概要・あらすじ
県内一の不良校である公立乙女高校の教師大楽有彦は、夜の繁華街で女子高校生白樺綾の喫煙を注意する 大楽有彦に興味を持った白樺綾は、公立乙女高校へ転校してくる。おまけに大楽有彦のアパートへ押し掛け、“卒業までの期限付き”という条件で共同生活をすることになる。大楽有彦は同僚で憧れの五月弥生との交際がうまくいきかけた矢先の出来事。
登場人物・キャラクター
大楽 有彦 (たいらく ありひこ)
公立乙女高校の教師で、1年A組~3年A組の担任。24歳。同僚の教師五月弥生に好意を寄せている。木造アパートに大学時代から住んでいる。繁華街で喫煙を注意したことがきっかけで、白樺綾に気に入られてしまう。白樺綾が公立乙女高校に転校すると同時に、白樺組組長のから親子同然に見守ってほしいと懇願され、なし崩しで卒業まで同居生活をすることになった。 一人暮らしが長いので料理全般は一通りできる。白樺綾になにかあった場合、自分の命の補償がないため、白樺綾関係には敏感に反応する。白樺組組長から信頼できる限られたものにしか渡さないワルサーP228を受け取っている。仮性包茎でパンストフェチ。 公立乙女高校SM倶楽部の初代顧問でもある。五月弥生と婚約していたが、卒業と同時に白樺綾との共同生活が終わり、訪れた淋しさで自分が本当に好きだった相手に気付く。白樺組から白樺綾を連れ出して、駆け落ちする。
白樺 綾 (しらかば あや)
父親は暴力団白樺組組長。16歳。名門女子校から公立乙女高校に転校してきた。命の恩人である大楽有彦を慕ってだと、親や校長に嘘をついている。最初で最後のわがままということで、白樺組組長公認で、大楽有彦のアパートに押しかける形で卒業までの限定での同居生活を開始する。家事はまったくできない。 母親は白樺綾を出産後すぐに亡くなっている。タバコを吸っているところに大楽有彦に声をかけられたが、それまで吸ったことはなかった。最初は好きではなかったが、共同生活を続けていくうちに、いつしか好意へと変わっていった。卒業式が終わった後、みんなの前で大楽有彦が好きだと叫んだ。大楽有彦と駆け落ちをする。
五月 弥生 (さつき やよい)
公立乙女高校の教師。大楽有彦の同僚教師。24歳。 大楽有彦へ想いを寄せていて、幾度となくアプローチをしている。母親からは故郷に帰って見合いをするようにしつこくいわれている。大楽有彦にデートをすっぽかされたことで、やけになってお見合いを受ける。白樺綾ばかり気にかける大楽有彦に嫉妬している。 ファッションヘルスに足繁く通う大楽有彦に事実を問いただすため深酒をしてしまい、大楽有彦が告白をしたものの、爆睡していて聞き逃してしまう。大楽有彦と婚約したが、大楽有彦の気持ちは白樺綾にあると知り、自ら身を退く。
校長 (こうちょう)
公立乙女高校の校長。白樺組組長に娘の白樺綾を託される。大楽有彦とは秘密を共有している。自分の高校の生徒を、モラルの欠如した動物以下の集団だと思っている。白樺綾の安全を非常に心配している。退職金で家のローンが払えなくなるのことが一番の気がかり。
白樺組組長 (しらかばくみくみちょう)
白樺綾の父親。暴力団白樺組の組長。白樺綾から大楽有彦が暴漢から守ってくれたという話を信じ、大楽有彦に娘の全てを任せてしまう。卒業まで白樺綾の面倒をみたら、一億円を支払うと大楽有彦と約束する。白樺綾と誕生日を一緒に過ごす約束を果たせなかった大楽有彦を拉致して殺害しようとした。 娘のわがままを聞くのは高校卒業までと決めており、白樺綾にはF大学卒業後はヒロミと結婚して、白樺組を継いでもらうつもりでいる。
大久保 剛 (おおくぼ つよし)
