概要・あらすじ
男子高校生・孤坂丈は、ある日の休み時間、別のクラスの女子・田村凪咲から、「自分のことを守って欲しい」と話しかけられる。最初は愛の告白かと思い、浮かれる丈だったが、そうではないらしい。さらにその日の夜、丈のもとに次元ライダーを名乗る謎の人物から「田村凪咲を守るゲーム」を持ちかけるメールが届く。メールを凪咲からのイタズラだと思った丈は、自分につきまとうようになっていた凪咲から距離を置こうとする。
しかし、凪咲に話しかけられてから2日目、凪咲は丈の目の前で、顔にビニール袋をかぶった男に射殺されてしまう。だが次の瞬間、なぜか丈と凪咲は2日前の教室に戻っていた。凪咲によると、自分たちは時間を操る次元ライダーに狙われており、凪咲が死ぬたびにこの日に戻されるということだった。
時間のループから解放される条件は、1週間凪咲が殺されないように守り続けることだという。
登場人物・キャラクター
孤坂 丈 (こさか じょう)
高校生の男子。警察官の母を持つ。感情的になりやすい性格で、母や周囲の同級生たちからは「バカ」と呼ばれることも多い。唯一の取り柄は料理が得意なことで、イライラするとストレス発散のために大量に料理を作り、友人たちに振る舞っている。当初は田村凪咲のことを「ヤバい女」だと思い、距離を置こうとしていたが、凪咲がすでに数十回も次元ライダーによって殺害されていることを知ってからは、何としてでも凪咲のことを守ると決意を固めている。
田村 凪咲 (たむら なぎさ)
孤坂丈と同じ高校に通う女子高生。小柄で表情が乏しく、学校での友人も少ない様子。謎の通り魔・次元ライダーに狙われており、何十回も次元ライダーによって殺害されては、同じ日に戻されている。丈といっしょにいた場合が最も生存時間が長かったという理由で、丈に協力を求めるが、そのために丈も同じく時間のループに巻き込まれてしまったことを気に病んでもいる。
母 (はは)
孤坂丈の母親。職業は警察官。田村凪咲に付きまとわれるようになった丈に対して、「情の深い女には気をつけろ」と忠告する。作中での3回目のループでは、丈に事情を話され、息子のただならぬ様子を見て協力しようとするが、次元ライダーによって殺害されてしまう。
次元ライダー (じげんらいだー)
常に真っ赤なマウンテンバイクに乗って現れ、ヘルメットとビニール袋で素顔を書くしている男。死人は出していないものの、通り魔を繰り返している。ネットで犯行予告をしているにも関わらず、警察から逃れ続けている。時間を操る能力を持ち、またその他にも謎の超能力を持っている。田村凪咲によると、次元ライダーの行動は「暇つぶし」とのことだが、凪咲に対しては執着する様子も見せており、目的は不明。
その他キーワード
時間のループ (じかんのるーぷ)
次元ライダーの能力によって引き起こされる現象。次元ライダーから狙われた人物は、死亡すると記憶をそのままに、設定された日に戻されてしまう。ループから解放されるには、設定された日から1週間の間、次元ライダーから逃れて生存し続ける必要がある。また、特定のエリアの外に出ようとした場合にも、時間を戻されてしまう。解放の条件などのルールは、次元ライダーが任意で決められるらしく、謎が多い。
書誌情報
7's―セブンズ― 全4巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉
第1巻
(2018-04-19発行、 978-4088908953)
第4巻
(2018-10-19発行、 978-4088911410)