あらすじ
第1巻
人から頼まれると嫌だといえない性格の安藤一樹は、放課後は同じく断れない性格の浅海円といっしょに、クラス委員長の仕事をするのが恒例になっている。そんな一樹がいつものように仕事をしていると、浅海は突然「人間を出血死をさせるためには、どうしたらいいのか」とぶっそうな話を切り出す。浅海はふだんはおとなしい美少女だが、死に欲情する特殊な性癖の持ち主で、一樹と二人きりになると「人の殺し方」を教えたくなるのだ。そして浅海は官能的な表情を浮かべ、太ももにある太い血管を刃物で刺すといいと、一樹に自身の太ももを触らせ始める。(第1話「浅海さんと出血死」。ほか、8エピソード収録)
登場人物・キャラクター
安藤 一樹 (あんどう いつき)
高校1年生の男子。クラスでは委員長を務めている。クラス内では地味で目立たない存在で、人から頼まれると断れない性格の持ち主。そのため、クラスメートから面倒ごとを押しつけられている。クラスメートで同じく委員長をしている浅海円と、仕事を通じて二人きりになる機会が多い。その際になぜか浅海から、さまざま「人の殺し方」を教わることになってしまう。殺人にはまったく興味がないものの、浅海からなまめかしくエロティックに教授されることで、そのまま受け入れている。
浅海 円 (あさなみ まどか)
高校1年生の女子。安藤一樹のクラスメート。一樹といっしょに委員長を務めており、二人きりで作業をする機会が多い。ふだんはおとなしく清楚な雰囲気の美少女ながら、死に欲情する特殊な性癖を持っている。なぜか一樹と二人きりになると、さまざまな「人の殺し方」を教えたくなり、官能的な表情を浮かべてエロティックに説明してしまう。しかしふと我に返り、そのたびに後悔している。美しく人目を惹く容姿のため、浅海円自身は無自覚ながらも、学校の人気者でもある。
都築 早菜 (つずき さな)
高校1年生の女子。安藤一樹のクラスメート。入学時から成績はいつもトップで、地域でも有名な大地主のお嬢様。さらに容姿端麗な美少女のため、周囲からは嫌われているわけではないが、近寄りがたいと距離を置かれている。何事も器用にこなしてしまうため、何かに夢中になった経験がなく、毎日を淡々と過ごしている。そんな中、生きている実感が欲しいと「死」と「拷問」に興味を持つようになる。人から頼まれると断れない性格の一樹に目をつけ、自分を殺して欲しいと頼んだことで、一樹と親しくなる。死に欲情する特殊な性癖を持つ浅海円からも興味を抱かれ、友情を深めていく。
滝乃 鶴 (たきの つる)
高校1年生の女子。安藤一樹とは別のクラスに在籍している。新聞部に所属しており、学校内のスクープを狙って日夜リサーチを欠かさない。ある日、放課後の教室で一樹と浅海円、都築早菜が「人の殺し方」を語り合っている場面を目撃する。それをネタに浅海をゆすろうとしたが、一枚上手の浅海から返り討ちに遭ってしまう。その際に浅海から侮蔑の眼差しを向けられたことが忘れられず、M性が開花していく。