概要・あらすじ
父親の淡雪薫がお金持ちの淡雪夏江と結婚したことによって、お嬢様になった淡雪姫乃は、新婚の父親と母親に加えて、同じ年の淡雪繭根と妹の淡雪真綿に囲まれ、少々ギスギスした生活を送っていた。そんな姫乃のもとに、ある日「リーフェナイツ」と名乗る男性たちが現れ、姫乃が自分たちと共に戦うべき存在「プリーティア」であると語る。
運命を受け入れた姫乃は、プリーティアとして、リーフェナイツと共に災妃との戦いに身を投じるのだった。
登場人物・キャラクター
淡雪 姫乃 (あわゆき ひめの)
元気いっぱいで、思い込みが激しい高校1年生の女子。淡雪繭根の通うお嬢様高校に平民として入ってしまったため、いじめを受けている。ある日、自分がリーフェナイツを従えるプリーティアであることを知り、「世界を救って欲しい」というリーフェナイツの言葉に心打たれて運命を受け入れることを決めた。
颯 (はやて)
風のリーフェナイツ。クールで冷静沈着がモットーの男性。淡雪姫乃がプリーティアとして最初に融合したリーフェナイツでもある。当初は変質者に間違われたものの、実際は陰から姫乃の護衛をしていた。姫乃がプリーティアになれることを一番最初に察するが、プリーティアになるためには覚悟が必要だと、彼女の意志が固まるのを待った。
細 (ささめ)
音のリーフェナイツ。音や映像を捉えることができる男性で、淡雪姫乃との融合において一番相性がいい相手。現実世界ではラジオのパーソナリティを務めており、淡雪真綿が密かに彼のことを慕っている。
蛍 (けい)
光のリーフェナイツで、少々ナルシストなところがある男性。颯、細、豪と共に先代のプリーティアが災妃になったことを知っている人物。現実世界では、ゲーム会社のプログラマーとして活躍中。その実力は正社員として引っ張りだこになるほど。
豪 (ごう)
熱気のリーフェナイツ。兄貴肌で、万年、初、新たち年少組のまとめ役を担う男性。現実世界では、カフェのウェイターとして活動しており、こちらには年長のリーフェナイツたちがよく訪れている。荒っぽいところもあるが、リーフェナイツとプリーティアのことを誰よりも気遣っている。
万年 (まんねん)
冷気のリーフェナイツで、元気いっぱいの少年。歳の若い初と新の世話をよく買って出ている。プリーティアと一緒に頑張りたいという気持ちが人一倍強く、時として先走って行動してしまうこともある。
初 (はじめ)
水のリーフェナイツ。生真面目な少年。年相応に流されやすいところもないわけではないが、年少のリーフェナイツのなかではしっかりしている。優しい淡雪姫乃に対して絶対的な信頼をおいており、水のリーフェを扱う時も、彼女の意思を最優先している。
新 (しん)
植物のリーフェナイツ。少しおどおどしたところのある少年。植物の状態や、植物が何を思っているかを把握することができる。淡雪姫乃が新とプリーティアとして融合した後に力を使い果たして一度は消えてしまうが、姫乃が白のプリーティアとしてリーフェを生み出した時に蘇った。
淡雪 薫 (あわゆき かおる)
元少女小説家の43歳の男性。淡雪姫乃の実の父親。淡雪夏江と結婚する前は父親と娘だけで極貧生活を送っていたこともあり、自炊もお手のもの。少女小説を書かなくなった理由は、姫乃の母親が死んでしまったことから。
淡雪 夏江 (あわゆき なつえ)
淡雪姫乃の義理の母親。大手化粧品会社の社長で、高級マンションを多数所持するお金持ち。家も豪邸で、姫乃が当初気おされて入りづらく感じるほど。姫乃に対しては、レディとして振る舞うのに恥ずかしくない躾をしてあげたいと考えている。しかし、のちに災妃となってしまい、プリーティアになった姫乃に浄化される。
淡雪 繭根 (あわゆき まゆね)
傲慢で人を見下すことがある、淡雪姫乃と同学年の女子で、姫乃の義理の姉にあたる。自分の取り巻きに頼んで、姫乃をいじめ、学校から追い出そうと企んでいる。しかし、それも姫乃との気持ちのすれ違いから生んだことで、本心から姫乃を憎んでいるわけではない。
淡雪 真綿 (あわゆき まわた)
成績はトップクラス、さらにお作法関係一通りを特技とする中学2年生で、淡雪姫乃の義理の妹にあたる。ラジオ番組「細のワーズ・ゲート」のリスナーで、よく手紙を送っている。細に想いを寄せていたが、振られてしまう。
高斗 弥生 (たかと やよい)
