推しが武道館いってくれたら死ぬ

推しが武道館いってくれたら死ぬ

贔屓の女性アイドルが武道館でライブができるほど人気者になったら死んでもいいと思っているオタク女性と、そんな彼女の応援をありがたく思いつつ、うまく感謝の気持ちを表現できないアイドルのすれ違いをコミカルに描いたアイドル応援コメディ。「COMICリュウ」2015年8月号から連載の作品。

正式名称
推しが武道館いってくれたら死ぬ
ふりがな
おしがぶどうかんいってくれたしぬ
作者
ジャンル
アイドル
レーベル
リュウコミックス(徳間書店)
巻数
既刊10巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

岡山県に住む20歳のフリーター・えりは、地元のローカルアイドルグループ「Cham jam」の熱烈なファン。最も推しているメンバーである市井舞菜のために、収入のすべてを捧げてファン活動を行なっていた。しかし、肝心の舞菜はグループ内でも人気最下位なうえ、えりが握手会で会話しようとしても、なぜかいつも冷たく接していた。実は舞菜もえりの事を非常に大切に思っており、恋愛に近い感情すら抱いているのだが、アイドルは特定のファンと親しくし過ぎてはならないという暗黙のルールがある。そのため、わざとそっけなく振る舞っていたのである。そんなある日、舞菜は人気下位にもかかわらず、急きょグループの代表としてイベントに出演する事になる。自分のファンなど会場には一人もいないだろうと不安になる舞菜だったが、当日、そこには当然のようにえりがいた。感激した舞菜は、どうにかしてえりに感謝の気持ちを伝えようとする。しかし結局うまく行かず、舞菜がえりを嫌っているという誤解は解けずに終わってしまうのだった。

第2巻

Cham jam」では、グループ内人気投票が開催される事になった。どうしても市井舞菜を上位にしたいえりは、投票券付きCDを買うためアルバイトに励むが、無理がたたって、大ケガをしてしまう。そんなえりの努力が実を結び、中間発表で舞菜は見事3位となる。しかし、投票終了までCDを買い続ける事は、今のえりにはできない。そこでえりは握手券付きCDを買い控える事にするが、舞菜はこれによって、えりに会う機会が減るのを淋しく感じていた。そんなある日、Cham jamファン内で、えりが推しているメンバーを変えたという噂が流れる。ほかのファン達は、有名ファンであるえりの動向が投票結果を左右すると考えるあまり、えりの些細な変化を目にしては、無根拠に騒ぎ立てていたのである。舞菜が強い不安を感じる中、今度は松山空音が男性と歩いていたという目撃情報が出る。空音の熱心なファンであるは傷つき、ファン卒業すら考えてしまう。しかし、噂の真相は何と、空音に似ていると評判の基の妹・基玲奈が基と歩いている姿を、ファンが空音が恋人と歩いていると勘違いした、というものであった。安心した基は、これからも空音のファンを続ける決意をする。

第3巻

Cham jam」グループ内人気投票最終日。ようやくケガが治ったえりは、ギリギリまでアルバイトをし、投票券付きCDを一枚でも多く購入しようとしていた。しかし最終日の朝、えりは体調を崩して足を滑らせ、川に落ちてしまう。そしてようやくCD販売場所に着いた頃には、投票時間は過ぎてしまっていた。こうして人気投票は終了し、市井舞菜は結局最下位に終わってしまう。しかし、スタッフの三崎からえりの思いを知らされた舞菜は、えりの応援に心から感謝し、次回の握手会でこの気持ちを絶対に伝えようと誓うのだった。一方その頃、スキャンダル疑惑を払拭できなかった松山空音は大幅に順位を落として5位に終わり、そんな空音にすら勝てなかった横田文は悩んでいた。さらにそれが理由で文はつい空音に冷たい態度を取ってしまうが、空音がいっさい言い訳せず仕事に徹する姿を見て反省し、仲直りするのであった。そして年が明けて2月。えり達はCham jamのバレンタインイベント会場で、たまたま見に来ていた別のアイドルグループファンから衝撃の事実を知らされる。それはCham jamが、今度行われるイベント「岡山アイドルフェス」に出演するらしいという事だった。

