春はあけぼの殺人事件

春はあけぼの殺人事件

平安時代、宮中では世にも恐ろしい「鬼」が出没していた。騒ぎが大きくなるなか、調査に乗り出したのは清少納言とその夫、橘則光だった。清少納言を探偵に見立てて大和和紀が描く、和風の歴史フィクション作品。

正式名称
春はあけぼの殺人事件
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
講談社漫画文庫(講談社)
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概要・あらすじ

時は長徳元年(995)の平安時代。関白であった藤原道隆が亡くなり、水面下で次の関白を決める争いが行われていた。そんななか、道隆の娘である中宮定子の女房を務める清少納言は、趣味として出版したエッセー集「枕草子」がベストセラーとなり、執筆に追われる日々を送っていた。そんなある日、御所に「鬼」が現れるという怪異が起こり、さらには殺人事件まで発生してしまう。

宮中では、次の関白争いの渦中にいる女院詮子と定子の対立が激化し、「鬼」を装って殺人を犯したのでは、と勘繰る者も出始める。この事態を重く見た清少納言と夫の橘則光は、定子への疑いを晴らすため、「鬼」の正体を暴く調査に乗り出した。

登場人物・キャラクター

主人公

本名は「清原聖子」。「清少納言」という名で、ベストセラーのエッセー集「枕草子」を執筆している。才女ではあるが、好奇心旺盛なうえに負けず嫌い。さらに売られたケンカはすぐに買ってしまう、はねっかえりでもあ... 関連ページ:清少納言

清少納言の夫。中小貴族の出で、天皇に仕える蔵人の職に就いている。体育会系の文学オンチで、清少納言の書いているエッセーを雑文と言い放つ。清少納言との結婚を決めた彼女の父親のセンスも疑っている。ゆえに清少... 関連ページ:橘 則光

中宮 定子

一条帝の正妻。亡くなった関白藤原道隆の娘で、15歳で女御として入内した。大輪の白い花のような美少女で、4歳年下の一条帝の寵愛を一心に受けている。時期関白候補で、一条帝が推す藤原伊周を兄に持ち、もう1人の女院詮子が推す藤原道長を叔父に持つため、関白を決める争いに心を痛めている。

一条帝

中宮定子の夫で帝。定子が入内して以来、彼女を深く愛しており、その寵愛ぶりは実母の女院詮子が気をもむほど。定子の父親である関白藤原道隆が亡くなり、定子が後ろ盾を失ったため、定子の兄である藤原伊周を、時期関白として推している。

女院 詮子

一条帝の母親。前帝だった円融帝の妻。一条帝が妻の中宮定子を寵愛していることが気に入らず、亡くなった関白藤原道隆の弟・藤原道長を、時期関白候補として推している。また前関白だった「藤原道兼」の娘である尊子を、一条帝の第二夫人として迎えようと企む。

藤原 伊周

中宮定子の兄。内大臣を務めている。亡くなった関白藤原道隆の長男で、次期関白候補の1人。一条帝は、定子の兄である藤原伊周を推している。父親である道隆のおかげで異例の出世を果たしたが、わがままで神経質なおぼっちゃま気質。若い女性からの人気は高い。

藤原 道長

亡くなった関白藤原道隆の末の弟。土御門と呼ばれている。時期関白候補の1人で、中宮定子を嫌った女院詮子から強く推されている。実力派で人望もあり、時期関白の有力候補。反面、底知れぬ力を秘めたように見える、ミステリアスな人物でもある。

藤原 斉信

蔵人頭の中将。橘則光の上司。都会的センスと教養を持ち合わせる貴公子と言われている。清少納言の熱烈なファンで、しゃれた和歌を送るなどのやり取りをしている。清少納言と則光がケンカばかりしているため、清少納言を本格的に口説こうとしている。

馬命婦

女院詮子に仕える女房の1人。夜更けに女院に呼び出され、御所の梨壺(なしつぼ)に現れたが、そこに居合わせた橘則光らと別れた直後に「鬼」にさらわれ、闇夜に消えてしまった。だが後日、女院の使いとして中宮定子のもとを訪れ、清少納言と派手にケンカをするが、その後死体として発見される。

密矢

亡くなった関白藤原道隆が、身分の低い女房に産ませた娘。赤ん坊のときに里子に出されたが、その家に強盗が押し入り、連れ去られてから行方がわからなくなっていた。ところが、道隆の弟である藤原道兼の娘・尊子に成りすまして一条帝の前に姿を現す。

あて君

清少納言の女童として、身の回りの世話や仕事の手伝いなどをしている少女。眼鏡におかっぱという容姿をしており、清少納言を先生と呼び尊敬している。一方で、ケンカの絶えない清少納言と橘則光夫婦を「ダメな大人」と一喝する、大人びた一面も持っている。

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