公立乙女高校1年A組、2年A組の生徒。転校の挨拶に来ていた白樺綾に最初に出会った。白樺綾を落とすことを、小菅サキと張り合っている。以前、小菅サキに彼女を寝取られている。レズでなければ小菅サキはいちばんいい女だと思っている。ケン先輩が白樺綾を誘拐した際、単身で救出に向かい返り討ちにあっている。 小菅サキの弟小太郎のプロレスごっこ仲間。クラスメイトを思う気持ちは人一倍強い。父子家庭である。麻薬取引事件に巻き込まれた際に小菅サキとの仲が進展。事件解決後、自分たちを差別する刑事を殴ったため退学になる。
日下部 雄一 (くさかべ ゆういち)
公立乙女高校 1年A組、2年A組の生徒。1年生の時はクラス委員長だった。生身の女性に興味を持たないフィギュアオタク。愛するキャラクター真子にそっくりな白樺綾を言葉巧みに自宅へ招き入れた。真子と同じ制服を着せて、催眠剤を飲ませ、目的を果たそうとした。しかし、リアルな女性自身を見たことがなかったため、ショックを受けてしまう。 同情した大楽有彦が裏ビデオを渡されて、これを見た日下部雄一は大人の階段を上ることとなる。高校卒業後、デザイン専門学校を経て、海外で修業を積み、プロモデラーとして売り出し中。
小菅 サキ (こすげ さき)
公立乙女高校 1年A組、2年A組の生徒。レズビアンで白樺綾に一目惚れする。大久保剛と白樺綾を取り合っている。生理が来ると誰彼となく因縁をつけるため、月一回のアルマゲドンとして恐れられている。小太郎という種違いの弟がいる。母親が再婚して妊娠中に、義父に性的暴行を受けた。 以降、男性は汚いものとして拒絶している。母子家庭であるため、食事などの家事全般は小菅サキが引き受けている。大久保剛との出会いで、男性への恐怖を克服する。
ヒロミ
白樺組の若頭。白樺組の跡目を継ぐことがほぼ確定している。白樺綾が大学を卒業した後に、結婚することまで決まっていたらしい。白樺綾と大楽有彦に関連したトラブルで、法に触れそうな事件の後処理を行うことが多い。白樺綾が高校卒業後、大楽有彦と共に駆け落ちした際は、追跡の陣頭指揮を執った。
戸川先生 (とがわせんせい)
公立乙女高校の教師。当初は生徒に手を出せないとファッションヘルスに通っていた。その後、生徒に手を出してしまい、恋愛関係だからよいと開き直る。給料日前に抜き打ち持ち物検査を実施して、煙草や酒を手に入れている。足の指フェチ。
舞 (まい)
ファッションヘルス セーラー服ときかん棒に勤めるヘルス嬢。19歳。店長代理を務めることになった大楽有彦を何かと気にかける。母子家庭で高校中退して家出同然で家を飛び出した。母親の手術のために借りた50万円の利子が膨れ上がり借金2百万円を抱えている。大楽有彦が借金の半分を立て替えたが、舞に30万円貸していた落合店長の復帰で舞が楽屋内詐欺を行ったことが判明する。 大楽有彦が真摯に対応したため、2年後に百万円を返しに現れた。
ケン先輩 (けんせんぱい)
大久保剛の先輩。暴力団の電話番をしている。対立していた中学の人間を刺してから、性格が一変した。笑いながら人は刺す、女性は暴行するで鬼畜のケンとあだ名された。白樺綾と大楽有彦が同棲していると思い込み、金蔓にしようと白樺綾を拉致して脅迫を行った。大久保剛と大楽有彦が必死に白樺綾を助けようとする姿に、自分を取り戻し、更生しようと決意する。
拝互 レイカ (はいご れいか)
公立乙女高校2年B組の生徒。大楽有彦に好意を寄せる。おかっぱで藁人形を手にした不気味ないでたちのため、大楽有彦は同時期に起こった白樺綾への嫌がらせの犯人と思い込み罵倒する。犯人は小菅サキの後輩と判明。拝互レイカを犯人と疑った大楽有彦はこれを謝罪した。
