概要・あらすじ
ある日、柳生の里がベルガ帝国のナハトム・ジークによる襲撃を受け、柳生連也の姉であるサヤカがさらわれてしまう。連也は姉を救い出すため、修行の末に柳生流の奥義を極め、大陸へと渡る。その旅の途上で、サーシャ・コリューンというベルガ帝国に追われている少女と出会い、ともに旅をするようなる。やがて連也は姉とジークに再会するが、そこで見たものは、歳月の末に愛し合うようになっていた2人の姿だった。
登場人物・キャラクター
柳生 連也 (やぎゅう れんや)
柳生家の少年。柳生新陰流宗家となった、尾張柳生家の後継者。生まれながらの剣の天才で、柳生新陰流のすべての奥義を伝授された後、姉のサヤカの行方を追って大陸へと渡る。なお、大陸に渡ったのは柳生家の命を受けてのことだが、柳生連也がとてつもないシスコンであったため、サヤカの身を案じての行動でもある。実在の人物、柳生厳包がモデルとなっている。
サーシャ・コリューン (さーしゃこりゅーん)
ベルガ帝国に追われている謎の少女。柳生連也にベルガ帝国の追っ手から救われ、ともに旅をするようになる。その身体に、超兵器を起動するための鍵のようなものが隠されているとされているが、詳細は不明である。
ナハトム・ジーク (なはとむじーく)
ベルガ帝国に所属する武人の男性。出身はスコットランドで、「ハイランダー」と呼ばれる戦闘集団の最後の生き残り。サヤカのことを純粋に愛しており、サヤカを奪還するためにやって来た柳生連也と対決する。
サヤカ
柳生家の娘で、柳生連也の姉。柳生の里を襲撃して来たナハトム・ジークを撃退しようとするも敗れ、ベルガ帝国へと拉致された。その後ベルガ帝国で数年を過ごすうちにジークと恋仲になる。この事実が、サヤカを日本に連れ帰るつもりでやって来た連也に大きな衝撃を与える。
集団・組織
柳生 (やぎゅう)
徳川将軍家剣術御指南役を務める剣客集団で、内部には「裏柳生」などの忍者集団も含まれる。柳生連也、サヤカはこの家の出身である。武術だけでなく兵法も極めており、ベルガ帝国にはアジア制覇を妨害する存在として敵視されている。
ベルガ帝国 (べるがていこく)
アジア統一を目指す国家。もともとは暗殺者の集団だったが、表舞台に出て国家を築いた。ナハトム・ジークが所属しており、のちにサヤカも事実上ベルガ帝国に仕える身となる。柳生連也にとっては仇敵である。