第4巻

Cham jam」が中国・四国地方のローカルアイドルを集めたイベント「岡山アイドルフェス」に出演する事になった。ほかの出演者が気になるえりくまさは、さっそくめいぷる♡どーるのライブを見に行くが、その会場で何と、横田文寺本優佳に出くわす。文達もほかの出演者が気になっており、Cham jamがほかのアイドルに勝つにはどうしたらいいか、偵察に来たのだという。一方その頃、めいぷる♡どーるのメイは、以前の仲間である五十嵐れおに対して、ステライツの村井夏未は、いとこである伯方眞妃に対して複雑な思いを抱いており、それぞれCham jamをライバル視していた。そして訪れた岡山アイドルフェス当日、Cham jamは初めての大きな会場と、ライバルからのプレッシャーに緊張しつつも、無事にライブを成功させる。しかし、出演者の中では自分達はまだまだ無名である事を自覚し、これからもっと精進しようと誓うのだった。

モデルになった町

本作『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の舞台は実在の岡山県となっている。作者の平尾アウリも岡山県倉敷市の出身である事から、作中には、岡山県民は何かにつけてきび団子を人に渡したがるといった岡山県民あるあるネタなど、地元に密着した話題が多数登場する。

登場人物・キャラクター

えり

20歳のフリーターの女性。前髪を真ん中で分けて額を見せ、腰まで伸ばした淡い茶色のロングヘアを高い位置で結んだポニーテールの髪型をしている。地元のローカルアイドルグループ「Cham jam」の熱烈なファンで、最も推している市井舞菜のために、収入のすべてを捧げてファン活動を行なっている。そのため私服はすべて売り払っており、高校時代の指定ジャージしか持っていない。 周囲からは「えりぴよ」のニックネームで呼ばれている。2年前のある日、偶然にCham jamのライブを見て、舞菜の虜になる。その際、その場にいたくまさから舞菜の情報を教えてもらった事がきっかけで、舞菜の追っかけを始める。しかし、ライブ中に舞菜のかわいさに興奮して鼻血を出したり、舞菜と話したいあまり握手券付きCDを買い占めたり、ハンドルネームを変えて舞菜のブログに毎回何十件ものコメントを投稿するなど、あまりに強烈な愛情を注いでいる事から、Cham jamファンからは敬遠されている。 そのため、ファン仲間はくまさと基しかいない。誕生日は5月1日で、血液型はA型。身長は162センチ。 出身地は岡山県岡山市。

市井 舞菜 (いちい まいな)

岡山県のローカルアイドルグループ「Cham jam」に所属する、17歳の女性。担当カラーはサーモンピンク。前髪を目の上で切り、肩につくほどまで伸ばした淡いピンク色の内巻きセミロングヘアにしている。内気でシャイな、不器用な性格。そのため自分をうまくアピールできず、アイドルにあこがれてCham jamに加入したものの、グループ内の人気は最下位に甘んじている。 さらに、アイドルとしての自信がなく、人気面においても技術的な面においても、自分にはセンターポジションを目指す資格はないと思っている。それでも熱心に応援してくれるえりの事を非常に大切に思っているが、アイドルは特定のファンと親しくし過ぎてはならない事から、いつもえりにはそっけなく振る舞っている。 しかし、えりの常軌を逸するほどの愛情に何度も触れるうち、次第に自分の気持ちを素直に伝えるようになる。誕生日は1月18日で、血液型はA型。身長は152センチ。出身地は岡山県倉敷市。特技は将棋。

五十嵐 れお (いがらし れお)

岡山県のローカルアイドルグループ「Cham jam」に所属する女性で、年齢は22歳。グループのリーダーを務めており、担当カラーはピンク。前髪を目の上で切って左寄りの位置で分け、腰まで伸ばしたピンク色のロングヘアを耳の上で結んだツインテールの髪型をしている。口元にほくろがある。穏やかで心優しい性格でグループ愛も強く、センターポジションを務めている。 ファン対応も丁寧な事から、グループでの人気はトップ。3年ほど前までは別のグループに所属していたが、グループがある日突然解散。それでもアイドルになる道をあきらめられず、現在の事務所に拾ってもらう形で、Cham jamのメンバーとなった。前所属グループの解散が今でも心の傷になっており、Cham jamにかける思いは人一倍強い。 誕生日は10月25日で、血液型はAB型。身長は156センチ。出身地は岡山県勝田郡。趣味はくまグッズ集め。