お嬢様学校でただ一人、淡雪姫乃を助けてくれる親友の女の子。姫乃がプリーティアだと知っている唯一の人物で、リーフェナイツとも面識がある。ただ、込み入った事情は把握しておらず、彼らのことを「イケメンで姫乃を助けてくれる集団」程度に認識している。
災妃 (さいひ)
プリーティアとは真逆で、災難を振りまく厄介な存在。前代のプリーティアであった貴子は、颯に振られたことがきっかけで闇に落ち、災妃となった。のちに、淡雪夏江が災妃になってしまい、淡雪姫乃に襲いかかる。
貴子 (たかこ)
前代のプリーティア。颯のことが好きだったが、貴子のことを考えて颯は彼女を振ってしまった。それが原因で、貴子は災妃となってしまう。なお細は密かに貴子に想いを寄せていたが、貴子が颯のことが好きだと知っていたため身を引いている。
集団・組織
リーフェナイツ
リーフェを操り、またリーフェを守るために災妃と戦う戦士たちのことを指す。プリーティアがいないと力を存分に振るうことができず、ずっと今代のプリーティアを探していた。淡雪姫乃と出会ってからは力を取り戻し、災妃が生み出す魔幼虫に対抗できるようになってきている。
魔幼虫 (まようちゅう)
災妃が生み出した、災いの種から生まれる怪物のこと。災妃の「使い魔」とも呼ばれる。リーフェを奪うための存在であり、リーフェを守るリーフェナイツが倒すべき存在となっている。
場所
リーフェニア
現実世界と表裏一体の世界のこと。リーフェはリーフェニアと現実世界とを輪廻のように巡っていく。リーフェナイツの家があるのもここで、彼らは必要な時だけ現実世界に姿を現す。
その他キーワード
赤い雪 (あかいゆき)
災妃が撒き散らす闇の力から生み出された雪のこと。プリーティアはこの雪を正常な白に変えることができる。赤い雪は魔幼虫が現れる前兆でもあるため、プリーティアとリーフェナイツたちは、特に赤い雪に敏感である。
リーフェ
生命(いのち)の力のことで、世界を構成する素となるもの。自然界にあるすべての物質、すべての生命に宿っており、リーフェニアと現実世界とを循環している。蛍が淡雪姫乃に説明する際には、端的に「リーフェは大切なもの」と語った。
プリーティア
リーフェナイツを従える存在で、唯一災妃を倒すことができる。ただし一人では戦う力を持たず、力を発揮するためにはリーフェナイツと融合する必要がある。
風のプリーティア (かぜのぷりーてぃあ)
颯と融合することによって発揮できるプリーティアの姿。風のソードを操ることができ、あらゆるものを切り裂くことができる。淡雪姫乃とは当初相性が悪く、プリーティアの力を操ることに相当な力を浪費していた。
音のプリーティア (おとのぷりーてぃあ)
細と融合することによって発揮できるプリーティアの姿。経験の浅い淡雪姫乃をリードすることに長けている。弓を扱えるほか、口先から音のアローとして衝撃波を放つこともできる。他に、魔幼虫の種を探ることなども可能。
水のプリーティア (みずのぷりーてぃあ)
初と融合することによって発揮できるプリーティアの姿。主に水のリーフェを注ぐことができる。リーフェを注ぐことによって、魔幼虫に侵食された池などを正常に戻すことができる。
冷気のプリーティア (れいきのぷりーてぃあ)
万年と融合することによって発揮できるプリーティアの姿。冷気の力でものを凍らせる他、攻撃に使うこともできる。淡雪姫乃との融合率はとてもいいが、そのせいで功績を焦って、2人揃って魔幼虫に突撃し、豪が怪我を負ってしまったことがある。
光のプリーティア (ひかりのぷりーてぃあ)
蛍と融合することによって発揮できるプリーティアの姿。光の錫杖を使って、闇や弱さを払うことができる。淡雪繭根の闇を払ったり、淡雪姫乃の弱さを払ったりしたことがある。
植物のプリーティア (しょくぶつのぷりーてぃあ)
新と融合することによって発揮できるプリーティアの姿。木々や花々などの植物に影響力を持ち、「緑のくさび」という技では、魔幼虫に取り憑かれた木を滅ぼすことなく再生させた。
白のプリーティア (しろのぷりーてぃあ)
他のすべてのリーフェナイツの力を行使することができる、伝説のプリーティアの姿。自力ですべての属性のリーフェを生み出すことができ、その力をもって一度死んでしまった新を生き返らせた。淡雪姫乃は戦いのなか、白のプリーティアとして目覚めた。
クレジット
- 原作