新・信長公記~ノブナガくんと私~

新・信長公記~ノブナガくんと私~

『LIAR GAME』などのヒット作を持つ甲斐谷忍の「週刊ヤングマガジン」での初連載。舞台は江戸時代以前の歴史が義務教育から除外されて久しい西暦2120年の日本。有名武将のクローンたちが不良高校の総長の座を巡って争う姿を、ヒロイン、日下部みやびの目線で描いたSF学園ストーリー。主要キャラクターの多くは織田信長など戦国武将のクローンで、彼らの性格や立ち居振る舞いは、ベースにした武将に寄せてデザインされている。そのため、「戦国武将が同じ条件で覇を競ったらどうなるか」という、歴史好きにとって興味深い内容になっている。心理戦、頭脳戦の要素が盛り込まれているのも特徴で、「旗印戦」と呼ばれる独自のゲームでは、甲斐谷忍の代表作『LIAR GAME』を彷彿とさせる駆け引きが楽しめる。また、喧嘩(けんか)の場面でも単純な力のぶつかり合いではなく、権謀術数に重きが置かれている。講談社「ヤングマガジン」2019年第17号から連載の作品で、のちに媒体を移し講談社「コミックDAYS」で2020年7月から2021年9月にかけて連載された。2022年7月には『新・信長公記 -クラスメイトは戦国武将-』のタイトルで読売テレビ、日本テレビでテレビドラマ化。織田信長を永瀬廉、日下部みやびを山田杏奈が演じている。

正式名称
新・信長公記~ノブナガくんと私~
ふりがな
しん しんちょうこうき のぶながくんとわたし
作者
ジャンル
学園
 
心理戦・頭脳戦
レーベル
ヤンマガKCスペシャル(講談社)
巻数
既刊8巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

日下部 みやび (くさかべ みやび)

銀杏高校の特別進学クラス「1年A組」に在籍する女子。年齢は15歳。歴史教育縮小政策の影響で激減した戦国オタクで、豊富な歴史知識を備え、歴史研究家を志している。母子家庭で学費に不安を抱えており、「進学校に生まれ変わる」「難関大学に合格すれば授業料が免除される」との情報を真に受けて、不良の聖地、銀杏高校への入学を決意。1年A組の紅一点で、戦国武将のクローンである34名のクラスメイトと波瀾(はらん)に満ちた学園生活を送ることになった。最悪の環境に身を置きながらも夢を叶(かな)えるために奮闘する姿が織田信長の心を動かし、彼の誘導でクラス委員長に就任する。さらに歴史の知識を見込まれ、理事長から直々に、銀杏高校の改革を成し遂げられる傑物を総長の座に据える手伝いをしてほしいと頼まれた。この言葉を受けて現総長に直談判し、「総長に相応(ふさわ)しい人間像は有言実行の人」との言葉を引き出すことに成功。現総長が「有言実行の力」を確かめる「旗印戦」の開催を宣言するきっかけを作った。

織田 信長 (おだ のぶなが)

日本一の不良校として知られる銀杏高校の特別進学クラス「1年A組」に在籍する男子。年齢は15歳。地元の不良から「半ズボンバカ」の蔑称で呼ばれている。オールバックの髪型で、学ランに半ズボンを身につけている。つねに好物のファミチキを齧(かじ)っている。不良の「てっぺん」である銀杏高校の総長の座にはまったく興味がなく、教室では机に突っ伏しており、昼休みは旧校舎の屋上で昼寝している。300人もの不良を倒すなど底知れぬ力を秘めているが、戦果を主張しないため、特進クラスの羽柴秀吉が作った戦闘力ランキングではビリに格付けされていた。しかし、彼の何気ない発言で状況が好転することも多く、争いを好む現総長から抗争を未然に食い止めている男と認識されるようになった。日下部みやびから戦国武将、織田信長のクローンと見なされているが、「短気な野心家」というイメージとズレていることから、理事長からは別人のクローンではないかと疑われている。また、みやびから伝説の不良・第六天魔王の正体と推測されているが、真相は不明。

書誌情報

新・信長公記~ノブナガくんと私~ 8巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉

第1巻

(2019-07-05発行、 978-4065163580)

第2巻

(2019-10-04発行、 978-4065172322)

第3巻

(2020-01-06発行、 978-4065182215)

第4巻

(2020-04-06発行、 978-4065192023)

第5巻

(2020-08-05発行、 978-4065204689)

第6巻

(2020-12-09発行、 978-4065217207)

第7巻

(2021-05-12発行、 978-4065225875)

第8巻

(2021-11-18発行、 978-4065258743)

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