松山 空音 (まつやま そらね)

岡山県のローカルアイドルグループ「Cham jam」に所属する女性で、年齢は18歳。担当カラーはブルー。前髪を目の上で切り、耳の下まで伸ばした青のボブヘアにしている。クールで落ち着いた性格のしっかり者。しかし、少し抜けたところがあり、楽曲の歌詞や振り付けをよく忘れてしまう。ファンの反応に敏感で、一見関心のなさそうに振る舞っているものの、実はよく自分の名前でエゴサーチをしている。 Cham jamに加入するまではアイドルになりたいという気持ちは特になく、趣味のテニスに打ち込む日々を送っていた。しかしある日、五十嵐れおのライブを見て関心を持ち、その後、叔母が勝手に現在の事務所に応募した事でCham jamのメンバーとなった。れおの事を非常に尊敬しており、Cham jamのセンターはつねに、れおでいてほしいと考えている。 ファンに対しては、わざと相手に期待させるような態度を取る「釣り」対応をする事で知られており、松山空音に恋愛感情を抱くファンは多い。誕生日は2月13日で、血液型はA型。身長は157センチ。出身地は岡山県岡山市。趣味はテニス。

伯方 眞妃 (はかた まき)

岡山県のローカルアイドルグループ「Cham jam」に所属する女性で、年齢は19歳。担当カラーはイエロー。セクシーな雰囲気を漂わせた、落ち着いた性格の持ち主。しかし、やや気分屋なところがあり、ファンを振り回わす事がある。ある日、いとこの村井夏未と街を歩いていた際にスカウトされてアイドルになった。そのため、ほかのメンバーに比べて、アイドルとしての執着が薄い。 だがグループでは、3位の人気を誇っている。水守ゆめ莉と仲がよく、実力派だが引っ込み思案なゆめ莉が、もっと人気メンバーになってほしいと思っている。そのため、Cham jamの人気投票では周囲に内緒で投票券付きCDを買い、ゆめ莉に投票していた。人気投票後も、自分に自信のないゆめ莉を鼓舞し、自分の横に並びたてるアイドルになってほしいとつねに励ましている。 一方でアイドルとしての自分自身には満足しておらず、さらにCham jamがあまり売れていないため、人に自慢できるような活動ができていないと悩んでいる。誕生日は6月2日で、血液型はO型。身長は160センチ。出身地は香川県高松市。趣味は買い物。

寺本 優佳 (てらもと ゆうか)

岡山県のローカルアイドルグループ「Cham jam」に所属する女性で、年齢は16歳。担当カラーはホワイト。前髪を目の上で切って左寄りの位置で分け、胸につくほどまで伸ばした紫色のストレートロングヘアにしている。右目の下に、縦に並んだほくろが二つある。底抜けに明るく、物怖じしない無邪気な性格。一方で、やや場の空気が読めず、忘れっぽいのが弱点。 何事もそつなくこなす事と、ファンの扱いに長けている事から、グループでは3位の伯方眞妃とほぼ同等の人気がある。自分の事を好きだと言ってくれるファンが好きで、より好かれるアイドルになれるよう、ファン対応に心血を注いでいる。そのためファンの心をとらえるのが非常にうまく、たとえぞんざいな態度を取る事があっても、ファンにはそれがかえって喜ばれており、メンバーからは寺本優佳は得なキャラクターだと思われている。 誕生日は8月5日で、血液型はAB型。身長は156センチ。出身地は岡山県玉野市。趣味はソーシャルゲーム。

水守 ゆめ莉 (みずもり ゆめり)

岡山県のローカルアイドルグループ「Cham jam」に所属する女性で、年齢は17歳。担当カラーはパープル。前髪を目の上で切り、肩につくほどまで伸ばした金色の内巻きセミロングヘアにしている。伯方眞妃からは「ゆめ」と呼ばれている。おっとりとした引っ込み思案な性格で、知人に勧められてアイドルになった。そのため、歌唱力は高くダンスも得意で、技術的にはグループNo.1なものの、消極的な性格が災いして人気はいまひとつである。 グループでは眞妃と仲がよく、プライベートでもよくいっしょに行動している。アイドルとして眞妃を尊敬しており、そのため、自分自身も人気者になりたいが、眞妃だけはつねに自分以上でいてほしいという複雑な思いを抱いている。 誕生日は12月30日で、血液型はA型。身長は155センチ。出身地は神奈川県。趣味は買い物。

