概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
嵐 流星 (あらし りゅうせい)
柔道道場「武心館」のコーチを務める嵐武則の息子。小学生時代に大きな病気を患い、10歳になるまでほとんど病院内で鬱屈した日々を過ごしていた。心を鍛えるために父親から運動や柔道の練習をするように強要されているが、病弱の自分にはなんの意味もないと半ばあきらめていた。しかし、手術を控えた前日に参加した柔道大会で優勝したことで、自分の身体が強くなっていることを実感。そして手術も成功して健康な体を取り戻し、本格的に柔道に取り組むようになり、以前とは打って変わって前向きな性格となる。中学進学後は武心館に入り、道場生の奥山に勝利したことでその実力を認められる。その試合中、力の流れを読み取る能力を発揮したことで、同じ能力を持つ五条橋四郎からも一目置かれるようになる。
五条橋 四郎 (ごじょうばし しろう)
柔道道場「武心館」の大将と主将を兼任する、中学生の男子。資産家の息子ながら、母親に辛辣な態度で接する父親を憎んでいる。また、腹違いの兄・五条橋崇から命を狙われるなど、劣悪な家庭環境に翻弄されている。そのため、自分の周りには敵が多いことを自覚しており、柔道もあくまで彼らに対抗するための手段にすぎないと考えている。しかし、嵐流星の実力に興味を抱くなど、柔道に誇りを持っているために真摯に取り組んでいる。ある時、崇の雇った殺し屋に襲われ、流星に助けられるが、自分の命を守るためには非情にならざるを得ないと主張し、流星と相いれないことを実感する。しかし、流星が命懸けで自分を助けてくれたことを感謝しており、やがて彼との試合を通じてどちらの考えが正しいか見極めることを望むようになる。