概要・あらすじ
2019年、新宿には小規模の核テロがおこったことから放射能が残るとされる地域がある。そこで探偵事務所を開く紫擾津那美に、立花静香からひとつの依頼が舞い込む。それは、鬼となった恋人、蔵座栄次を見つけ出し、退治してほしいというものだった。本業を鬼退治とする津那美はこれを受け、調査を開始する。
立花静香の恋人が鬼と化した裏には、製薬会社の作成したドラッグが絡んでいた。
登場人物・キャラクター
紫擾 津那美 (しじょう つなみ)
新宿の、小規模の核テロがおこったことから放射能が残るとされる地域で紫擾探偵事務所を開いている。探偵と称してはいるものの、本職は鬼退治。火炎を操る能力を持つ。
立花 静香 (たちばな しずか)
紫擾津那美に鬼と化した恋人、蔵座英次を探してほしいと依頼してきた女性。蔵座英次が鬼と化し、襲われた際の傷で首から下はほとんど人工臓器となっている。自身も蔵座英次を探すため、歌舞伎町の風俗店で体を売っている。
蔵座 英次 (くらざ えいじ)
立花静香の恋人。製薬会社の投薬実験を受け、鬼となる。恋人の立花静香を襲った後、姿を消す。
晃龍 (こうりゅう)
風を自在に操る風使いの中国人男性。鉄柱をも切り裂く風龍剣という技を持つ。妹の茜龍と対で戦う。茜龍には恋愛感情を抱いており、嫉妬から恋人を殺した事があるほどである。立花静香の依頼を受けた紫擾津那美にこの事件から手を引けと脅す。
茜龍 (ちぇんろん)
晃龍の妹。兄である晃龍とともに紫擾津那美を狙う。、好みの男性が切り刻まれるところを見たいという性癖を持つサディスト。紫擾津那美のことを気に入り、殺したいと思っている。
澄枯 (てんくー)
紫擾津那美の協力者で、調査等を担当する中国人男性。中肉中背の身体ながら、徒手での戦いを得意とする。狼男で自らの意志により変身することが出来る。幽霊とちりめんじゃこが苦手。
工藤 (くどう)
鐘薪興業専務。暴力団構成員。晃龍たちが雇われた会社の依頼で鬼となった蔵座英次をかくまい、女性を餌として与えている。長ドスの使い手で、その腕は晃龍と渡り合い、その首を落としかけるほどである。
熊沢 (くまざわ)
新宿警察署に勤務する警部。新宿界隈で25年間勤務している。紫擾津那美の協力者で、警察が持っている情報を提供する。
レイコ
紫擾探偵事務所の秘書を務める、20代と思われる眼鏡をかけた女性。
バトラー
呼び名の通り、執事風の衣装を着た初老の男性。くちひげをたくわえている。紫擾津那美の協力者であり、薬の分析等を担う。
TAKAMIYA DRUG COMPANY 社長 (たかみやどらっぐかんぱにーしゃちょう)
長髪の男性。傍箕家と繋がりがあり、紫擾津那美の正体を知っている。蔵座英次が鬼になるきっかけとなった薬の開発計画を指示。また、晃龍および茜龍の雇い主でもある。
茨木童子 (いばらぎどうじ)
『支配者の黄昏』に登場するキャラクター。TAKAMIYA DRUG COMPANYの最上階に監禁されている。紫擾津那美とは過去出会ったことがある。
集団・組織
鐘薪興業 (かねまきこうぎょう)
『支配者の黄昏』に登場する会社。いわゆる暴力団で、ドラッグの密売や監禁、暴力行為による恐喝など違法行為を行う。