伯爵カインシリーズ

伯爵カインシリーズ

毒薬使いとして有名な伯爵カイン・C・ハーグリーヴスが様々な事件に遭遇しながら、父アレクシス・ハーグリーヴスとの確執や、秘密結社デライラの目的に迫っていく物語。各話にタイトルが付いており「忘れられたジュリエット」から「赤い羊の刻印」までは各話毎に短編という扱いだったが以降は「ゴッドチャイルド」という連載作品になっている。「マザーグース」をモチーフにした物語が多い。

正式名称
伯爵カインシリーズ
ふりがな
はくしゃくかいんしりーず
作者
ジャンル
オカルト
 
推理・ミステリー
 
サスペンス
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概要・あらすじ

カイン・C・ハーグリーヴスは若くして当主となった伯爵で毒薬集めをしていることでも有名だった。そんなカイン・C・ハーグリーヴスは唯一信頼を寄せる執事のリフェール・ラフィットと共に様々な怪事件に巻き込まれることになるが、その事件の多くが秘密結社デライラによって糸を引かれていることに気づき、その秘密へ迫っていく。

登場人物・キャラクター

カイン・C・ハーグリーヴス

17歳にしてハーグリーヴス家当主になった美少年。毒薬集めが趣味で黒髪に金色がかった目の色が特徴。頭脳明晰で不遜で自信家だが人を惹きつける魅力を持っている。幼い頃アレクシス・ハーグリーヴスに虐待されたため背中に消えない傷が残っている。血族しか愛することができないことにコンプレックスを抱いているが、唯一信頼しているのは執事のリフェール・ラフィットだった。 実は父アレクシス・ハーグリーヴスと実の伯母オーガスタとの間に生まれた。

リフェール・ラフィット

元は医大生だったが実家が火事で全焼してしまったためハーグリーヴス家に執事として雇われ、幼いカイン・C・ハーグリーヴス付きになる。オスカー・ゲイブリルを越える長身で優しく献身的だがカイン・C・ハーグリーヴスとの信頼関係に絶対の自信を持っている。カイン・C・ハーグリーヴスの真の理解者。

マリーウェザー・ハーグリーヴス

カイン・C・ハーグリーヴスの異母妹。カイン・C・ハーグリーヴスより7歳年下。下町で占い師として暮らしており、母のアレグラ・デュークが死んだことでハーグリーヴス家を恨んでいたが、事件に巻き込まれた際にカイン・C・ハーグリーヴスに引き取られることになる。

アレクシス・ハーグリーヴス

カイン・C・ハーグリーヴスの父親でハーグリーヴス家の前当主。実の姉であるオーガスタを愛しており、自分とオーガスタの間に生まれたカイン・C・ハーグリーヴスに愛憎入り乱れた感情を抱き虐待をしていた。その後、幼いカイン・C・ハーグリーヴスによって殺されかけるも自ら海に身を投げ死んだと思われていた。 しかし、実際は生き残っており秘密結社デライラの当主として数々の事件の裏で暗躍していた。

オーガスタ

カイン・C・ハーグリーヴスの実の叔母であり、母親。弟のアレクシス・ハーグリーヴスと関係を持ってしまいカイン・C・ハーグリーヴスを出産。それをきっかけに精神を病んでしまい豊かな黒髪が真っ白になってしまった。その後、療養していた所に幼いカイン・C・ハーグリーヴスが母親とは知らず訪ねて来たことで気がふれてしまい飛び降り自殺をした。

ニール・ハーグリーヴス

カイン・C・ハーグリーヴスの後見人である親族の男性。アレクシス・ハーグリーヴスの従兄にあたる。不器用なため最初は無愛想な対応しかできないでいたがカイン・C・ハーグリーヴスやマリーウェザー・ハーグリーヴスのことを心から愛している。

ジザベル・ディズーリ

灰色の長髪とメガネが特徴。代々ハーグリーヴス家の健康を守ってきたという外科医の一族の息子という体でドクターアレンという名でカイン・C・ハーグリーヴスに近づいてきたが実際はデライラの構成員でカイン・C・ハーグリーヴスの命を狙っていた。実はカイン・C・ハーグリーヴスの異母兄。 人間は躊躇なく殺すが動植物には強い愛情を示す。

シュゼット

カイン・C・ハーグリーヴスの従姉妹。オーガスタの娘なので実際はカイン・C・ハーグリーヴスの異父姉。身分はあっても貧乏な男に騙されて死にかける。その男にカイン・C・ハーグリーヴスの毒を使って復讐した後、自殺。実はカイン・C・ハーグリーヴスが好きだった相手。

ドミニク・クレハドール

拝金主義の霊媒師の男。元はフランスの没落貴族。アレクシス・ハーグリーヴスにデライラへの加入を誘われているが巧みに避けている。カイン・C・ハーグリーヴスに協力することも多い。

オスカー・ゲイブリル

ゲイブリル男爵家の長男。実家に勘当されている。気の良い大男でまだ20歳なのだが年相応に見えない老け顔。カイン・C・ハーグリーヴスに似た婚約者を失ってしまい、それもあってマリーウェザー・ハーグリーヴスに結婚を申し込んでいる。

カシアン

デライラの一員。少年のような容姿ながら実際は35歳の男性。先天的な異常で12歳で肉体の成長が止まってしまっており、身体能力が飛び抜けて高い。サーカスにいたがサーカスの団長とその妻を殺してしまったためデライラに誘われる。ジザベル・ディズーリの直属の部下であり、部下でありながらジザベル・ディズーリを心配している。

ミケイラ

の登場人物。シュゼットの遺体を利用して作られた女の子。赤い巻き髪が特徴。高慢でワガママな性格だがアレクシス・ハーグリーヴスにカイン・C・ハーグリーヴスと結ばれた運命にあると教えられており、それを心から信じている。そのためカイン・C・ハーグリーヴスに執着している。 特殊なタランチュラを飼っているだけでなく虫と心を通わすことができる。

メレディアーナ

ロンドン社交界で人気の占い師。人形のように美しく、感情のない状態だった。しかしカイン・C・ハーグリーヴスと出会った瞬間、感情を取り戻し普通の人間のようになる。実はジザベル・ディズーリによって作られた死体を利用することで生きながらえている女の子だった。

カサンドラ・グラットストン

慈善事業家の貴族の男性。しかし本当は美しいものならどんな方法を使ってでも手に入れたがる非情な人間。デライラの一員でもあり、過去を覗き見る能力でデライラでの昇級儀式再生の儀を司っている。

集団・組織

デライラ

元々はアレクシス・ハーグリーヴスの父によって作られた医学同好会だったが、天才的な能力を持つアレクシス・ハーグリーヴスの登場によって変貌を遂げてしまい世界中で混沌を呼び起こす暗躍をする組織となった。

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