東京決闘環状戦

東京決闘環状戦

作者・山田俊明の初のオリジナル長編作品。2020年の東京都を舞台に、山手線各駅の用心棒たちが山手線新駅「高輪ゲートウェイ駅」の利権を巡って決闘を繰り広げる、誠実決闘大戦争(ガチンコタイマンバトル)。品川駅ならサラリーマン、上野駅ならパンダと、用心棒のデザインに山手線の駅の特色が取り入れられている点が特徴で、戦闘スタイルも用心棒の個性を活かした奇抜なものが多い。目を疑うようなとんでもない展開に突入することも少なくないが、登場キャラクターは一貫して大まじめで、そのギャップが魅力となっている。また、決闘に臨む用心棒たちの生い立ちを語る回想シーンにも紙面が割かれており、俗に「謎の感動」と表現されるような読後感が味わえる。コアミックス「ゼノン編集部」で2020年8月から配信の作品。

正式名称
東京決闘環状戦
ふりがな
とうきょうけっとうかんじょうせん
作者
ジャンル
バトル
 
ヒューマンドラマ
レーベル
ゼノンコミックス(コアミックス)
巻数
既刊13巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

安田 鯉之助 (やすだ こいのすけ)

4代目「神田の用心棒」を務める青年。年齢は22歳。一人で神輿(みこし)を担いで行うスクワットで鍛えた強靭な肉体を持っている。太鼓が得意で、龍が巻き付いた意匠の鋼鉄製のバチ「神龍ノ鋼鱗(しんりゅうのこうりん)」で武装し、神田流の必殺技「恒河沙連撃」は暴走トラックを真正面から叩(たた)き壊すほどの威力がある。身寄りがなく、少年時代は喧嘩(けんか)に明け暮れていたが、15歳の頃に先代「神田の用心棒」の安田龍仁と出会い、性根を叩き直された。現在は神田商店街会長にして、2代目「神田の用心棒」の安田龍之心の世話になっており、彼を「じいちゃん」と呼び慕っている。既にゴロツキ時代の面影はなく、江戸っ子気質の快男児に成長しており、住民からの信頼も厚い。「東京決闘環状戦」を高輪ゲートウェイ駅の利権を争う催しと認識していたが、予選の前日に龍之心から「決闘に敗れた駅は5000億円に相当する利権を勝利した駅に譲渡する」と聞かされ、決意を新たに決闘に臨むことになる。

大熊 猫志 (おおくま ねこし)

「上野の用心棒」を務める長身の男性。年齢は27歳。パンダを偏愛するあまり、容姿をパンダに近づけようと努めており、「パンダマン」と呼ばれている。児童虐待の被害者で、22年前に上野アニマル公園の園長に保護された時点で身長160センチ、体重29キロだった。痩身ながら驚異の腕力を秘めていたことから、園長の判断で用心棒に抜擢(ばってき)され、現在に至る。いつもは公園で風船を配っているが、愛想が非常に悪く、評判は芳しくない。相手の弱点を的確について戦う技巧派だが、これは虐待で培われた状況把握力によって成立する技能で、本気を出すには、あえて攻撃を受けて相手を観察する必要がある。必殺技は抱擁して相手の骨を折る「抱折(シャンシャン)」で、命を絶つほどの威力を誇る。「東京決闘環状戦」の予選で安田鯉之助との戦いの中で愛を学び、精神的に大きく成長した。これをきっかけに鯉之助を「闘友(とうゆう)」と認め、修行のサポートをするようになる。

書誌情報

東京決闘環状戦 13巻 コアミックス〈ゼノンコミックス〉

第7巻

(2022-06-20発行、 978-4867203934)

第8巻

(2022-09-20発行、 978-4867204177)

第9巻

(2022-12-20発行、 978-4867204498)

第10巻

(2023-03-20発行、 978-4867204856)

第11巻

(2023-06-20発行、 978-4867205181)

第12巻

(2023-11-20発行、 978-4867205891)

第13巻

(2024-03-19発行、 978-4867206300)

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