横田 文 (よこた あや)

岡山県のローカルアイドルグループ「Cham jam」に所属する女性で、年齢は18歳。担当カラーはグリーンで、衣装や個人グッズにもこの色が使用されている。前髪を目の上で切り、胸の上まで伸ばしたピンク色のセミロングヘアを巻いて、耳の下で結んだツインテールの髪型をしている。Cham jamに入った頃は五十嵐れおに似た髪型だったが、印象が似てしまうという理由から現在の髪型に変えた。 ニックネームは「あーや」。明るい性格で気が強い。自ら志願してアイドルになり、グループのセンターになりたいという思いでCham jamに入った。そのためモチベーションが非常に高く、ほかのローカルアイドルについても勉強している、まじめな努力家でもある。しかし、アイドルグループにおいては妹系・ロリータ系はセンターに選ばれにくい事や、ついファンに対してむらのある対応をしてしまう事から、思うように人気が出ず悩んでいる。 Cham jamの活動と並行して、メイド喫茶でアルバイトをしており、店で会ったのがきっかけで、えりとは比較的親しい。誕生日は7月21日で、血液型はB型。身長は147センチ。 出身地は岡山県新見市。趣味はアニメ鑑賞。

くまさ

えりと基のファン仲間で、30代半ばの男性。前髪を額が見えるほど短く切ったショートカットの髪型で、眼鏡をかけている。体型は太目で、帽子をかぶっている事が多い。五十嵐れおの熱狂的なファンで、れおがCham jamに移籍する前から応援を続けている。そのため、Cham jamファンの中でも最古参であり、れおの一番のファンである「TO(トップオタク)」として知られている。 また、れおからの信頼も厚く、アイドルとファンとして、良好な関係を築いている。現在は何事もれお最優先で生きており、れおを応援するために会社勤めをやめてしまうほど、すべてを捧げている。えりとは、えりが偶然Cham jamのライブを観覧した際、くまさから声を掛ける形で知り合い、親しくなった。 その後はつねにいっしょにファン活動をするほど仲がいいが、えりには友人と言うよりも、会社の同僚のような存在だと思われている。

(もとい)

えりとくまさのファン仲間で、20代半ばの男性。基玲奈の兄。前髪を眉が見えるほど短く切って左寄りの位置で分けた、刈り上げウルフカットの髪型をしている。目が釣り目で細く、いつも目を閉じているように見える。比較的最近「Cham jam」のファンになっており、推しているメンバーは松山空音。空音に対しては、アイドルとしてと言うよりも、一人の女性として惹かれている。 そのためリアルに恋愛感情を持っているファン、いわゆる「ガチ恋」オタクであり、空音にスキャンダル疑惑が出た時は、ショックのあまりファンをやめそうになった。それが誤解と判明したあとも、空音に親しい男性がいるのではと想像するたびに傷ついたり、同じ空音のファンに対しても敵意を抱いてしまったりと、気苦労の絶えない生活を送っている。 えりとくまさほど熱狂的なCham jamファンではないが、二人と親しくしているためにCham jamファン達のあいだでは浮いてしまっており、悩んでいる。

基 玲奈 (もとい れな)

基の妹で、高校3年生の女子。前髪を目が隠れそうなほど伸ばして右寄りの位置で分け、顎の高さまで伸ばした内巻きボブヘアにしている。松山空音と間違えられるほど容姿がよく似ている。クールで落ち着いた性格で、特にアイドルには関心がなかった。しかし高校3年生の夏、友人が出演した岡山のファッションイベント「ガールズフェスタ」を観覧した際に市井舞菜の存在を知り、舞菜のファンになる。 その後、受験勉強の合間を縫って、兄といっしょにCham jamのライブを見に行くようになった。舞菜からは、貴重なファンとして非常に歓迎されている。また、この時に兄から紹介される形でえりとくまさとも知り合った。