小太郎 (こたろう)
小菅サキの種違いの弟。女性の胸が大好き。中でも白樺綾がお気に入りで、将来は結婚しようと思っている。大久保剛とはプロレスごっこ仲間。父親を知らないためか、大久保剛を慕っている。
柴木 太蔵 (しばき たいぞう)
公立乙女高校2年A組の生徒。SMマニアで女王様に鞭で責められたい衝動がどうにも抑えきれず、日下部雄一と協力して、白樺綾に女王様役をやってもらおうと誘拐する。SMは相互理解が必要だと、大楽有彦達に説得される。後日高校初のSM同好会を設立する。同好の士が集い、人数が同好会の枠を超えたため部に昇格となった。 卒業後、ナワ師に弟子入りしたことで、業界では注目株となった。
バカ慎 (ばかしん)
白樺組の構成員。本名は竹岡慎二だがあだ名はバカ慎 。白樺綾の初恋の人。最初のうちは庭の手入れや家の掃除を任されていたため、本人には暴力団員のような雰囲気がない。料理が得意で白樺組系列の飲食店の厨房で働いている。組の者が白樺綾に接触することは御法度と知りながら、白樺綾に声をかけた。 大楽有彦のフォローで指を詰めなくて済んでいる。白樺組組長暗殺を仕掛けた京野組組長に仕返ししようと鉄砲玉となるも失敗。大楽有彦と白樺綾に助けられる。白樺組組長から店を一軒任される。16の時に家出してきた故郷に帰り、小料理しんちゃんの店長になった。
大塚 (おおつか)
白樺組が抗争中の京野組が、白樺組組長の暗殺のため雇った殺し屋。白樺組組長のガードが固くなったため、病院に駆けつけた白樺綾に標的を変更する。医者に変装して白樺綾に近づいたが、大楽有彦とバカ慎によって阻止されてしまう。
草屋双子姉妹 (くさやふたごしまい)
公立乙女高校の生徒。姉は草屋満子、妹は草屋喜久子。スーパーモデルを目指す勘違いコギャル姉妹。人気者の白樺綾に嫉妬。化学部の富山を誘惑して、硫酸を入手して白樺綾にかけようとするも失敗する。クロロホルムを嗅がせて気絶させた白樺綾を、3年の神崎先輩を使ってレイプさせようとした。 間一髪現れた大楽有彦によって白樺綾は助けられてしまう。間違って吸い込んだクロロホルムで気絶していたところを、逆に偽ラブレターで誘い出した神崎先輩にレイプされてしまう。富山は性病をうつされたらしい。成績が悪すぎて留年している。
富山 (とみやま)
公立乙女高校 の生徒。化学部に所属。草屋双子姉妹の肉体的誘惑に負けて、硫酸を横流しした。草屋双子姉妹の姉草屋満子に好意を寄せるが、なかなか報われない。大楽有彦が公立乙女高校を裏で支配していると思い込み、自らを正義の覆面戦士乙女高校クリーニングマン略してオメクリマンとして行動する。 オメクリマンDX、オメクリマンDX+α、オメクリマン♡とひそかにマイナーチェンジしている。産休教師として赴任した小豆里深(おずさとみ)の、忠実な僕になったこともある。愛に見返りを求めた自分に反省し、再び草屋満子に愛を告白する。
椎名 あおい (しいな あおい)
公立乙女高校に新しく赴任してきた保険医。その美貌から男子生徒と戸川先生は毎日保健室に日参することに。大楽有彦は出会い頭に椎名あおいとぶつかり、頭部にけがをしてしまう。椎名あおいは保健室に運びこんだ大楽有彦を、まだ経験したことのない快楽の世界に誘いたいと誘惑する。 一度は振り切った大楽有彦だったが、椎名あおいとお近づきになりたい戸川先生に協力と称して、階段から落とされて保健室へ。その正体は竿だけ残したニューハーフだった。挿入寸前、白樺綾が現れて、一線を越えずに済んだ。
場所
公立乙女高校 (こうりつおとめこうこう)
大楽有彦や五月弥生の職場であり、白樺綾も転校してくる県内一の不良校。オメコーと呼ばれる。