子犬バーサーカー」に、荒削りだが強いパッションを感じて、担当を申し出た。作品を読むだけで、作者の好きなものまでわかるというベテラン編集者。オラミの力を引き出すために、オラミの恋はまだ本物ではないと厳しい言葉を投げつけた。

ステイシーおばあちゃん

モグラのおばあちゃん。アパート「メゾンフィッシュスケイル」の203号室に住んでいる。目は悪いが鼻が利き、高熱を出したオラミの看病をするために部屋を訪れて、どんなカゼもたちまち治るという1000の漢方を用いた対カゼ撃退おかゆを作った。

店長 (てんちょう)

牛の男性。フリルがアルバイトをするメイド喫茶「ダーウィン」の店長を務めている。アパートの部屋に開けた穴の修理代を稼ぐ必要のあるオラミをアルバイトとして採用した。アルバイト中のオラミの天然気味の言動にツッコミを入れまくっている。

兄貴 (あにき)

犬っぽい男性。街のゴロツキ「バッドパピヨンズ」を率いており、サングラスをかけている。手下を引き連れてメイド喫茶「ダーウィン」を訪れ、アルバイトをしていたオラミをからかうが、すぐさま撃退される。

アーウィン

アードウルフの青年。アパート「メゾンフィッシュスケイル」の405号室に引っ越してきた。次の春から大学生になるため、ネットで見つけたメゾンフィッシュスケイルであこがれの一人暮らしを始める。以前、たまたま客として訪れていたメイド喫茶「ダーウィン」で、ゴロツキを撃退するオラミを見て一目惚れしており、偶然メゾンフィッシュスケイルでオラミと再会する。

幻覚ちゃん (げんかくちゃん)

オラミが、幻覚として見えるようになった妖精のような女の子。背中から小さな羽が生えており、水玉のワンピースを着て、ポワポワと宙に浮いている。ロリポップキャンディを舐めながら、オラミに恋のアドバイスを送る。

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