メイ

アイドルグループ「めいぷる♡どーる」に所属する女性。前髪を目の上で切り、腰まで伸ばしたストレートロングヘアにしている。五十嵐れおとは、以前同じグループに所属していた。しかし、当時自分の方がれおよりも圧倒的に人気があった事から、グループが解散した今でも、れおに対して見下した態度を取る。

村井 夏未 (むらい なつみ)

伯方眞妃のいとこで、香川県のローカルアイドルグループ「ステライツ」に所属する若い女性。前髪を右寄りの位置で斜めに分け、肩につくほどまで伸ばしたセミロングヘアを二本の三つ編みにしてまとめている。ニックネームは「なっつ」。気が強く自由奔放な性格で、やや他人を見下したところがある。眞妃の事が大好きで、本当は眞妃と同じアイドルグループで活動したいと思っていた。 そのためCham jamのメンバー、特に眞妃と親しい水守ゆめ莉をライバル視しており、自分がいかに眞妃と仲がいいかを過剰にアピールしたがるところがある。

三崎 (みさき)

Cham jamの運営スタッフを務める若い女性。前髪を眉が見えるほど短く切って真ん中で分け、顎の高さまで伸ばしたボブヘアにしている。体型は太目。えりとは顔見知りで、えりの熱心なファン活動に驚きつつも一目置いている。そのため、グループ内人気投票の最終日、えりが投票券付きCDを時間内に持って来られなかった際、無効になった投票券付きCDをすべて持ち去って行った際は、その思いに感激し、こっそりそれを市井舞菜に伝えた。

美結 (みゆう)

えりの友人で、えりと同じ工場で働く若い女性。前髪を目の上で切り、顎の高さまで伸ばしたボブヘアにしている。えりとは休憩時間にいっしょに食事をするなど仲がいいが、えりがCham jamのファンである事は知らなかった。しかし、Cham jamがテレビ出演する事になった際、どうしても一人では見られないとえりに頼まれていっしょに見る事になったのがきっかけで、えりの趣味を知った。 えりの趣味を理解できないと思っていたが、その後、深夜番組で偶然見かけたアニメキャラクター「冬太朗」に一目惚れをする。以降は冬太朗の熱心なファンになり、えりとジャンルは違うものの、同じオタク仲間となった。

ヨシムネ

くまさの知人で、元アイドルファン仲間の中年男性。前髪を眉上で短く切った刈り上げショートカットヘアで、眼鏡をかけている。アイドルグループ「めいぷる♡どーる」のメイのファンで、メイが以前のグループにいた頃から応援している。当時、メイが五十嵐れおよりも人気があり、現在もめいぷる♡どーるがCham jamより人気がある事から、それを自分とくまさの関係にも反映させ、くまさに対して見下した態度を取る事がある。

ふみ

Cham jamファンの若い男性。推しているメンバーは寺本優佳。前髪を額が見えるほど短く切った、癖のあるショートカットヘアにしている。目が細く、いつも目を閉じているように見え、体型は太目。本名は不明。穏やかな性格ながら不器用で、口下手。そのため優佳との握手会では、いつもうまく気持ちを伝えられずにいる。優佳の自由で予測がつかない行動に振り回されつつ、寛容。 優佳には熱心なファンとして認知されており、ふみが優佳を応援するのは、優佳にとって当然の事だと思われている。

集団・組織

Cham jam (ちゃむ じゃむ)

岡山県を中心に活動する、平均年齢19歳の女性七人組アイドルグループ。しかし知名度は低く、地元にもあまり認知されていない。通称「ちゃむ」。メンバーは、五十嵐れお、松山空音、伯方眞妃、寺本優佳、水守ゆめ莉、横田文、市井舞菜で、前回の人気投票ではこの並びの順に人気が高かった。その後、再度投票が行われた際は、スキャンダル疑惑で大きくランクダウンした空音が下から三番目になったが、それ以外の順番は変わっていない。 ちなみに事務所がプッシュしたいのはれお、空音、眞妃の三人のみで、残りの四人はなかなかスポットが当たらず、グループ内格差が激しい。

書誌情報

推しが武道館いってくれたら死ぬ 10巻 徳間書店〈リュウコミックス〉

第1巻

(2016-02-13発行、 978-4199504914)

第9巻

(2022-09-13発行、 978-4199507892)

第10巻

(2024-01-13発行、 978-4199508417)

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