概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
山戸 迅火 (やまと じんか)
仙道をあやつる青年。黒い髪を長く伸ばした偉丈夫。たまとは義姉弟の契りを交わしており、彼女の弟として行動している。ひょうひょうとした態度ながら、人間への嫌悪感を抱いている。「闇(かたわら)」と呼ばれる物の怪や妖の類いを友として育ったため、闇の者たちにはかなり友好的に接している。人間嫌いなのは幼い頃、友の闇を人間に殺されたのが原因で、現在は自らも完全な「闇」になる方法を探している。たまの力を借りることで、彼女の闇としての力を借り受ける「精霊転化」を使うことが可能となる。この力によって髪が白くなり、狐の尻尾が生える闇の姿となるが「未完成な術」らしく、完全な闇になることはできない。師匠は「不死鳥殺し」と呼ばれる伝説的な武仙で、師匠からさまざまな武術と仙術を受け継いでいるため、戦闘能力は非常に高い。
たま
狐から転じた闇「妖狐」の女性。見た目は人間の童女のような姿で、妖狐の証である狐の耳と尻尾を生やしている。毛並みは明るめの小麦色で、小柄な容姿も相まって、事情を知らない者からは子供扱いされることが多い。しかし実年齢は200歳を超え、山戸迅火とは義姉弟の契りを交わしており、義姉として扱われている。迅火とは正反対に人間好きで、盗賊にすら説法をして、改心をせまるようなお人よし。迅火の人間嫌いにもたびたび苦言を呈し、彼の心変わりをうながしている。現在は乱世の世を憂い、迅火と共に世直しの道中、危険な賊や闇を退治している。同じ闇でも、人間に危害を加える闇「障妖(さわり)」とは明確に区別されており、僧兵たちからも無害な存在として見逃されている。迅火が「精霊転化」をする際に自らの力を貸し与えているが、その際は存在が人間に近づくため、黒髪の童女のような姿となる。大根が好物で、生でかじるほど目がない。